ダイアトニック（牡・安田隆）父ロードカナロア 母トゥハーモニー
水曜中京11Ｒ 京都金杯（Ｇ３・芝１６００ｍ）４着（１２番人気） 岩田康Ｊ
煽り気味にゲートを出ると、無理せず中団やや後方を追走します。そのままロスなく内目を立ち回り、最後の直線で進路を探しながら追い出されると、上がり３ハロン３４秒４の脚で伸びてきますが、勝ち馬にコンマ１秒差及ばず４着でゴールしています。
安田隆行調教師「あそこまで来たら勝って欲しかったですが、久々にダイアトニックらしい走りを見せてくれたと思います。ここまで時間を掛けて仕上げてきたこともあって、極端に太目残りになることはなく、一昨年の京都金杯と同じぐらいの数字で向かえましたし、体つきを見る限り“良い頃の雰囲気になってきたな”と感じていました。ジョッキーはレース前から『ロスなく運んで上手く馬群を捌く競馬をしたい』と話していましたが、その通りのレースをしてくれましたね。岩田康誠騎手は『昨年末の追い切り時はまだ動き・反応ともに重い感じでしたが、3日に追い切った時は良くなっていたので、これなら好勝負が出来ると思っていました。スタートは少し煽り気味に出てしまったものの、良いところで流れに乗ることが出来ましたし、進路を探しながらもスムーズに馬群を抜け出すことが出来ました。ただ、まだ追い出してからの反応・動き共にモッサリとした感じで、まだ良くなる余地を残しているなと感じました。その中でもそこまで負けていないですし、次走はもっと良い競馬をしてくれそうですね』と前向きに捉えていました。久々としては、次走に繋がる競馬をしてくれたと思いますし、脚元含めて何事もなければ、3つ目の重賞制覇も近いと思っています。レース後は前走後に見せたトモの疲れは見られないですし、それ以外も問題ありませんでしたが、6日に一旦放牧に出させていただきました。次走の予定につきましては、牧場で状態をよく確かめながら検討していきたいと思います」（レース結果）
⇒⇒6日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧に出ています。（6日・最新情報より）
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じっくり立て直してきたとはいえ、今回も厳しい結果に終わることを覚悟していたダイアトニック。それ故、今回はレース内容を重視し、"復活の兆し"が見られるかどうかに注目しました。
パドックに登場したダイアトニックはプラス８キロの馬体。もう少し絞れた方が良いのは確かでしょうが、適度な落ち着きで踏み込みは上々。気配は意外と良かったと思います。
レースぶりに関してですが、スタートは上手なイメージがあったダイアトニックですが、今回は少しタイミングが合わず、ボコッと出る感じになりましたが、二の脚でリカバー。ただ、岩田康Ｊは最初から溜める競馬を考えていたと思うので、出たなりのところで抑える形で折り合いに専念。そして道中は内々をロスなく追走。ここ２戦は少し揉まれ弱い面を覗かせていましたが、今回はそういうところはなかったと思います。そして勝負どころから４角を回ってくるまで内でじっと我慢していたダイアトニックに岩田康Ｊは直線を向いてからＧＯサイン。
少し内々でゴチャ付きそうなところはありましたが、最内枠から外へ持ち出してきたヴィジュネルを先に行かし、再度内へ潜ることに。いざＧＯサインが出てからモタモタする面はありましたが、岩田康Ｊの叱咤激励にダイアトニックも何とか反応。坂を駆け上がり、内々から抜け出してきた時は一瞬力が入りましたが、そこからもうひと伸びが出来ず。これは馬体に余裕があった分か距離がやはり長いのかというところでしょう。それでも見せ場たっぷりのレース内容に良い意味でビックリしましたし、４着に敗れたとはいえここまでやれたことに陣営に感謝感謝です。初コンビ結成となった岩田康Ｊは父ロードカナロアの主戦でしたし、手が合います。今後も継続して乗ってもらいたいです。
レース後のダイアトニックは一足先に６日にＮＦしがらきへ放牧済。時間が経ってから疲れ・反動が出るかもしれませんが、少し余裕を持たせてから再始動していってもらえればと思います。春の大目標はやはり中京・高松宮記念になってくると思うので、良い状態で臨めるよう、直行するのかどこかをひと叩きするのかを検討してもらえればと思います。そして次走では更なる好走を見せて欲しいです。
