ダイアトニック（牡・安田隆）父ロードカナロア 母トゥハーモニー
日曜中山11Ｒ スプリンターズＳ（Ｇ１・芝１２００ｍ）４着（１０番人気） 岩田康Ｊ
まずまずのスタートからスッと好位を追走します。直線ではインコースから徐々に追い上げると、６度目のＧ１挑戦は勝ち馬からコンマ２秒差の４着と健闘しています。
安田隆行調教師「暑さに堪えることなく夏場を過ごせたことで、安田記念以来のレースとしては、極端に体重が増えることなく、また精神面も適度な前向きさで収まっていましたから、心身共に良い状態でスプリンターズＳに挑むことができました。レース当日にどれだけ気持ちが入るか気掛かりでしたが、前走と変わりない様子でしたし、ゲートも好スタートを決めてくれましたね。出来れば勝ち馬のようにロスなく立ち回れていれば、もう少し際どい競馬になっていたかもしれませんが、0.2秒しか負けていないように、力は出し切ってくれたと思います。レース後、岩田康誠騎手は『スタートが決まりましたし、好位でレースが出来たのは良かったです。勝ち馬ぐらいの位置でロスなく運びたかったですが、隊列的にスッと内側へ入れるのが難しかったですね。それでも最後までよく伸びてくれましたよ』と好走を称えていました。悲願であるＧ１勝利には至らなかったものの、力を出し切ればこれだけの走りを見せてくれるのですから、次走も同じような雰囲気でレースに臨めるよう努めて参ります。次走の予定につきましてはスワンステークスに向かいたい気持ちがあります。ただ、時間を掛けて仕上げたこともありますから、トレセンに戻って状態を確認した後は、短期放牧に出させていただく予定です」
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・在厩場所：5日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧
・次走予定：10月29日の阪神・スワンＳ（Ｇ２）
安田隆師「先週は勝利には至らなかったものの、課題と考えていた精神面はとても落ち着いていましたし、最後まで良い走りを見せてくれたと思います。トレセンに戻って状態を確認したところ、走ったなりの疲労こそ見られたものの、脚元含めて目立ったダメージはなく、体調も問題ありませんでした。心身ともに良い状態で臨めた安田記念のレース内容を考えると、現状は1400ｍ以下の条件にこだわって使ってあげる方がダイアトニックの良いところを引き出せるでしょうから、次走につきましては、10月29日のスワンＳに向かいたい気持ちがあります。ただ、9月上旬からここまで進めてきましたので、短期放牧に出して心身ともにリフレッシュさせた上で、スワンＳに向かえるか判断していきたいと思います」（10/5近況）
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前哨戦で好結果を残すも、間隔が詰まる次の本番では着順を落としてきたダイアトニック。それ故、安田記念から直行で向かうことになったローテーションは好感でしたし、硬さのある馬ながら今回はＣＷコース中心での仕上げ。状態の良さがヒシヒシ伝わってきていましたし、決まった枠順は２枠４番と絶好。昨年勝ってくれたピクシーナイトと同じ枠番だったので、密かに出資馬でのスプリンターズＳ・２連覇を期待していました。
あとはレース当日、落ち着きがあるかどうかが大きな分かれ目となりますが、パドックでもイラついたところはなかったですし、返し馬でもしっかり我慢が利いた感じ。馬体も輸送を挟んで、太目感なく仕上げっていたと思います。
また、レースでの注目は後手を踏む時があるスタートでしたが、今回は後入れの偶数枠ということも味方して、発馬で頭１つ出る形。『良し！』と思わず声が出てしまいましたが、岩田康Ｊはハナまで行く選択肢はなかった感じ。前へ行きたい馬をサッと前へやり、自身は折り合いに専念。道中は無駄なことをせずに淡々と進めている印象でしたが、勝負どころでの反応が一息。ここでグッと前との差を詰めていれば１発あってもおかしくなかったですが、年齢とキャリアを重ねて少しズブさを覗かせたのかな？ また、直線ではインから渋太く脚を使ってくれましたが、積極的に進めたジャンダルムには詰め寄れず。最後の最後は『何とか３着～』と力が入ったのですが、無情にも春のスプリント王・ナランフレグの強襲にあって…。１０番人気で４着なら上々ではありますが、個人的にはもっとやれると思っていましたし、馬券に絡んで欲しかったです（笑）。あと、思っていたよりも時計が掛かったのは好走の後押しとなりました。
レース後のダイアトニックにですが、力を出し切ったことによる疲れは感じられるも、脚元等は異常なし。今後は改めて１４００ｍ以下に使う方針となり、短期放牧を挟み、２９日の阪神・スワンＳへ向かうこととなりました。５日にＮＦしがらきへ放牧済。まずは馬体の疲れをしっかり取り除くことに専念してもらえればと思います。
今後も大目標とすれば、悲願のＧ１制覇となりますが、現実的にはそう甘くないので、重賞では常に掲示板入りを目指し、堅実な姿を見せていって欲しいです。
