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好発を決めて道中は内でじっと我慢。直線では内ラチとモントライゼの間をやや強引にこじ開けることになったも、抜けてくる一瞬の脚は光る。最後は詰め寄られるも着差以上の完勝劇。次の大目標でも父・息子制覇を狙って欲しい。☆ダイアトニック

f:id:yakifish:20200513045835g:plain ダイアトニック(牡・安田隆)父ロードカナロア 母トゥハーモニー

日曜阪神11R 阪急杯(G3・芝1400m)優勝(1番人気) 岩田康J

好スタートを決めると、二の脚を活かして先団グループで折り合いを付けます。直線に向き内ラチ沿いから抜け出すと、そのまま後続馬に交わされることなく先頭でゴールし、2020年6月の函館SS以来となる重賞制覇を成し遂げています。

安田隆行調教師「おめでとうございました。一昨年のスプリンターズステークス後に右トモの種子骨を骨折し、復帰戦となった昨年のキーンランドカップでは、いかにも久々と言った感じでしたが、1月の京都金杯では最後は甘くなってしまったものの、次はもっと良くなっていくなと手応えを感じていました。こちらが期待していた通り、よくここまで復活してくれたなと思わせるほどの好仕上がりで、“これで負けたら仕方ないな”と悔いのない状態でレースに臨みました。出走馬が確定した段階で、岩田康誠騎手には『もし主張する馬がいなければハナに立っても良いですし、速い馬がいれば無理せずそれを目標にレースを運んで欲しい』と伝えていましたが、良いスタートを決めたものの、外から主張する馬が来ると無理せず好位に控えましたね。最後の直線では、窮屈になって抜け出せるか心配でしたが、そこはジョッキーが攻めの姿勢で割って抜け出してくれました。レース後、岩田康誠騎手は『ポンと良いスタートを決めましたが、モントライゼが主張してきたので、無理せず控えて前に馬を置いて流れに乗りました。最後の直線では、少し強引に抜け出す形になってしまいましたが、馬自身も狭いところを割って抜け出そうとする気持ちを見せてくれましたし、その後もしっかり伸びて後続を凌いでくれました。京都金杯の時よりもかなり状態が良かったですし、期待に応えることが出来てホッとしています』と勝利を喜んでいました。一昨年に骨折した経緯があり、それに加えて年齢的なことから、良い頃の状態にどれだけ戻ってくれるか半信半疑なところがありましたが、馬体を見ても全く衰えた感じはないですし、とても良いパフォーマンスを見せてくれましたね。この後は脚元含めて状態をよく確かめてからになるものの、問題なければ引き続き岩田康誠騎手とのコンビで高松宮記念に向かいたいと考えています」(レース結果)

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【次走へのメモ】

スタートは良かったが、外から来たモントライゼらに譲って好位から。内々を運んで直線は進路がなかったが、内ラチとモントライゼの間に突っ込み、スペースをこじ開け、抜け出した。2走目、1ハロン短縮で結果を出す。(B誌)

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阪急杯】完全復活ダイアトニック 鮮やかイン突き重賞V 岩田「正々堂々とG1に臨める」(デイリースポーツより)

1番人気に支持された古豪ダイアトニックが完全復活の快走劇。前走からコンビを組んだ岩田康に導かれ、1年8カ月ぶりの美酒に酔った。通算3度目の重賞Vで、高松宮記念(3月27日・中京)の優先出走権を獲得した。2着は9番人気のトゥラヴェスーラ、3着には6番人気サンライズオネストが続いた。

鮮やかなイン突きで完全復活をアピールした。20年函館スプリントSを制して以降、長らく不振が続いていたダイアトニックが、1番人気馬らしい堂々たる競馬で快勝。トゥラヴェスーラの追い上げを首差封じると、岩田康の口からは勇ましい雄たけびが上がった。

絶好のスタートを決め、スッとラチ沿いまで誘導。外から来たモントライゼに先頭を譲り、絶好の位置で脚をため込んだ。直線は逃げ馬の内へ。「こじ開けたみたいになったんですけど、力があるからこそ。瞬発力で狭いところを割ってくれました」。1頭分あるかというようなスペースではあったが、人馬ともにためらうことなく一気に突き抜けた。

「前回の金杯(4着)に乗せてもらった時に、刺激を与えられたことがあっての結果です。一時期は低迷しましたが、厩舎、牧場関係者の熱い思いが、この勝利につながったと思います」。2度目の騎乗で復活へと導いた鞍上は、会心のレースに胸を張った。

安田隆師も「しっかりと走れていました。本物になっていますね」と7歳馬のカムバックを喜んだ。次のターゲットは、もちろん短距離王の座。「この勝利で馬にもっと気持ちが乗ると思う。正々堂々とG1に臨める」と岩田康は戴冠に意欲満々だ。確固たる自信を取り戻した古豪が、1カ月後の中京で再び主役を演じる。

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・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの調整
・次走予定:3月27日の中京・高松宮記念(G1)・岩田康J

安田隆師「先週は改めておめでとうございました。今朝、岩田康誠騎手と話したところ、『追い切りの感じだと、京都金杯より良くなっていましたが、まだ7~8割程度の仕上がりかなと感じていました。でも、その中であれだけの競馬をしてくれましたし、阪急杯を使って更に良くなってくることを考えると、高松宮記念ではもっと良いパフォーマンスを見せてくれそうですね』とのことでした。トレセンで状態を確認しましたが、脚元含めて気になるところはなく、元気いっぱいの様子でした。この後は一昨年と同様に、このまま在厩し高松宮記念を目標に進めて行こうと思いますが、悲願であるG1のタイトルを獲れるように、態勢を整えて行ければと思っています」(3/2近況)

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前走、中京で行われた京都金杯で見せ場十分の4着に入り、復調を感じさせたダイアトニック。その後、短期放牧を挟んで戻ってきてからも追い切りでは好調教を連発。そして今回は1ハロン短縮+斤量も57.5キロ→56キロへ。条件が揃い過ぎているので、ここはきっちり決め、次のG1へ弾みをつけたいと思っていました。

仕上がりは前走からマイナス4キロときっちり仕上がっていたと思いますし、張り・艶は上々。前走より着実に1段上の状態で臨めたように思います。

レースは五分のスタートから抜群の二の脚でハナを窺う勢い。この距離ならゲートから出していっても大丈夫という手応えが合ったんでしょうし、他馬の出方次第ではマイペースの逃げという選択肢を用意していたんでしょう。ただ、大外のモントライゼが外々を回らされるのを懸念してハナへ。そこでダイアトニックと岩田康Jは控える策に切り替えましたが、前へ入られた際に手綱を引く形になってポジションを下げたのは誤算。その際に外からグッと上がってくる馬がいれば、更に内へと押し込められたと思います。

ただ、上手にリカバーし、4角を回る時は内の3番手あたりで手応えは上々。あとは如何に捌くかでしたが、岩田康Jは内の窮屈なところを少しこじ開けるように突入。ちょっと危ないといえば危ないですが、スルスルと抜け出すと残り200mで早くも先頭へ。あとはフワフワしないかだけ心配でしたが、トゥラヴェスーラが後ろを追ってきてくれたのは集中力アップには幸い。結果的には1馬身から半馬身、そしてクビ近くまで迫られたところがゴールでしたが、着差以上の完勝だったと思います。また、速い時計への対応力に少し課題があるかなと見ていましたが、1分19秒9で走り切ったのは今後への明るい材料でしょう。2年前の失敗をリベンジ出来て、ホッとしました。

レース後のダイアトニックですが、脚元等に異常はなく、馬自身も元気一杯。久々の勝利で自信を付けてくれたかと思います。今後は短期放牧を挟むかなと見ていたも、在厩調整で春の大目標・高松宮記念へ。岩田康Jのコメント通り、次へ向けての上積みを感じられるようならホント楽しみです。ただ、タフな競馬にもなったと思うので、まずはしっかり回復に努めてもらい、その後はレースまでの時間を逆算しながら、調教の手を緩まないように攻めの姿勢を貫いて欲しいです。そして次走でも父・息子制覇を決めてもらいたいです。

 

昨夏の札幌・キーンランドCで復帰するも、そのレースでの内容が悪く、そしてレース後にトモの状態が悪くなってしまったダイアトニック。その為、スプリンターズSへの参戦を見送り、状態を1から立て直してきましたが、前走の京都金杯ではハンデ戦+距離が長いということで引き続き苦戦することを覚悟していましたが、レースでは好枠を生かした立ち回りを見せ、直線半ばでは一旦抜け出しそうな場面も。最後は脚が上がって4着へと下がってしまいましたが、因縁のある中京コースで復活の狼煙を上げてくれました。

その後はNFしがらきでの放牧を挟み、G1・高松宮記念へのステップとしてココへ。中間の調整に関しては前走時と同じく、坂路とCWコースを併用しての仕上げ。個人的には復調できたのはCWコースで追い切りをやれるようになったのが大きいと思っているので、この回もその調整を継続できているのは好印象。

動きに関しては前走時よりも更に良化を遂げたと思うので、1ハロン短縮となる今回は順当に前走4着からの前進があると思います。別定戦で56キロで出走できるのも好材料。また、阪急杯自体、2年前に降着で3着に敗れていますが、直線でやや強引な進路取りをするも、早めに抜け出してしまったのが仇になったレース。運がなかったですが、力は十分示した舞台なので、父の主戦だった岩田康Jとのコンビで父・息子制覇を決めて欲しいところ。そして次の大目標へ弾みをつけたいです。