ダイアトニック(牡・安田隆)父ロードカナロア 母トゥハーモニー
日曜中京11R 高松宮記念(G1・芝1200m)7枠14番 岩田康J
・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:23日に坂路コースで時計
安田隆師「先週までCWコースで長めからしっかり負荷を掛けて中身を作ってきましたので、今週は疲労が残らない程度に、坂路で終い重点で追い切りを行っています。レースに騎乗する予定の岩田康Jを背に、ラスト2ハロン付近から加速していくと、終い1ハロンは11秒6と、これまでになく鋭く伸びてくれましたよ。終い重点とはいえ、12秒を切ってくる馬はそういないです。調教後、岩田康Jは『動き・息づかいともにまだ余裕があったぐらいですし、前走よりも良くなっていますね』と好感触でしたし、上積みはかなり感じられますね。京都金杯は何とか態勢が整ったなと言う感じでしたが、その中でも4着と力を示してくれましたし、反動が出なければ次走は楽しみだと思っていました。こちらの期待通り、今回はよくここまで復活してくれたなと思わせるほどの好仕上がりですし、悔いのない状態でレースに向かうことが出来そうです。ジョッキーには無理に控えずに、ある程度のポジションを確保して、展開を読みながらレースを運んでもらいたいと伝えています。一昨年同様にここで良い走りが出来れば、高松宮記念でも期待が持てるだけに、ベストパフォーマンスを見せて欲しいところです」(2/23近況)
助 手 20栗坂稍 57.7- 42.3- 27.6- 13.6 馬なり余力
岩田康 23栗坂良 55.6- 39.7- 24.6- 11.6 末強め追う
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第2回中京6日目(03月27日)
11R 高松宮記念(G1)
芝1200メートル 4歳上OP 指定 国際 定量 発走15:40
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 サリオス 牡5 57.0 石橋脩
1 2 ナランフレグ 牡6 57.0 丸田恭介
2 3 シャインガーネット 牝5 55.0 田辺裕信
2 4 ライトオンキュー 牡7 57.0 横山典弘
3 5 レイハリア 牝4 55.0 亀田温心
3 6 サンライズオネスト 牡5 57.0 武豊
4 7 レシステンシア 牝5 55.0 横山武史
4 8 ジャンダルム 牡7 57.0 荻野極
5 9 ロータスランド 牝5 55.0 岩田望来
5 10 キルロード せ7 57.0 菊沢一樹
6 11 クリノガウディー 牡6 57.0 松岡正海
6 12 エイティーンガール 牝6 55.0 秋山真一郎
7 13 トゥラヴェスーラ 牡7 57.0 鮫島克駿
7 14 ダイアトニック 牡7 57.0 岩田康誠
7 15 ファストフォース 牡6 57.0 柴山雄一
8 16 ダイメイフジ 牡8 57.0 小沢大仁
8 17 メイケイエール 牝4 55.0 池添謙一
8 18 グレナディアガーズ 牡4 57.0 福永祐一
○安田隆師 「体質がしっかりしたことで、7歳にして本格化。勝ったあと更に上向いていますよ。今回はG1で相手が揃う分、チャンジャーの気持ちですが、いいレースを」(土曜・競馬ブックより)
○安田隆師 「状態は右肩上がり。更に良くなっていますよ。2戦前のこのレースが重馬場で、不利さえなければという惜しい3着。道悪はこなすと思います。チャレンジャーの立場ですが、ここで何とかG1を」(日曜・競馬ブックより)
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【高松宮記念】ダイアトニック 坂路で思惑通り、安田隆師「ラストは12秒1で動いている」(スポニチより)
一昨年の忘れ物を取りにいく。ダイアトニックの最終追いに岩田康が騎乗。坂路単走で4F53秒7~1F12秒1は抑えた時計だが、軸のぶれない姿勢が完成の域に達したことを伝える。安田隆師は「予定通り。馬場が悪い中、ラストは12秒1で動いている。前走からさらに良くなっているし、完成してきた」と感心する。一昨年3着は直線の不利がなければ勝っていたレース。絶好調の鞍上が悲願のG1制覇に導く。
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【高松宮記念】前日は坂路でキャンターのダイアトニックで安田隆行厩舎が連覇を狙う 陣営「前走のパフォーマンスはすごかった」(スポーツ報知より)
ダイアトニック(牡7歳、安田隆厩舎、父ロードカナロア)が厩舎連覇と父子制覇に挑む。この日は坂路を71秒2で軽めのキャンター。「元気がいい感じはありましたね。前走の状態は維持しています」と安田隆調教師も好感触を伝えた。
阪急杯・G3を制し、本番に挑むのは13年の父ロードカナロア(1着)と同じローテ。決まった14番枠は同じ安田隆厩舎で昨年の勝ち馬、ダノンスマッシュと同じだ。「昨年と一緒だからね」とトレーナーは“吉兆”と捉えた。復活を遂げたベテランがG1初タイトルをつかみ取る。
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1年近い骨折休養+復帰戦・キーンランドCで大敗後は右トモの筋肉痛で悩まされると、本来の姿を取り戻すのはもう難しいのかなと思ったダイアトニック。今年の初戦・京都金杯に参戦した時もそこまで期待はしていない・出来なかったのですが、レースでは内から一旦先頭へと踊り出そうという場面を演出。最後は脚が上がり、4着に終わりましたが、ここまで復調してきたことに正直ビックリ。そして1ハロン短縮+56キロの恵量で臨んだ前走の阪急杯ではインに拘り過ぎた感はあったも、狭い内ラチ沿いをすり抜けていくとゴールまで一直線。トラヴェスーラの追撃をしっかり封じると、3度目の重賞制覇を果たすことが出来ました。7歳ながらレースぶりはまだまだ若々しく、力強かったです。
前走後は個人的には1週間前後でもNFしがらきへ移し、リフレッシュを挟んで欲しかったですが、在厩調整を続け、中3週のローテで春の大一番へ。快勝した反動で少し硬くなるところがあったようですが、プール調教+時間の経過により緩和・解消へ。1週前追い切りからしっかり負荷を掛けることが出来ましたし、最終追いは終いをサッと伸ばす程度ながら活気ある動きを披露。前走からの上積みは期待できなくても、高いレベルで状態はキープ出来ているのかなと思います。また、斤量は1キロ増えますが、57キロ自体は走り慣れていますから。
また、G1へ挑むにあたり、時計がちょっと速くなると辛いかなというイメージはありますが、そこは前日までの雨の影響で水分を含む馬場でのレースになりそうというのは好感。実際、1昨年の惜しい3着に終わった同レースは重馬場でしたし。枠に関しては外へ入ることになりましたが、その中で偶数枠だったのは良かったと思いますし、互角のスタートを切れれば、レースも安定して走れるタイプ。逆にスタートが不安定なら、レースでの気持ちの乗りが一息ということで結果もダメでしょう。ですので、レースではスタートに要注目です。
今年に入り、ホップ(京都金杯4着)・ステップ(阪急杯1着)と来て、高松宮記念でジャンプでG1制覇に手が届くかどうか。人気を集めるライバルたちは正直手強いですが、臆することなく立ち向かっていって欲しいです。あとは父ロードカナロアの主戦であった岩田康Jの手綱捌きに託したいです。