焼魚定食の表示価格には消費税が含まれています。

出資しているシルクとロードと東サラのお馬さん情報が中心。(有)シルクホースクラブ&(株)ロードサラブレッドオーナーズ&(株)東京サラブレッドクラブのHP掲載の情報の転載・画像使用の許可を得ています。

初めてのスプリント戦がG1の舞台というのは楽ではないも、追い切りでは回転の速いフットワークで時計も見た目も上々。レースではスタートしてどの位置を取れるかが1つポイントに。好位ですんなり収まるようなら1発あっても不思議ではありません。時計の掛かる馬場も味方に。☆サリオス

f:id:yakifish:20200513045835g:plain サリオス(牡・堀)父ハーツクライ 母サロミナ

日曜中京11R 高松宮記念(G1・芝1200m)1枠1番 石橋脩

・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:23日に南Wコースで時計

堀師「日曜の出走ではありますが、レースまでに追い切りで昂った気持ちを静めると共に、薄尾蹄鉄を装着している右前脚に関して、普通の蹄鉄への切り替えを判断する時間的な余裕が必要だったこともあり、23日に南Wコースでの最終調整を消化しました。通常はBコースで返し馬を想定したウォーミングアップをこなしていますが、本日は坂路コースで馬体を解した後にウッドチップコースへ入れており、降雪の影響で早朝は馬場が凍結したとは言え、他陣営で追い切る馬も少なく、後半は走りやすい状況に回復した中で追い切りを行うことが出来ました。レースで乗ってもらうことになった脩(石橋脩騎手)が跨り、ブリンカーを着用した際の感触を確認してもらいましたが、道中は程良い行きっぷりでありつつ、直線ではスムーズにフルスピードに乗りました。厩舎で着けているGPSで5ハロンから61.3秒のラスト1ハロンは10.6秒をマークしているように、直前となる今回もしっかりと負荷を掛けただけに、さすがに息遣いは荒めでしたね。ただ、先週の1週前追い切りの併せ馬で他馬に跨っていた石橋騎手は、その時と比べて心肺機能が改善されつつあることを感じ取ってくれたようですし、先週、先々週に続いて速いラップを刻んだことで、当初感じていた調整の遅れは取り戻せたと見ています。追い切り後はウィークポイントである右トモのケアに努め、当日までしっかりとバランスを整えていきたいと思いますし、輸送で馬体が減る傾向にありますので、維持させるように細心の注意を払いたいと考えています」(3/23近況)

助 手 20美坂重 59.0- 43.1- 28.0- 13.4 馬なり余力
石橋脩 23南W稍 65.6- 50.4- 36.3- 11.0 馬なり余力 ルーカス(古馬3勝)馬なりの内0.5秒追走同入

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

第2回中京6日目(03月27日)
11R 高松宮記念(G1)
芝1200メートル 4歳上OP 指定 国際 定量 発走15:40
枠    馬    馬名    性齢    重量    騎手
1    1    サリオス    牡5    57.0    石橋脩
1    2    ナランフレグ    牡6    57.0    丸田恭介
2    3    シャインガーネット    牝5    55.0    田辺裕信
2    4    ライトオンキュー    牡7    57.0    横山典弘
3    5    レイハリア    牝4    55.0    亀田温心
3    6    サンライズオネスト    牡5    57.0    武豊
4    7    レシステンシア    牝5    55.0    横山武史
4    8    ジャンダルム    牡7    57.0    荻野極
5    9    ロータスランド    牝5    55.0    岩田望来
5    10    キルロード    せ7    57.0    菊沢一樹
6    11    クリノガウディー    牡6    57.0    松岡正海
6    12    エイティーンガール    牝6    55.0    秋山真一郎
7    13    トゥラヴェスーラ    牡7    57.0    鮫島克駿
7    14    ダイアトニック    牡7    57.0    岩田康誠
7    15    ファストフォース    牡6    57.0    柴山雄一
8    16    ダイメイフジ    牡8    57.0    小沢大仁
8    17    メイケイエール    牝4    55.0    池添謙一
8    18    グレナディアガーズ    牡4    57.0    福永祐一

○堀師 「力んで失速したマイルCS、ハナを切ってラスト50メートルで止まった香港マイルの敗因は距離。持って生まれたスプリント適性から、ここを使うことにまめらいはない」(土曜・競馬ブックより)

○堀師 「当日の心身のバランスを見てブリンカーの厚さを決めるが、現時点ではクオーターCを予定。ブリンカーを着用して1200mを使えば、無理なく好位に収まるイメージで、2歳時から見せていたスピードの持続力があれば、互角にやれる」(日曜・競馬ブックより)

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

高松宮記念】サリオス 伸び抜群 余力残しでラスト11秒0 石橋脩「感触良かった」(デイリースポーツより)

サリオスは23日、美浦坂路で脚慣らしをしてから美浦Wへ。ルーカス(7歳3勝クラス)を追走してスタート。500キロを優に超える雄大な体から繰り出されるストライドは実に力強い。直線は内から馬体を並べ、余力を残したまま6F83秒3-36秒3-11秒0をマークして併入。ラスト1Fのタイムが示す通り、ゴール前の伸びは抜群だった。2歳時のサウジアラビアRC以来、2度目のコンビとなる石橋脩も「乗っている感触は良かった」と状態の良さを感じ取ったようだ。

2月26日に帰厩。堀師は「当初は右前の爪を気にしていて、状態を見極めて対処していました」と慎重な姿勢だった。ただ、徐々に爪の状態が快方に向かい、調整のピッチが上がってきた。トレーナーは「2週前の時点では仕上がりは遅れていたけど、ここにきて追いついてきました。今週はブリンカーを付けて反応を確かめ、十分な仕上がりにあります」と上昇ムードを伝える。

今回が初めてのスプリント戦になるが、指揮官は「(デビュー前の)入厩した当初から、短距離適性を見込んでいました」と期待を込めて送り込す。新たなカテゴリーで、19年朝日杯FS以来となる久々のG1獲りを狙う。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

高松宮記念美浦レポート サリオス(ラジオNIKKEI・競馬実況ウェブより)

堀宣行調教師

(前走の香港マイルを振り返って)
「キャリアで初めて逃げる形になりました。最後50mほどは失速してしまう形になりましたが、結果としては初めての香港遠征である程度の能力を出して走れていましたし、他に行く馬がいて控えていれば2着あったのかなという内容です。勝った馬には及びませんでしたが、もし今後香港に行くとすれば状態を上げていけば勝負になるのかなという内容でした」

(今回キャリア初の1200m戦。参戦に踏み切った理由は)
「入厩した当初から短距離適性を見込んでいたということと、去年のマイルCSの際にブリンカーをつけて、前に壁がない状態で2番手でだいぶ引っかかっていて、前走はブリンカーをしていませんでしたが1600mでハナに立っての競馬。トモの緩さや性格の穏やかさで距離はもっていたのですが、近走はそういった様子が見られるということがあります。また、この馬は筋肉量の多い大きいタイプなので暑さは少し苦手です。日本でスプリント戦を試すとしたらここ(高松宮記念)かスプリンターズSか、気候的にもこちらの方がいいということと、メンバー的にも試すにはいいタイミングかなというところで出走に踏み切っています」

(中京芝1200mへの適性は)
「この馬は手前の関係で左回りの方がいい馬ですし、ここのところの行きっぷりを見ていても、ブリンカーをしての1200mというイメージで、流れにはすんなり乗れそうです。能力はしっかり出せるのではないかと思っています」

(中間の気配と今朝の最終追い切りについて)
「中間はこの週を目標に、ドバイにも登録していました。入厩当初に右前の蹄について、去年の夏に牧場で裂蹄した箇所なのですが、その延長線上の部分を馬自身が気にしている様子でした。その見極めと対処ということで、入厩して1本目となる3週前追い切を少し延期しています。

その後の対処で、蹄は当初気を遣ったものの段階的に良くなってきていますが、導入部分でそのようなことがあったので2週前の段階では仕上がりが遅れているかなという印象でした。そこから徐々に負荷を強めていき、先週今週としっかりやって仕上がり状態は追いついてきています。今回はスプリント戦なので気持ちも乗せていくということで、調教はこの馬としては強め強めという形でやってきていて、心肺機能も整っています。

今日はジョッキーに、特にブリンカーをしての反応などを確認してもらいました。スムーズにスピードに乗れていますし、十分な仕上がりにあると思います」

(蹄の状態や右トモの状態などについて)
「蹄は問題なくなっていて、この後装蹄師とも相談しますが今の状態のままであれば通常の蹄鉄でレースに向かえると思っています。右トモは常にウィークポイントとしてケアしながらの調整になっていますが、去年の秋に帰ってきた時はこの馬としては一番良い状況でした。ただ今回はそれほど長い休みではなかったので、右トモの状態としては去年の秋2戦と同じような状態です」

ブリンカー、またはそれ以外の馬具の装着予定は)
マイルCSでもつけた、今日つけたのと同じクォーターカップブリンカーにする予定でいますが、当日の気配によっては、薄いものと厚いものとがありますので変更する可能性があります。鼻革は、マイルCSの時からクロス鼻革を使っていますので、そちらでの出走になるかと思います」

石橋脩騎手

(今朝の最終追い切りについて)
「心身をまとめながら併入する形で、と先生から言われていました。感触は良かったですよ。順調だと思います」

(サリオスには久々の騎乗。騎乗が決まったときの気持ちは)
「力のある馬ですからね。チャンスを頂いたなと、感謝しています」

(以前との変化や成長は)
「デビュー前から調教にも乗せてもらっていましたが、だいぶしっかりしてきましたしね。その頃から動かせば動いたという馬ですが、体もしっかり伴ってきたのではないでしょうか」

(初めての1200m戦となるが)
「大丈夫じゃないでしょうか。この馬の長所を生かすような競馬ができればと思っています。チャンスがある馬に騎乗依頼をいただいたので、自分自身も頑張りたいと思っていますし、頼んでいただいた関係者の方々にも結果で返せるように頑張りたいです」

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

前走の香港マイルでは個人的にはじっくり末脚に賭ける競馬をして欲しかったですが、D.レーンJは思い切って逃げの手に。道中は淡々とレースを引っ張り、直線では勝ち馬に早目に来られる厳しい展開の中、日本馬では最先着となる3着に奮闘。ただ、最後は脚が上がり気味だったので、現状ではマイルは幾分長いということでしょう。

帰国後は検疫を受け、年明けから次走へ向けての調整を始動。トモの具合を常に気を掛けながらコツコツと乗り込み、動きの質と力強さを高めてきました。そして2月26日の検疫で美浦・堀厩舎へと帰厩しています。

帰厩当初は招待を受けたドバイターフという選択肢もありましたが、国際事情から早めに検疫へ入らないといけなくなり、こちらは断念。そして早くからプランとして温めてきたスプリント戦への参戦へと梶を切ってきました。

帰厩後の調整・追い切りに関してですが、右前の蹄に熱感があったため、蹄鉄を履き替え、3週前追い切りを1日ズラす誤算はありましたが、入念なケアや処置で快方へと向かい、ウィークポイントのトモのケアも入念に。若干急仕上げかもしれませんが、1週前追い切りでビシッとやってからは上昇気配。松山Jの落馬負傷で乗り替わることになりましたが、新たなコンビとなる石橋脩Jは実際サリオスを勝利に導いてくれていますし、サリオスとの相性ではマイナスにはならないと思います。

また、23日にはその石橋脩Jが手綱を取り、最終追い切りを敢行。やや内目を通ったとはいえ、迫力ある動きで回転の速いフットワークは圧巻。追い切りの動き+ブリンカー再装着で1200mで新味が見られるかも。雨の影響(道悪)で時計の速い決着を避けることが出来たのもプラスでしょう。枠に関しては、真ん中ぐらいが良かったんでしょうが、こればかりは運ですし。1枠1番からどう立ち回るかは堀師と石橋脩Jとで意見を擦りあわせ、作戦を立てて臨んでもらえればと思います。

どういう結果に終わるか想像できないというのが率直なところですが、サリオスのポテンシャルの高さ・確かさを改めて実感できるような結末になることを願っています。