サリオス（牡・堀）父ハーツクライ 母サロミナ
日曜中京11Ｒ 高松宮記念（Ｇ１・芝１２００ｍ）１５着（４番人気） 石橋脩Ｊ
再ブリンカー着用。最内から好スタートを決めて、好位の後ろからレースを組み立てます。直線では馬場の真ん中へ持ち出されるも、伸びを欠いて流れ込むようにゴールしています。
堀宣行調教師「昨日競馬場へ輸送してからも活気が有って、キビキビと歩けていましたが、装鞍やパドックへ入る時には鳴いていましたし、まだ若さは抜けていないですね。そうした中でもトップスタートを決めて、4コーナーでは脚が溜まっているように見えたものの、石橋騎手の話では『手応えは有ったのですが、内で終始ノメッて走ってしまっていた』との事ですから、その影響で最後は伸びてきてくれなかったのかもしれません。上がりの歩様は今のところ問題ないものの、気持ちの昂ぶりが強くて息が入るのは少し遅かったようですし、多少なりとも疲れはありそうですね。ただ、中間に痛めた蹄の方は大丈夫そうです。父と母の持っている潜在的なスピードを本馬は受け継いでいるので、ベストな適性を見いだすためにも今回は短距離のG１を使わせてもらいました。将来的な事を考えるとこうしたチャレンジは大切で、今後のサリオスにとっても良い方へ作用してくると思っています。少し勝ち星からは遠ざかっていますが、まだまだ先のある馬なので、これからも1つ1つベストな選択ができるように心掛けます」（レース結果）
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【次走へのメモ】
ブリンカー。発馬は五分。外からジワジワ締められて中位に控える形。余力を残しつつ、直線入り口で外へ。ただビュッと来ず、１ハロン標過ぎには窮屈になって失速。（Ｂ誌）
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・在厩場所：美浦トレセン／4月1日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧予定
・調教内容：軽めの調整
堀師「トレセンに戻って状態を確認しましたが、脚元や健康状態に問題はありませんでした。ただ、馬体チェックでは右トモの着きや引き上げに甘さが見られますし、普段の仕草も大人しく、昨年秋に出走した際の翌週の状態と比較するとダメージが大きい状況です。現在の馬の感じを見ると、一旦ＮＦしがらきへ放牧に出して、しっかりと態勢を立て直してから次走に向けて進めていった方が良いでしょうから、明日放牧に出させていただく予定です。今後については、牧場での状態を確認しながら検討させていただきます」（3/31近況）
⇒⇒1日に滋賀県・ＮＦしがらきへ放牧に出ています。（1日・最新情報より）
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最後の切り札としてスプリント戦というカードを切ってきたサリオス。今回も蹄やトモの状態をケアしながら追い切りを重ね、レース当日は前走時からプラス８キロでの出走に。もう少し馬体重は増えているかなと思いましたが、最終追いや輸送等で良い具合に仕上がったかなという印象。パドックでもキビキビした歩様で状態の良さは伝わってきました。
レースに関してはこの距離なのでよりスタートがより大事だと思っていましたが、ややフライング気味に好発を決め、先に行きたい馬を行かし、道中は中団よりやや前目での追走。スムーズに流れに乗ることが出来ていましたし、石橋脩Ｊは手綱を抱えて脚を溜めることが出来ていたと思います。そして４角から直線へ向く当たりでは手応え・勢いも悪くなかったし、位置取りも上々。あとは直線でしっかり伸びてくれるだけでしたが…。
いざＧＯサインが出て追われるも、ビュッと来るような末脚は使えず。抱えている間は我慢出来ていたも、トップスピードを目指そうとすると馬場にノメる感じ。鞍上も必死だったと思いますが、直線の坂を駆け上がるところぐらいで手前を右に替えることが出来ていれば、もう少し粘りが見られたかも。また、あまり触れられていませんが、ブリンカーを装着していたといえ、最内枠で揉まれる競馬になったのも最後に応えたのかなと思います。外目の枠を引き当て、被せられずに進めることが出来ていれば、こちらもちょっと結果（着順）が変わってように思います。
レース後のサリオスですが、タフな馬場を走り抜いたことでクタッとした素振り。全体的な疲労感は拭えません。今後については安田記念が視野に入っていると思いますが、回復がスローなら無理に合わせて使う必要はありません。
２～３歳時の輝きを取り戻せないサリオス。今後も厳しいレース・結果が続くのかなと思いますが、ストレスを少なく、スムーズな競馬に徹してもらい、展開や人気馬の凡走に乗じて１つでも上の着順を掴み取っていって欲しいです。そして引退までに１勝を何とか叶えてもらいたいです。
