アースコンチェルト(牡・斉藤崇)父エピファネイア 母アースサウンド
土曜京都5R 3歳未勝利(芝2400m)優勝(3番人気) 団野J
団野大成騎手「おめでとうございました。追い切りではまだ良くなりそうな感じではあったものの、体感以上に時計が出ていたことから、レースでも良い走りを期待していました。返し馬はゆったり入っていくことが出来たものの、レースではややハミを噛んで行きたがるところがありましたし、向正面でペースが緩んだ時には特にムキになっていましたね。ただ、ジワジワスピードに乗せていくと、エンジンの掛かりが遅い中でも最後までしぶとく伸びて勝ち上がってくれました。まだ伸びしろがありますし今後が楽しみですね」(レース結果)
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・在厩場所:栗東トレセン
斉藤崇師「先週はありがとうございました。追い切りに騎乗した大成(団野大成騎手)はもう1本足りないとコメントしていたものの、スタンドから見ている限りではよく動けていたことから、出走に踏み切りましたが、良い結果を残すことが出来てホッとしています。目一杯の仕上げでない中であれだけの走りを見せてくれましたし、次走はもっと良い走りを見せてくれそうですね。トレセンへ戻って馬体を確認したところ、両前脚には多少疲れが出ているものの、大きなダメージはありませんでした。これから状態が落ちてこないことが条件ではありますが、問題無ければ6月10日の阪神・甲武特別へ向かいたいと考えています」(5/24近況)
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スノーグレース(牝・中舘)父ドレフォン 母グローリアスデイズ
土曜東京12R 4歳上2勝クラス(ダ1600m)優勝(3番人気) D.レーンJ
D.レーン騎手「厩舎サイドからキックバックが苦手だと聞いていましたので、そこは意識して進めました。ポジションを取るまでに少し脚を使いましたが、それからはリズム良く進めることが出来ましたし、理想的な競馬でしたね。ペースも決して楽ではなかったにも関わらず、最後まで後続に交わされなかったのですから、強い内容での勝利だったと思います」(レース結果)
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・在厩場所:美浦トレセン
中舘師「私は京都競馬場へ臨場していたため、モニターでレースを確認させていただいていましたが、少し押し上げて行くのが早いかなと思ったものの、最後までよく粘り込んでくれましたね。以前よりも走ることに対して前向きですし、攻め馬での走りをしっかりとレースで発揮することが出来ています。また、ジョッキーが最後までしっかりと力強く追ってくれたことで良い刺激にはなったと思いますが、いつもはレース後ケロッとしているものの、今回はかなり応えていますね。脚元を含めて馬体面に異常は無いものの、馬房ではこれまでよりも寝ている姿が目に付きますし、頑張って走った疲労が窺えますから、無理せず放牧に出す予定です。外枠を引いてキックバックを受けない形であれば非常に良いパフォーマンスをしてくれますが、まだ内枠で揉まれると脆さを出しますし、今後もその辺りを慣らさせるように取り組んでいきたいと思います」(5/24近況)
・在厩場所:ノーザンファーム天栄
27日(土)に福島県・ノーザンファーム天栄へ放牧に出ています。
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ドゥラモンド
日曜東京10R フリーウェイS(芝1400m)4着(7番人気) C.ルメールJ
C.ルメール騎手「何とか3着に上がったと思ったのですが、ゴール前僅かに届かず4着でしたね。直線へ向いた時の手応えは非常に良かったですし、グングン伸びてきてくれました。この内容であれば、3勝クラスは勝てる馬だと思います」(レース結果)
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・在厩場所:美浦トレセン
手塚師「ゴール前でよく伸びていましたし、3着かなと思ったのですが、僅かに優先出走権を逃してしまいました。1400mだとポジションは少し後ろにはなるものの、最後まで脚を使ってくれますからね。逆にマイルだと良い位置に付けることは出来ますが、終いはジリジリとなってしまう傾向ですので、もうワンパンチ欲しいところです。ただ、この競馬を見てもこのクラスは突破できる力がありますし、またこのような条件を使っていきたいと思います。レース後は、脚元に異常は無いものの、全体的に使ったなりの疲れが見られますね。優先出走権も持っていませんし、この後は無理せず一旦ノーザンファーム天栄へ放牧に出す方向で考えています」(5/24近況)
・在厩場所:ノーザンファーム天栄
26日(金)に福島県・ノーザンファーム天栄へ放牧に出ています。
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週末(5/20・21)に出走したシルクの出資馬の出走結果・レース回顧をまとめて
前走で2着と好走していたアースコンチェルトですが、追ってからのジリッぽさから軽い芝の京都へ替わるのはどうかな?と見ていましたし、ハミ受けの難しさから右回りへ替わることにもマイナスな印象。期待しつつも、冷静に分析すると着順を落とす可能性が高いのかなと見ていました。また、ひと追い不足から重目残りを心配しましたが、こちらはマイナス2キロ以上にスカッと見せ、仕上がり自体は悪くなかったと思います。
レースぶりに関してですが、五分のスタートを切ったアースコンチェルトと団野Jですが、ハミ受けの難しさから前に壁を作り、折り合いを重視。頭を揺らしたり、ハミを噛んだりして難しいところを見せていましたが、何とか宥めつつの追走。団野Jがアースコンチェルトのことをよく知っていることが大きかったと思います。ただ。外回りの坂の下りを利用してポジションを押し上げていく作戦だったかと思いますが、2番のディアマイサンが外から蓋をしてきたのは想定外。瞬発力勝負だと分が悪いと思っていただけにモヤモヤしましたが、4角で前3頭との差が若干開いた際にスペースが出来たのはラッキー。そして早めにエンジンを吹かしていきましたが、前も伸びていた為、なかなか差は詰まらず。残り200mでは4着を覚悟しましたが、左手前に替わってから再加速。ひと追い毎に前との差を詰めると最後は2着馬に1馬身差をつける完勝。豊富なスタミナも生きたと思います。その一方で鞭が入るとフラフラしていたので、こういう面が解消していけば、伸びシロはまだまだ見込めると思います。
レース後のアースコンチェルトですが、一生懸命走ってくれたので両前脚に少し疲れが出たようですが、大事には至らず。このまま回復が順調に進むようなら来月10日の阪神・甲武特別(芝2400m)へ。まずは1つ勝てたのが何よりなので、ここからは焦る必要はなし。状態を見極め、冷静に次走の出否を判断してもらえればと思います。
スノーグレースは昇級戦となった前走は4着に終わるも、外枠を味方に小回りの中山・ダ1800mでもソツなく立ち回り、差のない走り。脆さは残るも、気分良く走れればまだまだ進化が見られそうで楽しみになっていました。
そして今回は実績のある東京・ダ1600m。枠順決定の運の良さを今回も発揮して8枠15番をゲットして力が入りましたが、血統馬のポルトヴェッキオは抜けた走破時計を持っていたので、真っ向勝負では厳しそう。そこで鞍上の手腕により前走以上の結果を残してくれれば上々かなと見ていました。
レースに関してですが、スタート後、若干行き脚がつかなかったのはヒヤッとするも、そこはD.レーンJ。芝の部分で一気に取り戻そうとせず、走りのバランスが良くなってからジワッと反撃開始。外々を回っていましたが、スノーグレースには気分良く走らせてあげるのが1番。3角過ぎからの勝負どころでは馬の行く気に任せて、手応え十分に4角を回ってきました。そして直線では追い出しを待つ余裕を見せ、坂を駆け上がるところでGOサイン。残り200mで先頭に立つと、あとは後続の追撃に合わせて追うだけでしたが、少し詰め寄られるも、見た目以上に余裕はあったと思います。走破時計はマズマズかな?
レース後のスノーグレースですが、脚元は大丈夫そう。ただ、ハードに追われたことで馬自体はクタッとした様子。ここで無理をすると気持ちを後ろ向きにさせるだけなので一息入れることに。ここは焦ることなく、馬体の回復と活気が戻ってくるのを待ちましょう。
また、昇級後は苦労するでしょうが、奥深い血統馬。気性面での成長を遂げつつ、地道に走力を養っていってもらえればと思います。
土曜日に出走した2頭が勝利を飾り、その勢いに乗れるかなと期待したドゥラモンド。C.ルメールJ騎乗なのに7番人気は軽く見られたなあと感じていましたが、一息入った後でも馬体をスカッと見せ、仕上がりは上々。やはり気温の上昇と共に状態を上げてくる1頭です。
次いでレースぶりですが、スタートはやや遅めでも行く気を見せずに序盤は折り合いに専念。終始手応え良く追走することが出来たと思いますが、馬群に囲まれる位置に嵌っていたので直線まで動けずじまい。直線へ入ってからも進路を探り探りでしたが、16番のフミロアが渋太く伸びてきた進路を利用してじわじわ加速。残り100mを切ってから少し外へ持ち出して再加速しましたが、3着争いに顔を覗かせるところまで。勝ち馬の決め手は1枚上でしたが、この舞台は最も力を発揮できるのでしょう。4着に敗れはしましたが、満足できる走りを見せてくれました。
レース後のドゥラモンドですが、あと1歩優先権確保に及ばなかったことを考慮し、続戦は諦めて一息入れることに。夏の新潟も合っているので早めに備えるという形で良いのでしょう。また、こういう形を続けて行けばOP入りできるでしょうが、3勝クラスでコツコツ稼ぐ方が良いのかなとも正直思います。