シークレットキー（牡・杉山晴）父ドレフォン 母キープシークレット
土曜小倉５Ｒ メイクデビュー小倉 ２歳新馬（芝１２００ｍ）優勝（２番人気） 松山Ｊ
松山騎手「1週前の追い切りに騎乗した際は、全体的な緩さがあったので、実戦の芝でどれだけの走りを見せてくれるか半信半疑な部分はありました。それでも、返し馬ではしっかり走ることが出来ていましたし、レースでも五分にゲートを出てくれて良いポジションで進めることが出来ました。勝負どころでも反応してくれましたし、最後までしぶとく伸びてくれました。緩さがある中でもこれだけの走りを見せてくれるのですから、先々が楽しみですね。良い馬に騎乗させていただき、ありがとうございました」（レース結果）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
・在厩場所：ノーザンファームしがらき
杉山晴師「先週はおめでとうございました。全体的に緩さが残っていることと、体力的なことを考慮して、初戦は芝1200ｍ戦を使わせていただきました。パドックではトモの踏み込みが甘く、レースに行ってしっかり走ってくれるか気掛かりでしたが、実戦ではセンスの良いところを見せてくれました。ジョッキーは『1週前追い切りでは、まだ甘さからしっかり走り切れないところがありましたが、返し馬の段階から馬の雰囲気は良かったですし、レースに行っても乗り易くて、仕掛けてからの反応も良かったですから、力を付けていけばもっと良い走りを見せてくれそうです。ただ、馬場が緩くなった時は心配なところがあるので、しっかりするまでは綺麗な馬場で走らせてあげる方が良さそうです』と話していましたから、本格化するまでは綺麗な馬場を狙って使っていく方が良さそうです。ここで勝ち上がってくれたのは嬉しい誤算ですし、これで馬の成長に合わせて使っていくことが出来ますね。レース後も脚元含めて気になるところはありませんが、心身ともに成長を促すべく、本日にノーザンファームしがらきへ放牧に出させていただきました」（8/23近況）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
追い切りではビックリするような時計は叩き出していないも、意外とキレのある動きをしているように感じていたのがシークレットキー。緩さが目に付く現状で過度の期待は控えつつ、芝の実戦へ行って良さが出るかもと淡い期待は持っていました。
そんな中、パドックに登場してきたシークレットキーは４９４キロと雄大な馬体。お腹回りを見ると幾分余裕のある造りのように見えましたが、２人引きで気合乗りは上々。踏み込みは甘めも、バネを感じる歩きに好感を持ちました。父ドレフォンですが、ダートよりも芝が合いそうと。
レースではスムーズに流れに乗れるかどうかに注目していましたが、好発を切るも、その後のスピードの乗りはやや平凡。そこで気合を付けつつ前へと促すと、好位を何とかキープ。道中の行きっぷり＆反応も良い印象はなかったですが、そこまで速い流れではないのに縦長の展開になったのは好都合。外から変にプレッシャーを与えられることはなかったですし、３角と４角の中間点ぐらいからジワッと差を詰めにいくと、４角を回る時は外目の３番手と絶好位。あとは直線で追ってからひと伸びできるかどうかでしたが、松山ＪのＧＯサインに対して、シークレットキーはやや内へモタれ加減も、じわじわ反応。残り２００ｍあたりでひと伸びして先頭へ躍り出ると、あとは後続の追撃を余裕を持って完封。着差以上に強い勝ち方だったと思います。
ただ、走破時計は平凡ですし、終わってみれば、相手関係に恵まれた面はあったかも。それ故、次走の走りが重要になってくるかなと思いますが、レースセンスの良さは今後の武器になってくれるでしょう。
レース後のシークレットキーですが、ひとまず脚元等は大丈夫そう。ただ、血統＆馬格の割に非力さを感じる走りなので、現状は綺麗な馬場を選んで走っていくのがベターとのこと。２３日にＮＦしがらきへ移動済。良いモノはあるので、その芽を摘まないように大事に育てていってもらえればと思います。距離もマイルまでは守備範囲にして欲しいです。
