アルプスソング（牝・宮田）父ロードカナロア 母アーデルハイト
日曜東京１Ｒ ３歳未勝利・牝馬（ダ１６００ｍ）１２着（５番人気） 丸山Ｊ
丸山騎手「能力はあるのですが、実戦でまだそれを活かしきれていない印象ですね。キョロキョロして集中力を欠く所があり、そこは今後も注意が必要ですが、今回は全体的に落ち着いていました。スタートは既走馬相手ということを考えれば悪く無かったですし、次はもっと良くなるでしょう。ただ、今日は脚抜きの良い馬場になってしまったことで、追走で忙しくて脚を溜められなかったですね。捌きに硬さはあるものの、個人的には許容範囲内だと思いますし、芝のレースを使うのも手かなと感じました」（レース結果）
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・在厩場所：美浦トレセン
宮田師「初めての競馬で精神面を心配していたのですが、馬運車にはスムーズに乗ってくれましたし、装鞍所も最初は警戒したもののすぐに対応してくれて、概ねスムーズにレースへ向かっていくことが出来たと思います。ゲートも入りを一度渋ったものの、その後は問題なく入ってくれましたし、既走馬相手ということもあり速くは無かったですが、スタートもちゃんと反応してくれました。その後は行き脚が付いて中団から進めることが出来ましたが、湿った馬場になってしまったこともあって、道中は追走するのに苦労してしまいました。シャドーロールを着けて対策はしているものの、どうしても力が上に抜ける様な走りになってしまい、そういった部分や体力面など課題はまだありますが、直線ではしっかり手前を替えることが出来ていましたし、頑張って走ってくれたと思います。元気（丸山元気騎手）は『芝の方が良いのではないか』と話していましたが、怪我の影響か左前球節の柔軟性が低く、どうしても左半身に硬さが出てきやすいですし、脚元へのダメージを考えると、芝への方向転換は慎重に判断させていただきたいところです。レース後は左前に大きな異常は無かったものの、右前の深管にダメージが見られますね。続けて使っていくのは難しい状況ですから、一旦放牧に出させていただきたいと思います」（6/14近況）
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大きな骨折を経験し、ようやくデビューへ辿り着いたアルプスソング。気の小さいところが見られた馬なので、初めての実戦で舞い上がり、走ることへの意欲・前向きさがあるのかを注目していましたが、ソワソワしている感じは窺えるも、パドックでの周回はマズマズ。心配していた程ではなかったです。また、馬っぷりに関しては、未勝利戦では抜けた存在でしたし、デビュー戦から好勝負に持ち込めないかなと淡い期待もありました。返し馬に関しては、慎重に馬体を解し、そして落ち着かせようと丸山Ｊが丁寧に行ってくれていたのは好感。ただ、良い意味でのピリッと感はなく、競馬というのをあまり理解していないんだろうなあと見ていました。
レースに関してですが、まずはゲート入りをゴネる場面がありましたが、そこまで時間を取る感じではなかったですし、イレ込みもなし。ただ、ゲートが開く音に反応したのかゲート出は遅かったので、丸山Ｊがサッとポジションを挽回しにいくことに、ダートに入った地点では中団あたりの位置だったと思います。また、案外、前もやり合っている印象があったので、展開が向きそうと期待しましたが、脚抜きの良い馬場になったのが裏目に出て追走に手一杯。道中、溜めるところがなく、なし崩しに脚を使わされた感じだったと思います。そして最後の直線では追われてから反応して少し食い下がるシーンはありましたが、坂を駆け上がるところで力尽きてしまいました。
終わってみれば、大した見せ場を作れぬまま１２着。もう少し次走以降に繋がる走りを見せて欲しかったですが、競馬を理解できていない中では仕方ないかなあ…。
レース後のアルプスソングですが、脚抜きの良い馬場で一生懸命走った疲れ・ダメージを懸念するも、骨折した箇所は大丈夫そうも、逆の右前脚の深管を気にする素振り。時間が少ない中、立て直すことになるのは厳しいですが、治療を入念に行ってもらい、ＮＦ天栄へ戻った頃には症状が落ち着いていることを願っています。
あとは競馬を初めて経験したことで、どこまで理解して次走へ臨めるかどうか。また、体力不足・良化途上も否めないので、ここからの１日１日を有意義に過ごしてもらい、何とか初勝利（未勝利脱出）を掴み取ってもらいたいです。
