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スタートで後手を踏み、レースの流れにスッと乗れなかったことから惨敗を覚悟するも、3角あたりからトモの嵌りが良くなり、ジワッと差を詰めていくと直線は勢いをつけて大外へ。直線でも渋太く脚を伸ばし続けると9着でのフィニッシュ。展開が向いたとは言え、ここまでの過程を振り返るとちょっとビックリの頑張り。ただ、レース後に左前脚の球節周辺の腫れと歩様の乱れを確認。左前繋靭帯炎の診断が下り、引退が決まってしまう。★ルージュアグライア

f:id:yakifish:20200825181938g:plain ルージュアグライア(牝・昆)父アメリカンペイトリオット 母アンジュパッセ

3.06.24
6月24日レース後コメント(9着)

昆調教師「スタートは決まらなかったですが、前つぶれの展開になったこともあり、最後は形になりましたね。デビュー戦から見ると進歩があったのではないでしょうか。太宰騎手は『出遅れはトモが緩いことや久々の分もあったから。まだ体を上手に使えないので道中は背中を丸める感じでリズムにハマるまでも時間が掛かったが、ハマってからの走りは悪くなかったと思う。最後まで脚を伸ばせたことは収穫だった』と話していました。この後は脚元さえ問題なければ続戦するつもりですが、今の時期の未勝利戦はどのレースも混んでいるので、いつのどこのレースに使えるかわかりません。立場的にレースは選べないので、これまで通り、トレセンで準備をしながら出走機会が訪れるのを待つことになるでしょう」

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2023.06.28
栗東昆貢厩舎

昆調教師「次のレースに向けて今日(水)から乗り出そうとしていたのですが、左前脚の球節周辺の腫れと歩様の乱れも確認されたため、検査をおこなって詳しく調べたところ、繋靭帯炎を発症していることがわかりました。残念ですが脚元が持たなかったです。申し訳ありません。獣医師によると、今年2月に傷めた箇所とは異なるということですが、症状からも程度は重く、もし順調に回復してもレースを前に再発する可能性が高いとの見解。時期も時期ですし、脚元の不安はこれから先もずっと付き纏ってくるとのことですから、これ以上は厳しいと言わざるを得ません。今後については現在オーナーサイドと協議を進めているところです」

2023.06.29
引退

本馬は6月24日の阪神競馬・3歳未勝利(ダ1200m)に出走して9着での入線。直線は本馬なりに脚を使い、初戦から前進が見られたことから、次走で更に良い面が見られればと思っていましたが、次走に向けて調教を開始しようとした矢先に左前脚の球節付近と歩様の乱れが確認されました。検査をおこなったところ、左前繋靭帯炎を発症していることが分かり、獣医師からは『症状からも程度は重く、もし順調に回復してもレース前に再発する可能性が高い』との見解。これを受け関係者間で協議した結果、誠に残念ではございますが、ここで引退の結論に至りました。出資会員の皆様には、追って書面にてご報告させていただきます。長い間、ルージュアグライア号にたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。

昆貢調教師「これ以上現役生活を続けるのは難しいと判断し引退が決まりました。普段の調教や追い切りレベルの負荷であればどうにか耐えられたのですが、競馬のスピードで限界を超えてしまったようです。前回で悪くない競馬をしていたのでもう1回は走る姿をお見せできるだろうと考えていたのですが、私の力不足により、わずか2戦で引退となってしまったこと、一つも勝たせられなかったことは大変申し訳ないと思っています。今後は乗馬としての仕事が決まっており、しばらくは放牧地でのんびりさせてもらえるということなので、新天地での活躍を期待したいと思います。これまでありがとうございました」

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脚元の不安に見舞われ、厩舎で治療・ケアを行いながら、約8ヶ月(2戦目)ぶりに実戦へ臨んだルージュアグライア。デビュー戦からマイナス4キロでの出走でしたが、馬体はまだ幾分重目に見えましたが、適度な気合乗りで根気強く作ってきた成果というものは感じられました。

レースぶりに関しては、前向きさの足りない馬なので、レースの流れについていけるかどうか不安でしかありませんでしたが、その前にゲートで痛恨の出遅れ。1歩出遅れる形になり、スムーズに行き脚も付かず。太宰Jが促すも、じわじわ前との差は広がるばかり。この時点で厳しい結果に終わることを覚悟しましたが、3角手前あたりから太宰Jとアグライアはジワッと進出を開始すると、残り600mでは縦長の集団の最後尾に。勢いを殺がないように大外をぶん回して直線へ向くと、手前をしっかり替えて直線でも最後まで渋太い伸び。展開が向いたのは確かですが、9着まで押し上げてきた姿にはちょっとばかり感動しました。また、こういう走りを続けていけば、初勝利を手にするのは難しくても、掲示板にのるところまで来れるかもしれないなあと…。

ただ、レースを終えて、運動を再開しようとした時に、左前脚の球節付近の腫れと歩様の乱れを確認。早速、詳しく検査を行ったところで、左前繋靭帯炎の発症を確認。前回痛めた箇所とは異なり、症状も重いことから、28日の段階で引退の可能性がほのめかされるも、29日に正式に引退が決まってしまいました。レース中にも少し痛みが出ていたかもしれませんが、その中でも頑張ってくれました。

今後は乗馬として第2の馬生がスタートするようなので、少しでも良い余生を過ごせることを願うばかりです。