ミスビアンカ(牝・高橋忠)父ロードカナロア 母シャトーブランシュ
・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・調教内容:周回コースでキャンター、トレッドミル
調教主任「この中間もケアを施しながら、トレッドミルで運動を継続していましたが、良化が窺えてきたことから、この中間から周回コースで乗り出しています。ゆっくりではあるものの、この馬なりに良くなってきているのは確かですから、この調子で乗り進めていければと思っています。馬体重は517キロです」(11/18近況)
担当者「先週から周回コースでハロン20秒程度のキャンター調整を再開したのですが、再び右前脚の繋部に張りが見られ、背腰から半腱にかけても疲れが窺えることから、この中間は乗り運動を控えていました。丁度、北海道の獣医師がこちらに来場していたことから、脚元の状態を診てもらったところ、『確かに右前脚の繋部に張りがありますね。場所が場所なだけに、ここから順調に回復したとしても、来年3月一杯の引退期限までに良い状態でレースに送り出すことは難しいように思います』とのことでした。元々、レース後は疲れが出やすいことから、じっくり時間を掛けて立ち上げるようにしていましたが、いつも以上に疲労回復に時間が掛かっていますし、獣医師の見立て通り、このまま無理して進めていったとしても、良い状態で送り出すのは難しいでしょう」(11/23近況)
上記のように引退期限までに万全の態勢で出走させることは困難な状況にあり、ご出資会員の皆様のご負担が増えるばかりとなってしまう可能性が高いことから、誠に残念ではございますが、このまま引退させることといたしました。近日中に競走馬登録抹消の手続きが取られ、今後は繁殖牝馬となる予定です。詳細は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
⇒⇒24日に競走馬登録抹消の手続きが取られています。(24日・最新情報より)
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前走後、右前脚の繋部に張りが認められ、背腰から半腱にかけても疲れが見つかったミスビアンカ。ひとまず患部の回復に努め、トレッドミルでの運動→周回コースでのキャンターと進めることが出来ていましたが、ここに来て再度不安を発症。再び右前脚の繋部に張りが見られ、背腰から半腱にかけても疲れが見受けられることに。そこで獣医師に改めて診てもらったところ、『順調に回復しても引退期限までに良いパフォーマンスを発揮するのは難しい』とのことで、一足先に繁殖入りすることになってしまいました。残念ではありますが、仕方ありません。
今後は繁殖牝馬として第ニの馬生をスタートすることになりますが、母は重賞勝ち馬ですし、何といっても半弟はイクイノックス。ミスビアンカは牝馬らしい気難しさ・繊細さで出世することは出来ませんが、良いスピードを持っていたのは確かですし、3勝クラスまでは来ました。ポテンシャルの高さは魅力なので、それが仔馬にしっかり受け継がれることを願っています。そしてその仔に出資する機会があれば、積極的に検討したいと思います。お疲れ様でした。