ヴィッセン(牡・斉藤崇)父ディープインパクト 母ダンツクレバー
火曜中京10R 万葉S(芝3000m)7着(9番人気) 北村友J
今回は深めのブリンカーを着用。まずまずのスタートから促しながら好位2番手に取り付け、1周目のスタンド前を通過します。3~4コーナーで先頭に立ち、最後の直線で粘り込みを図りますが、残り200mで力尽き7着でゴールしています。
斉藤崇調教師「パドックではゆったりと歩いていて、もう一つ前向きさがないのかなと感じましたが、いざレースに行くと真面目に走ってくれましたし、厳しい展開でもそこまでバッタリ止まることはなかったですね。レース後、北村友一騎手に確認したところ、『促していくと自分からハミを取って進んで行ってくれましたし、道中はもう少し息を入れる余裕が欲しかったぐらい真面目に走っていましたね。勝負どころで早めに後ろから来られた分、残り200mで脚が上がってしまいましたが、淡々とペースが流れて息を入れる余裕がなかった割にはよく辛抱していたと思います』と話していました。格上のオープン特別、そして3000mの距離だったにも関わらず、この馬の力は示してくれましたし、条件が噛み合えばまだまだ良い走りを見せてくれそうです。この後は一旦放牧へ出して、次走に備えるつもりで考えています」(レース結果)
⇒⇒9日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧に出ています。(9日・最新情報より)
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年が明けて10歳になったヴィッセン。今年の初戦は軽ハンデを求めて、OPのここで格上挑戦することとなりました。
今回、前向きさが失われつつあることから、これまでより深めのブリンカーを着用しましたが、パドックの気配は正直地味。やる気を促す為に策を講じてきましたが、効果はあまりなかったなあと見ていました。
スタートはさほど速くなかったですが、二の脚が付いたヴィッセンは計量を味方に好位へ。パドックの気配とは全く違う、行きっぷりの良さにちょっとビックリするほど。2~3番手で道中は進めましたが、ムキにならず、マズマズ我慢出来ているように見えました。そして2週目の3角過ぎからはジワッと押し出されるようにハナへ。持ったままの手応えで4角を回ってきた時は『アレ? ひょっとすると…』と一瞬、夢を見ましたが…。
残り300mぐらいまでは馬券圏内に食い込む頑張りを見せていましたが、そこからは脚が上がり気味。残り200mを過ぎるとさすがに苦しくなってしまい、ジリジリ後退。ただ、パタッと止まらなかったのは褒めてあげたいです。そして7着でのゴールイン。良く頑張ってくれています。
レース後のヴィッセンは脚元等のチェックを行い、9日にNFしがらきへ放牧済。今後については、回復ぶりとその後の乗り込みを見てからの判断となるでしょう。距離に関してはやはり2400mが上限。また。今回、深めのブリンカーを着用したことがレースでは良い意味での余裕をなくしてしまいました。これまでのブリンカーなら、ひょっとしたらもっと上位と肉薄できたかも。まあ、これはタラレバですし、次走へ臨むにあたってはブリンカーの深さについては再協議して欲しいです。