ルージュセリーズ(牝・手塚)父ロードカナロア 母フィロンルージュ
土曜中山5R メイクデビュー中山 2歳新馬(芝1600m)13着(1番人気) 内田J
内枠から五分のスタートを切るも、二の脚が付かずに中団よりやや後ろからの競馬になります。3コーナー辺りから鞍上の手が動き、直線でも目立った脚は使えずに流れ込むようにゴールしています。
手塚調教師「装鞍では結構煩いところを見せていたのですが、パドックでは入れ込むことなく周回できていましたし、仕上がり自体は悪くなかったと思います。スタートは普通に出てくれているのですが、その後のスピードの乗りがもう一つだったので、そこから付いて行くのに苦労してしまいましたね。最後はもう少し伸びて来てくれるかと思っていたのですが、道中で抱える場面がなくて脚を溜めることが出来なかったので、差を詰めることが出来ませんでした。心配していた他馬を気にするような面は今回については見られませんでしたし、調教の動きからはもっとやれる感触を持っていたのですが、今日の走りを見るとスピードが不足しているのかなという印象ですし、次は何かしら条件を変えてみることも検討した方が良いかもしれません。この後については厩舎に戻ってからの状態を見て最終的に判断したいと思いますが、優先出走権を獲れませんでしたし、一旦放牧に出す方向で考えています」(レース結果)
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【次走へのメモ】
素軽い歩様で仕上がり良好。前半にフワフワする面を見せる。勝負どころからの反応鈍く、直線を向いて最後方。直線もエンジンが掛からなかった。物足りない内容も、幼い面が出てしまったのかも。(B誌)
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手塚師「調教の感じからは掲示板争いくらいには加われると思っていたのですが、良い走りをお見せすることが出来ず申し訳ありませんでした。トレセンに戻って状態を確認しましたが、脚元を含めて特に問題は見られませんでした。ただ、優先出走権も獲れませんでしたし、一旦NF天栄に放牧に出して立て直しを図りたいと思います」(12/16近況)
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坂路ではマズマズ動くことが出来ていたルージュセリーズ。ただ、1週前のWコースでの追い切りでは追走して動き切れてなかったので、実戦へ行ってどうかという不安も。まあ、人気の1角だったのでワンパンチ足りなくても、大崩れはないのかなと見ていたのですが…。パドックでは落ち着いていましたし、馬体を見ても仕上がり良好。いきなり力を発揮できる状態でレースへ臨むことは出来ていたと思います。
レースぶりですが、スタートは五分に出てくれましたが、二の脚は一息。内田Jには手綱を扱いて前へ付けて欲しかったですが、ルージュセリーズがフワフワしてしまい、動かし切れず。道中の走りも行きっぷりは良くなく、終始促しながらの追走でした。どこかでスッとレースの流れに乗れればと見ていましたが、3角過ぎからのペースアップにも前向きさに欠ける走りで追走に手一杯。何とかズルズル下がるのを食い止めるのがやっとという感じ。直線では外目に持ち出して追われましたが、目立つ脚は繰り出せずになだれ込むようにゴール(13着)へ辿り着きました。レースでは正直、良いところが全く見られませんでした。
レース後のルージュセリーズですが、馬体のチェックを済ませると15日にNF天栄へ放牧済。今回の走りを受け、心身共に鍛え直さないないといけません。
デビュー戦は将来を期待して芝のマイル戦を使いましたが、母系はダート色が強いですし、今回の走りはスピード不足を感じました。ダートを使っていく上では1800mに対応していって欲しいですが、距離適性に関しては何とも。前向きさに溢れるタイプなら短いくしていった方がベターなのは確かですが。
課題ばかりが目立ったデビュー戦を終えたルージュセリーズ。13着という結果も寂しいですが、ここからは上がっていくしかないので、心身の成長を促しつつ鍛え上げ、ガラッと変わってきてもらわないといけません。