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歩様の硬さとは上手に付き合っていく必要はあるも、両親の良いところを受け継いだポテンシャルの高さは魅力。父の長女として推進力溢れる走りを実戦でも披露して欲しい。☆ベルエポック


f:id:yakifish:20200513045835g:plain ベルエポック(牝・黒岩)父モーリス 母アドマイヤテンバ

土曜中山5R メイクデビュー中山 2歳新馬(芝1800m)2枠3番 津村J

・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:16日に坂路コースで時計

黒岩師「16日に坂路コースで併せて追い切りを行いました。3頭併せの最後方を追走から、ラスト1ハロンしっかりと脚を伸ばして、少し先着して終えています。これまでの追い切りと同様に、とても気持ちの強い面を見せており、それに併せた馬をスッと抜き去るスピードも兼ね備えていますから、非常に良い内容の調教でしたね。また、先週に南Wコースで併せ馬を消化したことで、股関節の可動域が広くなって、伸び伸びとしたフットワークで走ることが出来ています。ただ、依然として歩様はゴトゴトしており、強い調教を重ねたことで特に左半身には硬さが目立ってきました。動きからはデビュー戦での走りがとても楽しみな反面、レース後の反動を考えると少し怖さはありますし、期待と不安が半々くらいと言うのが正直なところです。あとはレース当日までしっかりと脚元中心に馬体のケアを行い、より良い状態で送り出してあげることが出来ればと思います」(9/17近況)

助 手 16美坂良 53.4- 38.6- 24.9- 12.6 馬なり余力 カイザーヴェッター(古馬3勝)一杯を1.1秒追走同入

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第4回中山3日目(09月19日)
5R メイクデビュー中山 2歳新馬
芝1800メートル 混合 馬齢 発走12:30
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 バーガンディ 牡2 54.0 江田照男
2 2 ハッピーアナザー 牡2 52.0 菅原明良
2 3 ベルエポック 牝2 54.0 津村明秀
3 4 スルーセブンシーズ 牝2 54.0 C.ルメール
3 5 アイアムカガヤキ 牝2 54.0 柴田善臣
4 6 ウンジョウノメガミ 牝2 54.0 三浦皇成
4 7 ロイヤルアッシュ 牡2 54.0 北村宏司
5 8 セイウンスパーダ 牡2 54.0 田辺裕信
5 9 マイネルグロース 牡2 54.0 丹内祐次
6 10 ホーリーバジル 牡2 54.0 内田博幸
6 11 アンタンスルフレ 牡2 54.0 大野拓弥
7 12 インナリオ 牝2 54.0 丸山元気
7 13 コスモマイン 牡2 54.0 柴田大知
8 14 アラビアンナイト 牝2 54.0 戸崎圭太
8 15 ゴールドミーティア 牡2 54.0 横山典弘

○黒岩師 「足元に弱さがあって坂路主体。大型馬でまだ緩いですが、前進気勢は旺盛です。ポテンシャルの高さに期待しています」(競馬ブックより)

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1月10日生まれでモーリス産駒の長女となるのがアドマイヤテンバの18ことベルエポック。まず魅力は母母アドマイヤグルーヴ、母母母エアグルーヴという血統。馬体は父モーリス譲りの骨量が豊かで立派な腹袋。これらだけでポテンシャルの高さは間違いないと見ていました。それ故、募集時は人気を集めるかなと思ったのですが、500キロ近い雄大な馬体を支える脚元への不安から敬遠された印象。確かに繋ぎは立っているのでリスクは大きいですが、良い方へ嵌った時の爆発力に期待して出資することにしました。また、預託先の美浦・黒岩厩舎は晩年のシルクドリーマーで存分に楽しまさせてもらったのも後押しとなりました。

育成時のベルエポックは繋ぎが立っていることが影響している歩様の硬さと母系から来る気性面の難しさが指摘されることが多かったですが、動きに関しては大型馬で緩さが目立つ中でも、手先は意外と軽く、トモを上手に使えることで推進力溢れる走りを披露。育成厩舎の中でも上位にランク付けされるほど。前脚の膝を上手に使うのが特徴的かなと思います。ただ、前脚を叩きつけるような走りなので、故障に繋がる可能性を高めている気がします。今回、芝でのデビューとなりますが、パワフルな馬体と前脚の捌きからダートの適性はかなり高いモノを持っている筈です。

更新される度に故障していないかドキドキしつつも、ベルエポックは4月23日に初めて美浦へ。母系からゲートで手こずることがあるのかなと見ていましたが、ここは父譲りの学習能力の高さを発揮。物覚えの良い馬みたいで約1週間でゲート試験に合格してくれました。

その後は1本追い切りを消化するも、体力面で途上差が窺えることからNF天栄へ。早速、軽く動かし始めたところで、右前の歩様に違和感が出て来てしまうことに。その時は『遂に来てしまったかあ…』という心境でしたが、装蹄を工夫することで歩様は早めに改善。繋ぎの硬さから球節に掛かる負担はどうしても大きいようです。その後はしっかり段階を踏みながら調教内容を強化。丁寧に土台作りに励み、トレッドミルを上手に活用しながら動きの質を高めてきました。そして4回中山でのデビューを目指し、8月20日に美浦・黒岩厩舎へ戻ってきました。

帰厩後は引き続き歩様の硬さに気を配りながら、追い切りを消化。動き過ぎるので追い切り後に疲れ・反動が出たこともありましたが、入念なケアのおかげで踏み止まり、デビューの日を迎えることが出来ました。追い切りは坂路主体になっていますが、力強い脚捌きと推進力の良さは健在。1週前にWコースで追われた時はデアリングタクトの全妹マオノジーナスらに悠々と先着。16日の最終追いは内目を通る形になりましたが、持ったままの手応えで古馬と併入。母系の激しいところが良い勝負根性に繋がっています。

相手関係に目を遣ると、ここはサンデーRやキャロットCの血統馬も強力。水準以上の動きを見せていて、仕上がりも上々。戸崎Jが乗るアラビアンナイトも侮れません。ただ、追い切りの動きを映像で見た限り、堂々と立ち振る舞い、脚色の余裕さはベルエポックが1番かなと思います。稽古通りなら好結果は間違いないと思います。

ポテンシャルの高さから先々まで期待を賭けたい1頭ですが、歩様の硬さから競走生活は脚元との戦いになってくることでしょう。それ故、デビュー戦に関してはまずは無事に走り終えて欲しいというのが1番。その中で父譲りの推進力のある走りを実戦でも披露してもらいたいです。