アッシュフォード（牡・西園翔）父ハーツクライ 母ハーレクイーン
日曜札幌４Ｒ ３歳未勝利（芝２６００ｍ）１３着（７番人気） 池添Ｊ
池添騎手「道中は良いポジションに付けられたものの、発表は稍重だったとは言え状態的には重馬場に近いくらいでしたし、ぬかるんだ馬場に終始脚を取られてしまっていました。ポジションを確保するのに精一杯という感じだったので、勝負所でスピードが上がると対応できず、直線でも脚を伸ばすことが出来ませんでした。また、2600ｍという条件も長かったように思います。何度も乗せていただいたのに、結果を残すことが出来ず申し訳ありません」
西園翔太調教師「コンスタントに使っている中でも、疲れを見せることはなかったですし、今回も良い状態でレースに向かうことが出来ました。今回はジョッキーの進言から再度チークピーシズを着けさせていただき、且つ2600ｍに距離を延ばして勝ち上がりを狙いましたが、この距離だと良いポジションで進めることは出来たものの、3コーナーを回るところではもう余力が残っておらず、バッタリ止まってしまいました。前日からの雨で馬場が緩くなっていたので、その影響で体力を使ってしまった部分はあると思いますが、止まり方を見ると、距離も長かったのかもしれません。転厩してから何とか一つ勝ち上がれるように努めてきましたが、結果を残すことが出来ず申し訳ございませんでした」（レース結果）
これまでの競走内容を踏まえ、今後について協議を行った結果、誠に残念ではございますが、このまま引退させることといたしました。近日中に競走馬登録抹消の手続きを行わせていただき、8月24日(木)のサラブレッドオークションに上場する予定です。詳細は後日メッセージボックスにて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
・23日(水)に競走馬登録抹消の手続きが取られています。
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アッシュフォードは今回で夏の北海道シリーズ４戦目。そろそろ目に見えない疲れを心配しましたが、パドックでの様子を窺うと、馬体のボリュームをキープし、外々を気分良さそうに周回。状態の維持に関しては陣営の努力がしっかり伝わってくるもの。そして今回は集中力アップのためにチークピーシズを改めて着用してきましたが、距離を延ばしてきたことが裏目に出なければ良いのになあと見ていました。
レースでは大外枠に入ってしまったので、外々を回らされると辛いなあと見ていましたが、今回もスタートで立ち遅れ。二の脚でリカバーは出来ましたが、仕掛けた分、スタミナがロス。ただ、その後は折り合いが付いて、リズム良く追走。あとはペースアップした際にどう動いて行くのかに注目していましたが、２週目の３角あたりでジワッと押し上げ、決め手不足を補う意味で早め先頭まであるのかなと見ていましたが、残り８００ｍの標識あたりでまさかの後退。外から被せられて嫌気が差したとかではないので、単純にスタミナ切れ。最後は大きくバテる形で１３着。勝ち馬とは約７秒もの差が付いてしまいました。
そして未勝利戦への出走機会がなくなったことを受け、今後について協議された結果、このまま引退することが決定。２３日に競走馬登録が抹消されました。
血統や馬の雰囲気、調教動画の走りっぷりの良さから、期待の高い１頭だったアッシュオード。ただ、デビュー戦からパドックでパシュファイヤーを着用と気性面で怪しいところを覗かせて６着に敗退。今にして思えば、目付きや募集動画で馬っ気を覗かせていたことを怪しむべきでした。その後は心身の成長を促すことに重点をおいてきましたが、２戦目を迎える前に栗東・藤原英厩舎から新規開業したばかりの栗東・西園翔厩舎へまさかの転厩。新たな預託先となった西園翔厩舎は色々と手は尽してくれましたが、その策がアッシュフォードには合致せず。馬具の工夫や番組選びも正直後手に回っている感は否めませんでした。まあ、開業したばかりで仕方ない面はあるでしょうが。
今後は落札者の手で第２の馬生がスタートすることになりますが、それが少しでも良いものになることを今は願うばかりです。ひとまずお疲れ様でした。
