ルージュクオーレ(牝・友道)父ドゥラメンテ 母リュズキナ
2023.06.29
栗東:友道康夫厩舎
本日引き運動をおこないました。
助手「今朝(木)は厩舎周りで引き運動をおこないました。歩様などは問題なかったですが、かなり研ぎ澄まされた感じで音にはかなり敏感になっています。このままだと競馬にいってゲートの扉を閉める音にも反応してしまいそうなので、メンコを装着してレースに臨むつもり。まずは明日(金)の調教でメンコをつけて乗ってみてどれくらいの効果があるのか確かめてみます。入厩後の調整は順調で出そうと思って出しているわけでもないのに速い時計が出ているようにスピードがあるのは間違いないですし、ここにきて毛が抜けて代謝が上がってきていることからもコンディションも全く問題なし。あとは初めての競馬でどうかといったところですが、やっとここまで辿りついた馬ですから温かく見守ってもらえればと思っています。まずは無事に…ですね」
※7月2日(日)中京3R・3歳未勝利(牝・ダ1400m)に藤岡康太騎手で出走します。
2023.06.28
栗東:友道康夫厩舎
本日は坂路で追い切りました。
坂路 藤岡康J 51.2-37.6-24.5-12.1 一杯
スイープアワーズ 51.7-38.0-24.9-12.2
友道調教師「今朝(水)はレースで騎乗する藤岡康太騎手に乗ってもらっての追い切りでした。最後は併走馬を抜き去って先着しましたし、見ての通り、速い時計が出ましたが、ジョッキーの話では『ゆったり抱えている時は良かったが、追い出すとバタバタして上擦っていた。テンから急かすとバランスが崩れてしまいそうなので競馬のスピードに対応できるかが鍵になる』とのことでした。ここまで坂路中心のメニューを組んでトモの強化を図りつつ、合間にはCウッドコースにも入れてコーナーリングへの対応力も身につけてきたところでスピードのあるところも見せてくれているのですが、後肢の頼りなさは相変わらず。今回は経験馬相手のレースになるのでまずは無事に走り切ってもらいたいというのが正直な気持ちで、その中でどの条件で走るのがいいのかなど今後に向けてのいい材料を見出せればと考えています」
※7月2日(日)中京3R・3歳未勝利(牝・ダ1400m)を藤岡康太騎手で予定。
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第3回中京2日目(07月02日)
3R 3歳未勝利
ダ1400メートル 指定 牝馬 馬齢 発走11:05
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 カンノーリ 牝3 54.0 富田暁
1 2 ルージュクオーレ 牝3 54.0 藤岡康太
2 3 メイショウマイタケ 牝3 54.0 酒井学
2 4 エランティス 牝3 54.0 松山弘平
3 5 サウンドシエル 牝3 51.0 西塚洸二
3 6 デアデルマーレ 牝3 54.0 川田将雅
4 7 エーテルノカゼ 牝3 54.0 団野大成
4 8 ルーラーソニオ 牝3 51.0 永島まなみ
5 9 ローズバルサム 牝3 54.0 坂井瑠星
5 10 スターペスカオリ 牝3 53.0 角田大河
6 11 カーメラ 牝3 51.0 田口貫太
6 12 ティタン 牝3 54.0 長岡禎仁
7 13 プルシアンブルー 牝3 53.0 泉谷楓真
7 14 カゼノオト 牝3 54.0 高倉稜
8 15 ピュアグルーヴ 牝3 50.0 河原田菜々
8 16 シャラパール 牝3 54.0 太宰啓介
○友道師 「大型でまだ緩さは残りますが、調教を積んできて動きは上向き。既走馬相手の分、どうかでしょうねえ」(競馬ブックより)
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抽選を掻い潜り、無事出資することが出来たリュズキナ20ことルージュクオーレ。募集開始時はちょっと小さめでしたが、纏まりのある好馬体。肩の出はやや硬めも、可動域自体は広く、繋ぎの柔軟さや飛節の伸びもマズマズ。血統馬らしい素質の高い1頭だと見ていました。
育成当初のクオーレは馬体の成長(馬体重の増加)や力強さに欠ける点が課題でしたが、動き自体は早くからキラッと光るモノを披露。早い組ではなかったですが、2歳9月頃の本州移動へ向け、マイペースで進めることが出来ていました。ただ、少し待たされる形になると、背腰に疲れが感じられてペースダウン。一過性の疲れだと思っていましたが、再度背腰に疲れが溜まると、歩様に乱れを生じることに。そこからは歩様を乱す→回復→歩様を乱すを再三繰り返し、ウォーキングマシンやトレッドミルでの運動では我慢が利いているのに、いざ人が跨るとすぐ歩様に違和感を生じることに。どこかしらに馬体に問題点があったんでしょうが、特定できず。これ以上、同じ状況が繰り返されるのなら、個人的には血統馬ですし、第2の道(繁殖)へ進んで欲しいと思っていました。
ただ、寒さが和らぎ、慎重を期して進めていくと、歩様の頼りなさが目立つ中でも少しずつ前進。未入厩の牧場組で月2回の更新に毎回ヒヤヒヤしていましたが、GW前にNFしがらきへ移動。これが2歳なら喜ばしいのですが、クオーレは既に3歳。クラシックの第1弾(桜花賞・皐月賞)をそれぞれに終えており、未勝利期間の終了も意識してくる時期。また、NFしがらきへ到着後もすぐの移動とは行かず、ゲート練習やトレセンでの調教に耐えうる体力を養いつつ動きの質を高めていくと、6月4日に初めて栗東へとやってくることが出来ました。
そして入厩から約1ヶ月で初めての実戦へ。トレセンでも歩様の頼りなさは相変わらず目立つも、ゲート試験は早々にクリアし、坂路で初めてビシッと追われると51秒9ー12秒3をいきなりマーク。その後、同期の血統馬と併せ馬を行っても常に優勢。脚力は間違いなく良いモノを秘めています。ただ、実戦へ行くと10数頭と一緒に走ることになり、精神面や瞬時の反応が問われるので、能力をどこまで発揮できるかどうかは不透明。後肢の踏み込みに甘さが目立つだけに余計に心配です。
能力で圧倒する可能性はあるとは思うも、不安を抱えつつ、ようやく辿り着いたデビュー戦。まずは初めての実戦で舞い上がり過ぎず、勝ちを意識するよりも5着以内をひとまず目標に据え、無事に回ってきて欲しいところ。その中で素質の片鱗をチラッと見せてもらい、2戦目以降に期待が高まることを願っています。