ボンディマンシュ（セ・藤田輝【大井】）父ロードカナロア 母ビアンカシェボン
5月9日(火) 大井11R 神田川オープン（ダ1400m）優勝（３番人気） 矢野Ｊ
藤田輝信調教師「おめでとうございます。今日は馬体重が大幅に絞れていたのに、前走よりも体を大きく見せてパドックを歩いてくれていましたし、毛艶などから一段と体調が良くなっていることを感じていました。あとはここ２戦うまく行っていないゲートだけだと思っていたので、前回の反省を活かして厩務員にずっと尾を持ってもらっていました。騎乗した矢野騎手は『ゲートに入るまでは良かったのですが中では煩い面を見せてしまい、ギリギリ我慢してくれたタイミングで出ることが出来ました。背中や腰がしっかりしていないので前半から急かせてしまうとバラバラになってしまいそうでしたが、無理なくポジションを取れたのが良かったですね。直線に向いた時には逃げていた馬との差が結構あったのでヒヤヒヤしましたが、最後は力強い脚取りで差し切ってくれました』と話していました。ここ２戦は出遅れて自分の走りが出来なかったことが結果の出なかった一番の要因だと思いますが、脚抜きが良い馬場とは言えレコードにコンマ５秒の好時計ですから、こちらでの調整にもだいぶ慣れてようやく本来の力を発揮させられるようになってきたのだと思います。今後についてはレース後の状態を確認してから決めていきたいですが、この条件の重賞が年１回しかないのが悩ましいところですね」（レース結果）
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・在厩場所：ミッドウェイファーム
ミッドウェイファーム担当者「先週のレース後も脚元を含めて特に異常は見られませんね。現在は周回ダートコース3000ｍをハロン18秒くらいで動かしていますが、身のこなしに多少の硬さはあるものの、走りのバランスの左右差はそこまで気になりません。この調子で来月の競馬を目標に調整していければと考えています。馬体重は５１２キロです」（5/19近況）
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レベルの高い大井とは言え、ここ２走は物足りなさを感じる走りに終わっていたボンディマンシュ。トモの頼りなさ・歩様の硬さが残り、手探りで進めていたと思いますが、ここに来てようやく癖というか特徴を掴み、馬のバランスが良化。走りにもだいぶまとまりが出てきました。そして今回はきちっと絞り上げ、変わるなら今回かなと思いつつ、逆に変わり身が見られなければ先々悲しいなあという心境でレースを見守ることに。
レースでは最内枠に入ってしまったので、スタートでの後手は避けて欲しいなあと見ていたら、今回はタイミングがバッチリと好発。こうなると内枠のアドバンテージは大きく、ササッと内目の２番手をキープ。折り合いに関しても問題なし。そして勝負どころでも下手に動かず、直線を向いてから進出を開始。ただ、追ってからモタモタした感が残り、直線半ばでは逃げ馬にやられてしまうと思いましたが、じりじり差を詰めていくと、最後は馬体を併せる形がプラスに出て、競り落としてのゴールイン。再出発となった地方での初勝利を手にすることが出来ました。嬉しいと同時にホッとしました。
レースから約１０日経ちましたが、ミッドウェイファームへ戻ったボンディマンシュは歩様に硬さは残るも、活気があって雰囲気は良好。時間の経過と共に疲れは抜けていくと思うので、６月の出走も見えてくると思います。距離適性に関しては、１４００ｍがベストも、１２００ｍでもそれなりに対応出来ると思いますし、距離の上限では１６００ｍまでなら辛抱出来そう。今後もまずはコツコツ稼いで欲しいですが、今回の勝利で得た経験は大きいので、勢いを持ってまだまだ上を目指してもらいたいです。
