トラマンダーレ（牡・鹿戸）父ドゥラメンテ 母テルアケリー
日曜東京６Ｒ メイクデビュー東京 ２歳新馬（芝１６００ｍ）優勝（１番人気） Ｔ.マーカンドＪ
シャドーロール着用。五分のスタ－トから押し出されるように先頭に立ちます。楽な手応えで直線へ向くと、そのまま他馬に影をも踏ませぬ走りで見事に初陣を飾っています。
鹿戸調教師「おめでとうございました。トレセンでは普段からかなりテンションの高いところを見せていたので、競馬場ではもっと気持ちが舞い上がってしまうのではないかと思ったのですが、パドックではこの馬なりに落ち着いていましたし、良かったです。ゲート入りで手こずってしまったものの、普段から練習はしており、発走委員から注意だけで済みました。ジョッキーには“出来れば控えて欲しいけど、スピードの有る馬なので喧嘩するくらいならハナに行っても良いよ”と伝えていたのですが、やはりゲートを出てからは楽にハナに立つ形となりましたね。それでも最後まで余裕がありましたし、後から馬が来た分だけ脚を伸ばしたような感じでした。マーカンド騎手は『道中はすぐに息が入ってずっと余裕がありましたね。非常にポテンシャルの高い馬なのですが、レース前は自分から気持ちが盛り上がってしまうように気性面はまだ幼いですし、落ち着きが欲しいです。それに馬体に関しても、もうひと回り大きくなってくれると良いですね。このまま順調に育っていけばこの先楽しみな存在になると思いますよ』と話していました。まだ続けて使っていけるメンタルではないですから、この後はトレセンで馬体を確認し、問題無ければ一度牧場へお戻しさせていただきたいと思います」（レース結果）
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夫婦ワンツー マーカンド騎手のトラマンダーレ１着、妻ドイル騎手スリーアイランド２着（日刊スポーツより）
英国から短期免許で来日しているトム・マーカンド騎手（24）騎乗の1番人気トラマンダーレ（牡、鹿戸、父ドゥラメンテ）が逃げ切り勝ちを決めた。2着に妻のホリー・ドイル騎手（26）騎乗のスリーアイランド（牝、橋田、父ズースター）が入り、JRAで来日初の夫婦ワンツーを決めた。
トラマンダーレはスタートを決め、二の脚を付けて先頭に立つと、直線では迫る2着馬を振り切り、1馬身3／4差でゴールした。勝ち時計は1分36秒6。
マーカンド騎手は「レース前に盛り上がる部分があるので、その面を制御出来れば。体が大きくなれば、さらに良くなると思う」と好印象。鹿戸師も「能力があるのは分かっていた。性格がやんちゃなので、その辺りを心配していたんですけど、レースは思ったより落ち着いて走れた。その分、最後まで余裕を持てましたね」と振り返った。次走は未定。
2着のドイル騎手は「スタート良く出て、道中平地のところはいい感じでいけた。最後は勝てそうな感触があったのですが、勝ち馬が強かったです」と話した。
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・在厩場所：美浦トレセン／17日に福島県・ノーザンファーム天栄へ放牧予定
・調教内容：軽めの調整
鹿戸師「1番人気に推されていましたし、その期待に応えることが出来て良かったです。レース後の心身の状態ですが、今のところ使ったなりの疲れがあるくらいで、特に大きなトラブルは無さそうですね。ジョッキーが言っていたように心も体も成長が必要ですから、この後は予定通り一度牧場へお返しさせていただきたいと思います」（11/16近況）
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トレセンではテンションが高くてキツめのイレ込み。発汗も目立つ様子なので、初めての実戦では舞い上がってしまうことを懸念していたトラマンダーレ。パドックの映像を見るまではドキドキと不安しかなかったですが、実際のトラマンダーレは少し煩い仕草こそあるも、発汗はなく、我慢が利いた周回。ちょっと拍子抜けするほど。また、馬っぷりの良さには品を感じさせるものでした。
その後、返し馬からレースへと入っていく訳ですが、返し馬では少し頭を振って走る面はあったも、制御はしっかり利いた感じ。テンションが一気に上がる感じはなかったですが、ゲートに関しては枠入り嫌って、何度も躊躇して手こずることに。狭いところに入るのが苦手な様子でしたが、最後は前扉を開けた状態にするとようやく枠内へ。
枠入りを嫌った時は得てして好発を切るケースを多々目にしてきましたが、トラマンダーレも同様。五分のスタートからスッと二の脚が付くと、スピードの違いでやや抑えられず。そこでＴ.マーカンドＪは喧嘩するよりはということでハナヘ行くことにしましたが、トラマンダーレ自身もムキになって走っている感じはなし。ただ、気分良く行っていたのは確かだったので、脚がどこまで残っているのかは不透明。直線で追われてから案外というシーンも少し頭を過ぎりましたが…。
実際に鞍上から直線でGOサインが出たトラマンダーレはギアが１段上がった感じはなかったも、ひと踏ん張り。後ろから来るとその分伸びる感じで根性を見せてくれると、ラスト５０ｍからはやや流し気味にフィニッシュ。多少相手関係に恵まれた感じはありましたが、着差以上の完勝劇で新馬勝ちを決めてくれました。ホッと一安心です。
レース後のトラマンダーレですが、相応の疲れは残るも、脚元等に異常はなし。本日１７日にＮＦ天栄へ放牧予定です。まずは心身の疲れを取り除くことに専念してもらい、落ち着きを取り戻してから次走へ向けての調整を開始してもらえればと思います。
今回、競走馬としての第１歩を勝利で飾ってくれたトラマンダーレ。フットワークの良さ＋スピード能力の高さは目につきましたが、トモがもっとしっかりしてくれば追ってから重心も低くなり、キレも増すはず。ただ、幼さを多く残す気性なので、１度実戦を経験したことでテンションが更に高くなるようだと心配。また、今回はハナへ行くことを選択したので、次走で行きたがる面を見せなければ良いのですが…。快勝は嬉しいも、課題・不安も残した１戦だったとも言えるので、２戦目となる次走の走りがより大事になってくると思います。次走では仮に取りこぼしても、前に壁を置いて進めることで我慢させ、直線で非凡な瞬発力を発揮するようなレースを今から期待したいです。
