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今回はスタートを決め、レースの流れに乗れたと思ったも、追走に余裕がなく、キックバックを受けてズルッと後退。そこから巻き返すことは全くできずに10着に敗れる。未勝利出走が事実上不可能となり、競走成績を踏まえて協議の結果、引退することになってしまいました。★レッドブレンナー

f:id:ytitle= レッドブレンナー(牡・安田隆)父ロードカナロア 母ジェイム

2022.08.13
8月13日レース後コメント(10着)

安田隆師「稽古や今日の気配もすごく良かっただけに残念です。申し訳ありません。斎藤新騎手にはスタートに集中するように指示を出していましたが、その指示どおり願っていた五分のスタートを決めてくれました。促すと馬も行く気を見せてくれたものの、周りも速かったうえに、ブレンナー自身何せ非力なのでスピードに乗り切れなかったですね。ジョッキーは『急かしたこともあり道中フォームが崩れてしまったし、砂をかぶって気持ちも途切れてしまった。何度もチャンスをいただいたのに結果を出せず、すみません』と話していました。次走の優先出走権を得られなかったことで未勝利が組まれている間の出走は不可能な状況に置かれてしまったため、今後についてはオーナーサイドと協議して決めたいと思います」

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2022.08.15
引退

本馬は8月13日の札幌競馬・3歳未勝利戦に出走して10着での入線。優先出走権を得ることができず、3歳未勝利戦への出走が事実上不可能になったことや、これまでの競走成績などを踏まえて本馬の今後について関係者間で協議した結果、誠に残念ではございますがここで引退の結論に至りました。出資会員の皆様には追って書面にて詳細をご報告させていただきます。なお、本馬は乗用馬に転向する予定です。長い間、レッドブレンナー号にたくさんのご声援をいただきありがとうございました。

安田隆師「結果を残せないまま引退となってしまい、大変申し訳ありません。体の成長の遅れから入厩までにお時間をいただきましたが、その後も調教を積み、何度かレースを経験してもなかなか馬体に芯が入らず、とうとう緩さが解消しませんでした。暑さが厳しくなってからは常に四肢が浮腫んでいたように、体質面の弱さも目立ち始めてしまって…。その中でもブレンナー自身は頑張り続けてくれたので、あとは私たちがその頑張りをあと押しできればといったところだったのですが、力及ばず初勝利を掴み切るまで至りませんでした。今後は札幌市内の乗馬クラブで乗用馬としてのトレーニングを始めるということで、新たな道を歩んでいくブレンナーを陰ながら応援していきたいと思います。これまでありがとうございました」

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実績のある条件へ戻り、勝ち切れなくても、5着は何とか死守してくれると見ていたレッドブレンナー。放牧を挟み、追い切りでもしっかり負荷を掛けることが出来たように状態は良かったと思います。ただ、絞れて来てほしかった馬体重はプラス4キロでの出走。ピリッとさせる意味で意識的に絞ってもらいたかったです。

レースでの注目点はまずスタート。ここ2走は全く出脚が付かず、後方からの競馬を余儀されていたので、今回は何とか五分に出て欲しいなあと見ていましたが、斎藤Jはタイミングをしっかり合わせ、互角のスタート。二の脚もマズマズで先団についていけそうな雰囲気でしたが、レースの流れに乗れた思って、鞍上の手が少し緩むとフワッと。そして他馬のキックバックを浴びるとズルッと後退。折角、悪くない位置で走れていたのに、走りのバランスを崩し、気持ちが切れてしまった感じ。4角を回る時には後方2番手まで下がってしまい、直線ではバテた馬を交わしただけの10着に終わりました。

デビューから3戦は掲示板を確保し、展開や相手次第で勝つチャンスは十分あると見ていましたが、前走と今回が連続10着。ここまで悪く転じてしまったのは謎。暑さによる影響・体質の弱さがネックなのは確かなのですが…。

レース後は地方へ転出もあるのかなと見ていたら、近走のふがいない成績を踏まえ、協議された結果、現役を引退。札幌の乗馬グラブで第2の馬生を送ることとなりました。今は余生が良くモノとなることを願うばかりです。

東サラ=ロードカナロア産駒=安田隆厩舎と活躍を見込めるラインに乗っていたと思うのですが、今にして思えば、募集時の目付きの悪さをもっと懸念すべきでした。そしてここまで体質強化が進まなかったのは想定外。高い買い物になったのは確かですが、今後の糧として頭に止めておきたいです。ブレンナー、お疲れ様でした。