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右前の橈側手根骨遠位端骨折でデビューが遅れ、その後も脚元の疲れ等の小トラブルに見舞われて本日のデビューへ。芝の実戦タイプだと思うも、まだまだトモの緩さが目立ち、追い切りではピリッとした動きが出来ず。鞍上の手腕とポテンシャルの高さに期待も、使いつつ良くなってくるのを待つ必要があるかも。☆アプリシティー

f:id:yakifish:20200513045835g:plain アプリシティー(牡・尾関)父ディープインパクト 母イルーシヴウェーヴ

土曜東京5R 3歳未勝利(芝2000m)6枠9番 C.ルメール

・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:27日に坂路コースで時計

尾関師「少し両前に骨瘤が出てきていましたので、今朝は角馬場から本馬場に入れて、最終的に坂路コースで併せて追い切りを行いました。道中はアプリシティーが3馬身ほど追走して、最後は3歳未勝利馬と同入で終えています。蓑島靖典騎手に調教を手伝ってもらいましたが、『本馬場でのキャンターでは軽快に動けていたものの、馬場の重たい坂路になると、少し終いは堪えた感じがしましたね。ただ、広いコースの芝の中距離戦は合っていそうな感じですし、初戦からそれなりにやれそうですよ』と話していました。蓑島騎手が言うように東京の芝2000mという条件はピッタリなイメージを持っており、理想を言えばエンジンの掛かりが少し遅い馬なので、Sペースで馬群が凝縮する形になって欲しいですね。そうなれば、この馬の決め手を活かせるのではないかと思います。既走馬相手のデビュー戦となるものの、ここまで負荷を掛けながら乗り込むことは出来ましたし、血統背景からもかなり楽しみな馬ですから、良い競馬を期待したいと思います」(4/27近況)

助 手 24美坂良 59.7- 43.7- 28.8- 14.0 馬なり余力
蓑 島 27美坂稍 54.5- 39.4- 25.7- 13.1 一杯に追う ミッキーピーナッツ(三未勝)馬なりを0.6秒追走同入

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第2回東京3日目(04月30日)
5R 3歳未勝利
芝2000メートル 馬齢  発走12:35
枠    馬    馬名    性齢    重量    騎手
1    1    ポッドヴァイン    牡3    56.0    横山和生
2    2    アカカゲ    牡3    56.0    田辺裕信
3    3    コスモシルバニア    牝3    54.0    柴田大知
4    4    カガギムレット    牡3    56.0    丸田恭介
4    5    イシュキック    牝3    54.0    酒井学
5    6    ロムレーン    牡3    56.0    D.レーン
5    7    ラッフルズプレース    牡3    56.0    石橋脩
6    8    ブキャナンテソーロ    牡3    56.0    津村明秀
6    9    アプリシティー    牡3    56.0    C.ルメール
7    10    セピアーチェ    牝3    54.0    鮫島克駿
7    11    エコロガナドール    牡3    56.0    嶋田純次
8    12    ベアビリーブ    牝3    54.0    木幡巧也
8    13    フォーユーランラン    牝3    52.0    永野猛蔵

○尾関師 「1歳の後半に骨折し、その後も頓挫があり、デビューが遅れてました。本当に良くなるのは先でしょうが、力は出せる態勢」(競馬ブックより)

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パラダイスリーフ以来となるディープインパクト産・牡馬への出資となるアプリシティー。この世代は3頭のディープインパクト産駒(牡馬)が募集ラインナップに名前を連ねていましたが、出資のしやすさ+マイナス要因が少なそうということから食指が伸びました。キビキビとした前向きな歩き。重心は低いも、体を大きく使えていたのが好印象に映りました。

育成時のアプリシティーはトモの緩さを多く残す為、フォーム固めを最優先。走ることへの前向きさはあるものの、気持ちと動きが噛み合わずで。また、坂路での乗り込みを続けると馬体重を減らしやすかったので、リフレッシュを取り入れたり、周回コースだけで乗る日を設けたりして、成長を待ちながら地道に調整を続けてきました。そして、負荷を1段高めそうとしたところで、右前膝に腫れ・熱感を確認。最初は単なる疲れということで回復を待っていましたが、回復がスロー。その為、詳しく検査を行うと、橈側手根骨遠位の骨折という診断が下ってしまいました。そして骨片を除去する手術を行うことにもなりました。

術後は段階を踏みながら、調整自体は順調。トレッドミルでの運動を経て8月頃から坂路へ連れ出すことが出来たも、早速、骨折した右前脚に疲れ。そして馬房内で暴れてしまい、右前球節部分を外傷。ここから上昇カーブを描いていこうというところで、再度の頓挫はやはり痛かったですが、何とか年末に初入厩することは出来ました。

入厩後は競走馬としての第一関門・ゲート試験合格へ向けて練習を開始。2度目の試験で無事合格することは出来たのは良かったも、精神的に煮詰まった面を覗かせ、リフレッシュを挟んでからデビューを目指すことに。ただ、NF天栄へ移動すると、左前の歩様が硬く見せるように。その治療を今度は優先することとなり、デビューへ向けての態勢を整えるのに時間を要してしまいました。大きな怪我は骨折1度ですが、ちょこちょことトラブルに見舞われ、ここまでデビューが遅れてしまいました。

再入厩が叶ったのは今月1日ですが、帰厩後の調教・追い切りはひとまず順調です。追い切りでは坂路とWコースを併用しながら進めることが出来ています。ただ、動き自体は正直ピリッとした面に欠け、鞍上の指示に関しても、スッと反応出来ずにモタモタ。加速するのに少し時間が掛かる様子。この辺はまだまだトモの緩さが目立ち、良化の余地があるということでしょう。ただ、育成時の調教動画を見ても、走り自体はディープインパクト産駒らしい軽さを持っていたので、芝の実戦へ行って良いタイプでしょう。それ故、良馬場でのデビューを願っていましたが、前日からの雨の影響で道悪での競馬は避けられず、アプリシティーには苦難のデビュー戦となりそう。

相手関係に目を遣ると、立て直された血統馬・ロムレーンが少し抜けた存在も、あとはやや低調な成績の馬達ばかり。素材の良さは誇れるので、C.ルメールJの手腕とアプリシティーのポテンシャルに期待。ただ、正直、勝ち負けまではどうかな?と思いますし、トモの緩さがまだまだ目立つ現状。体力面で厳しくなりそうですが、最後まで走ることへの気持ちを切らさず、ジリジリという伸びでも良いので、脚を使ってもらいたいです。そしてその中で今後に繋がるキラッとしたものを見せて欲しいです。