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初めての体験で戸惑うことが多かった中、環境に馴染んでいくことでこれまでと変わらない雰囲気へ。スプリンターとしての資質はここでも見劣らないも、古馬と同斤量での出走は1つ試練に。まだまだ力を付けていっている段階なので、まずは内容のある走りを見せて欲しい。そこに良い結果が伴ってきてくれれば…。☆ピクシーナイト

f:id:yakifish:20200513045835g:plain ピクシーナイト(牡・音無)父モーリス 母ピクシーホロウ

日曜香港(シャティン)5R 香港スプリント(芝1200m)馬番2 ゲート番8 福永J

・在厩場所:香港・シャティン競馬場
・調教内容:5日にダートコースで15-15

担当助手「見た目は少し気持ちが入ってきているように見えますが、厩務員曰く『これでも普段と比べるとまだボケっとしていますね』とのことでした。2日の体重測定では530キロと、前走より8キロ減っているものの、8割以上飼い葉を食べていますし、順調に回復していますね。3日からダートコースで本格的な調教を開始し、今朝はダートコースで15-15程度の時計を出しています。普段から右手前で走るところがありますが、こちらでも相変わらず同じように右手前のまま走っていますね。でも、最後までしっかり動けていますし、力強いフットワークを見せていますよ。明日はダートコースでハッキング程度の調教を行い、8日に予定している最終追い切りに備える予定です」(12/5近況)

・在厩場所:香港・シャティン競馬場
・調教内容:8日に芝コースで時計

音無師「8日に芝コースで追い切りを行いました。長めから終い重点で行うように伝えていましたが、前半の2ハロンが31.0秒、中間の2ハロンが29.8秒、そしてラスト2ハロンが22.7秒と、全体時計で83.5秒のタイムをマークしています。騎乗した助手の報告では、『香港に来て芝コースに入れるのが初めてでしたので、最初の内は周りをキョロキョロとして物見をしていました。ストライドが大きな馬ですから、コースに入って最初の内は、スピードが乗るまでモタモタしていたものの、直線でハミを掛けて動かしていくと、グッとハミを噛んで力強いフットワークを見せてくれました。単走だったために、スピード感はそこまでなかったものの、ラスト1ハロンのラップは11秒台でまとめており、仕掛けてからの反応・動きは抜群に良かったですし、スプリンターズステークス時よりも力を付けているなと感じました。このひと追いでもう一段階上がってくると思いますし、良い状態で本番に臨めそうです』と好感触でしたよ。インディチャンプが帯同していることもあって、初めての環境でもすぐ慣れてくれましたし、最終追い切りを終えるところまで無事進められたのは何よりですね。トレセンではゲートボーイ対策を行っており、その際は特に気にすることはなかったですし、本番でも落ち着いて対処してくれると思いますが、万全を期する為に10日に福永騎手に手伝ってもらって、ゲートの確認を行う予定です。スプリンターズSに続いて香港スプリントも勝利できるよう、万全の態勢で臨みたいと思います」(12/8近況)

・在厩場所:香港・シャティン競馬場
・調教内容:軽めの調整

音無師「追い切りから一夜明けて、特に疲れはなく、むしろ元気があり過ぎたようなので、今朝はガス抜き程度に軽く乗り運動を行っています。追い切ったことでピリピリとした感じはなく、適度に気合いが乗ってきているようですし、体調はとても良いと報告を受けています。そして、本日正午に枠順発表も行われ、調教ゼッケンと同じ8番枠を引き当てました。二の脚が速い馬ですから、極端な枠でなければ問題ないと考えていましたが、この枠ならどのような競馬でも対応してくれそうですね。明日は福永騎手を背に、ゲート練習を行うことになっていますが、トレセンでもゲートボーイ対策は全く動じなかったですから、香港でもスムーズに進めることが出来るでしょう」(12/9近況)

・在厩場所:香港・シャティン競馬場
・調教内容:ダートコースでキャンター、ゲート練習

担当助手「今朝の調教は福永騎手に手伝ってもらいました。ダートコースでキャンターを行い、その後ゲートボーイ対策として、ゲート練習を行いました。騎乗した福永祐一騎手は『3歳馬にしては本当に堂々としていますね。今の感じなら本番でもゲートボーイがいても問題なさそうですし、スタートだけ気を付けて出していけば二の脚の速い馬ですから、スムーズな競馬が出来ると思います』と話していました。枠順はやや外目に入ってしまいましたが、その点について確認したところ、『内にレシステンシアがいますし、それを見る形で競馬が出来そうですね』と前向きなコメントが返ってきました。スタートはそこまで速くないものの、二の脚は抜群に速いですから、極端に内目の枠より外目の方がのびのび走ることが出来るでしょうし、ピクシーナイトにとっては良い枠に入ったと思っています。ゲート練習を終えた後は、パドックでインディチャンプと一緒にスクーリングを行いましたが、全く動じることなく落ち着いて周回出来ていましたし、本当に肝が据わった馬だなと感心しました。ここまで何事もなく、すこぶる順調にきましたし、レース当日はしっかり力を出し切ってくれると思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします」(12/10近況)

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香港スプリント】ピクシーナイト脚さばき軽快、父モーリスは当地3勝(スポニチより)

若さを武器に海外の舞台でG1・2勝目を狙う。海外初遠征となるピクシーナイトが万全の仕上がりを見せている。

8日に行われた最終追い切りは生野助手を背に芝コースへ。初遠征に戸惑う場面もあったが、軽快な脚さばきで6F83秒5~2F22秒7のタイムを刻んだ。10日は角馬場で体をほぐした後、オールウェザーコースでキャンター1周。その後も入念にパドックでのスクーリングを経て、ゲートを確認した。キャンターに騎乗した福永は「初の海外遠征ですが非常に落ち着きがあり、かつフレッシュな状態にある。コースでの走りも良かった。ゲートも問題なく、良いコンディションで出走できそう」と好感触を口にした。

前走・スプリンターズSは3番手追走から直線は力強く抜け出し、2着レシステンシア(香港スプリント出走)に2馬身差をつけた。決定的といえる着差でスプリント界の世代交代を告げる圧勝劇だった。レース後に福永は「音無厩舎ならインディチャンプの後継と思っていたし、ロードカナロアの若い時にも思った圧倒的な能力を感じていた」と12&13年の当レースを連覇した名スプリンターの面影を浮かべていた。

ピクシーナイトの父モーリスは国内外でG1・6勝。16年JRA賞年度代表馬に輝いた。その父は香港へ3度遠征。シャティンは3戦3勝と無類のコース巧者ぶりを見せつけていた。そのDNAをたっぷり受け継ぐ孝行息子が、レース史上初の3歳馬の香港スプリント制覇を目指す。7年ぶりに香港国際競走に参戦する福永の手綱さばきにも注目したい。

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前走のスプリンターズSでは好枠からスッと前へ付けることが出来、痺れるような手応えで最後の直線へ。そして難なく後続を2馬身差突き放し、スプリント戦の初勝利をG1勝ちで決めたピクシーナイト。その走りは世代交代を告げるほどのインパクトがありましたし、まだまだポテンシャルの底が知れません。そして次の舞台に選んできたのが海外の舞台・香港スプリント。これから何度か香港への遠征は経験していくことになろうかと思います。

ただ、今回は初めての体験。検疫厩舎での調整、香港への空輸、初めての競馬環境と慣れないことにストレスを感じているところがありましたし、陣営も苦労するところがあったと思います。そんな中、昨年も香港遠征を経験している厩舎の先輩・インディチャンプが共に行動してくれているのは強力な後押し。慣れない環境下ですが、日に日にこれまでの姿・雰囲気を取り戻してくれています。また、色々経験させることでしっかり学習してくれているのも○。与えられた課題を着実にこなし、レースでの不安材料を1つ1つ潰すことが出来ているのかなと見ています。

しかし、香港スプリントは地元勢が昔から強く、前走で負かしたダノンスマッシュはこの地でG1勝ち。それらに対して3歳の身で臨むのはなかなかハードルが高いです。前走のスプリンターズSでは古馬と2キロの斤量差がありましたが、今回は同斤量。これは何気に応えるかもしれません。

まあ、それでも前走のG1勝ちでピクシーナイトは自信が出てきたと思いますし、スプリント王として風格を感じることも。気後れすることはないと思うので、五分のスタートを切ってくれれば恥ずかしい競馬にはならない筈。香港の芝も父モーリスなので心配はないでしょうし、ピクシーナイト自身がパワフルな走りをする馬。より高いパフォーマンスを見せるかもしれません。

ただ、ロードカナロア香港スプリントを初めて勝ったのは4歳。追い比べになった際、経験値・完成度の差が出てしまうことが予想されます。まあ、それは完成へ向かっている中での試練とも言えると思うので、勿論勝って欲しいですが、そういうことを経験して更に地力を付けていってくれればと思います。まずは無事に走り終えてもらい、その中で良い結果が付いてきてくれることを願うばかりです。