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スタートを決めてハナへ行けたのは良かったも、2周目の3角あたりから徐々に後退。他馬に前へ出られると内から抵抗することが出来ず、最後の直線は苦しくなって下がる一方。3走成績による出走制限を食らい、JRAの競走馬登録を抹消することになりました。また、レース後に左前脚の浅屈腱炎が判明。サラブレットオークションへの上場は取り止め、乗馬として再出発することに。★ヒーズオールザット


f:id:yakifish:20200513045835g:plain ヒーズオールザット(セ・藤原英)父ブラックタイドシーイズトウショウ

日曜札幌4R 3歳未勝利(芝2600m)12着(9番人気) 岩田康J

前走に引き続きブリンカーを着用。まずまずのスタートから果敢に押っ付けながらハナを奪います。先頭のまま2周目の向正面に差し掛かり、粘り込みを図りますが、3~4コーナーで徐々に置かれはじめ、最後の直線コースでは抵抗することなく後方で流れ込んでいます。なお、「3走成績による出走制限」のため,令和3年10月22日まで平地競走に出走できません。

藤原英昭調教師「ジョッキーにはスムーズに気分よく走らせて欲しいと伝えていましたが、勝負どころまで考えていた通りの競馬が出来ました。ただ、2周目の3コーナーあたりではもう余力が残っていなかったですね。レース後、岩田康誠騎手に確認したところ、『促していくと反応してハナに立つことが出来ましたし、考えていた通りの競馬が出来ました。ただ、気分よく走っていた分、最後は疲れてバテてしまいました』とコメントしていました。後ろから突いてもらう形でブリンカーは効いていたと思いますが、この距離だと最後まで体力が持たなかったですね。ここに来て調教の動きが良くなってきていただけに、何とか勝ち上がらせたかったですが、良い結果を残せず申し訳ない気持ちでいっぱいです」(レース結果)

「3走成績による出走制限」を課され、未勝利戦に出走できなくなったことや、これまでの競走内容を踏まえ、今後について協議した結果、誠に残念ではありますが、このまま引退させることといたします。近日中に抹消の手続きを行わせていただき、26日(木)のサラブレッドオークションに上場する予定です。詳しいご案内は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。

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藤原英師「レース直後は特に問題なかったものの、翌日に左前脚の裏筋に張りが見られたため、25日にエコー検査を行ったところ、浅屈腱炎を発症していることが判明いたしました。調教過程の段階では特に気になるところは見られなかったですし、おそらくレース中に痛めたのだと思いますが、いずれにしましても、未勝利を勝ち上がらせられなかったことは、誠に申し訳なく思います」(8/25近況)

屈腱炎が判明したことから、26日(木)のサラブレッドオークションへの上場を取り止め、乗馬へと変更させていただくこととなりました。

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未勝利戦が終わるまでに出走が叶うのかどうか、ちょっとドキドキしたヒーズオールザット。距離は幾分長いかなと思いつつも、速い脚を使えない分を長目の距離で補えればと考えていましたし、今回は外目の枠+岩田康Jを鞍上に迎えたことで密かに変わってこないかなあと淡い期待もありました。

パドックに登場したヒーズオールザットは前走からプラス10キロでの姿。前走はスッキリ見せて良い雰囲気だったのに、前回は札幌滞在から函館で使ったのに対して、今回は札幌に滞在しての出走。その分、仕上げが甘くなったというかカイ食いが良すぎた様子。パドックではピリッとした感じが窺えず、この時点で苦戦することを覚悟しました。

そんな中、レースぶりを振り返ると、やや甘めのゲート出でしたが、岩田康Jは促して促して注文を付ける感じでハナへ。これまで前向きさが絶対的に足りず、周囲の馬に気を遣ってしまうヒーズオールザットだったので、先手を奪うことが出来た時は『ムムッ』と力が入りました。そしてあとは出来るだけ可愛がってもらって、楽な展開になってくれることを願いました。道中のペースはそこまで速くなかったと思いますし、他馬に絡まれる感じはなかったです。ただ、3角過ぎから徐々に苦しくなってきて、他馬に前へ出られると内から差し返そうとする気力はなかったです。そして直線ではガス欠になってしまい、勝ち馬とは2秒6の大差。最後にヒーズオールザットにとって、理想的なレース運びは出来たのですが、力及ばずでした。3アウトを食らったこと+近走のレース内容を参考に協議した結果、この1戦でJRAの競走馬登録を抹消して引退することとなりました。

レース後はサラブレットオークションに上場予定でしたが、レース翌日になって左前脚の裏筋に張りを確認。詳しく検査を行ったところで左前脚の浅屈腱炎の診断が下りました。そして上場を取り止め、乗馬として再出発を切ることになりました。

藤原英厩舎の血統馬ということで出資時の期待はそれなりに高かったですが、育成の最初から環境の変化等に過敏なところを露呈。馬っぷりは悪くないのですが、色んなことに気が回り、肝心な集中力がサッパリ。走ることへの意欲も最初から乏しかったです。そして北海道を発つのは早かったのですが、移動してきたNFしがらきで3ヶ月以上の足止め。また、ゲート試験に合格は一旦牧場でリフレッシュを図り、帰厩後はレースへ向けて追い切りを本格化させましたが、動きの良化が遅く・乏しいことから、出走へGOサインが出るのも一苦労。正直、デビュー戦の走りを見たところで、今回のような結末は見えていました。

今後は乗馬として再出発となるようですが、ヒーズオールザットの第2の馬生が少しでも良いモノとなることを今は願うばかりです。お疲れ様でした。