グレイシャーパーク（牝・高橋忠）父Dawn Approach 母カリスペル
日曜小倉３Ｒ ３歳未勝利・牝馬（ダ１７００ｍ）６着（５番人気） 斎藤Ｊ
互角のスタートから促しながら先団グループを見る形で内目を追走します。３コーナーから押し上げていき、最後の直線コースで懸命に追われますが、掲示板を確保するところまでいかず、約３ヶ月ぶりとなるレースは６着入線しています。
高橋義忠調教師「5月の新潟以来の競馬となりましたが、小倉競馬場までの輸送で体重が減ることなく、まずまずの状態で向かうことが出来ました。乗り慣れた斎藤新騎手なら、この馬の癖を分かってくれていることから、集中力を切らさずにしっかり走らせてくれると期待していましたが、その通り最後まで諦めずに追ってくれましたね。ただ、最低限の5着を確保するまであと一歩及びませんでした。レース後、斎藤新騎手に確認したところ、『良い位置で競馬は出来ていたものの、トモの踏ん張りが利かずに、こちらが思っていたほど行き脚が付かなかったです。勝負どころから押し上げていこうとしても、気持ちは走る方に向いているものの、進みがもう一つで、最後までジリジリとしか伸びてくれませんでした。馬自身はよく頑張ってくれましたし、何とか掲示板は確保したかったのですが、期待に応えられず申し訳ありませんでした』とコメントしていました。2戦続けて3着に来てくれた時は、成長次第で勝ち上がってくれると期待していただけに、良い結果を残すことが出来ず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」（レース結果）
中央競馬の未勝利戦があるうちでの出走が難しい状況となり、これまでの競走内容を踏まえ、今後について協議を行った結果、誠に残念ではございますが、このまま引退させることといたします。今後は繁殖牝馬となる予定ですが、詳しいご案内は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
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前走で大敗を喫した後、ＮＦしがらきで立て直しを図ってきたグレイシャーパーク。ただ、大敗を喫した代償は大きく、背腰に疲れが溜まり、今回はこれまでより約１ヶ月レース間隔が空いての出走となりました。また、帰厩後の追い切り等はやや迫力不足で、正直なところ完調手前での出走だったかなと思います。実際、映像越しで見た馬体は太目感なく仕上がっていたと思いますが、良かった頃の気合乗り＋馬体の張りには及ばず。何とか可能性（初勝利）を繋ぎとめる為に５着以内を死守して欲しかったのですが…。
レースは五分のスタートからスッと前へ行く姿勢は見せましたが、他馬が速くて、好走していた頃と比較すると１～２列ほど後ろの位置。また、内目の枠に入っていたので、１角で少しモタモタして更に位置を悪くしたのは痛恨でした。向正面に入っても追走に余裕はなく、前との差を詰め切れず、４角を回ってくる時点で勝ち馬とはかなりの差が出来ていました。そしてこの時点で『何とか５着以内に入って欲しい』と気持ちを切り替えたのですが、直線ではバテず伸びずの末脚。ジリジリと食い下がってくれたのですが、５着馬とはクビ差。外目の枠からスムーズな競馬が出来ていれば、掲示板は確保できたと思うのですが、結果は痛恨というか最悪なものに。未勝利戦がある内での出走が難しい状況になったことを受け、登録を抹消。今後は北海道で繁殖入りすることになりました。おそらくノーザンファーム主催の繁殖牝馬セールに名前を連ねるのかなと思います。
育成の早い段階ではなかなか良い動きを見せているように思ったグレイシャーパーク。実際、デビュー戦で手綱を取った和田Ｊは背中の良さを褒めてくれていましたが、遅生まれの割に成長度が一息。牝馬らしい非力さが足を引っ張ったのかな？ また、ダートの１７００ｍを中心に使ってきましたが、適性はこれで合っていたのかと言われると自信はありません。また芝でもダートでもワンパンチ足りなかったので距離を１２００mまで縮めても良かったのかも。今後は次のステージに行って、少しでも良い余生を過ごしてくれることを願っています。また、繁殖生活では１頭でも多く活躍馬を送り出してもらい、『この馬の母馬に出資していたんだよ』と言えるような日が来ることを願っています。ひとまずお疲れ様でした。
