アースコンチェルト(牡・斉藤崇)父エピファネイア 母アースサウンド
日曜中京5R 3歳未勝利(芝2200m)6着(6番人気) 団野J
ゆっくりゲートを出して行くと、道中は無理せず後方からレースを進めます。直線で鞍上の手が動くとジリジリと伸びて、既走馬相手の初戦は勝ち馬からコンマ8秒差の6着でゴールしています。
斉藤崇史調教師「中京競馬場に到着後も問題なく、装鞍所では少しソワソワしていたものの、パドックや返し馬では概ね落ち着いていました。レースでも馬群の中で上手く走ることが出来ていましたし、手応えよく直線に向くことが出来ましたが、いざ追い出しに掛かるとジリジリとしか伸びてくれなかったですね。大成(団野大成騎手)は『返し馬は他の馬を先に行かせてから、ゆったり走らせていきましたが、ハミを噛み過ぎることもなく、乗り難しいところは見せていませんでした。道中は前に馬を置いても纏まりのある走りが出来ていましたし、左側に張るところも競馬のスピードになればそこまで気になりませんでした。直線ではジリジリとしか伸びなかったですが、既走馬相手にそこまで負けていないですし、経験を積んでいけばもっと良い走りを見せてくれそうです』とコメントしていました。ゴールを過ぎて止めに入ったところでは問題なかったので、ホッとしていたのですが、地下馬道に入ってから検量前で止め切れずに、100mほど行ったところでようやく止まってくれました。コントロールが難しいところは今後も課題になりますが、能力があるのは確かですから、この馬の良いところを伸ばしてあげられるように調整していきたいと思います。この後はトレセンに戻って心身の状態をよく確かめてから検討させていただきます」(レース結果)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの調整
・次走予定:3月25日の中京・芝2200m、もしくは3月26日の中京・芝2000m
斉藤崇師「コントロール性には欠けますが、初戦としては能力のあるところを見せてくれたと思います。トレセンに戻って状態を確認したところ、脚元含めて気になるところはなく、競馬を使った後とは思えないほど元気一杯の様子でした。もう少し様子を見させていただいて、それでも問題なければ来週の中京で使いたいと思っています。芝の中距離戦が2つありますから、想定を確かめてからどちらに向かうか検討する方針です」(3/15近況)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
身体能力は高いモノを秘めるアースコンチェルトも、操縦性の難しさがネック。気持ちにも昂るところがあるので、初めての実戦で舞い上がらないかが心配でしたが、パドックに登場してきたアースコンチェルトは落ち着き十分。馬っぷりの良さは目立つものがありました。
ただ、スイッチが入ると厄介だけに、パドックから馬場入りまでは最後尾でゆっくり。馬場に出てからも、すぐに返し馬には行かずに厩務員が引っ張っての入場。とにかく落ち着きを保つことに色々と手を打ってきました。
そしてレースに関しても、ゲートをソロッと出し、内へ入れて前に壁を作る作戦。道中、行きたがったり、引っ掛かったりするのかなと心配しましたが、この馬なりに落ち着いて走ることは出来ていたと思います。ただ、勝負どころからのペースアップでも、仕掛けて行かずに我慢させる競馬。そして直線を向き、態勢を整えてから追い出しを開始。勢いが付くまで時間を要しましたが、じわじわ脚を伸ばし始めるとゴールまで。結果は6着に終わりましたが、競馬を教えることに専念してのもの。結果&内容共に悪くないデビュー戦と言えるでしょう。
レース後のアースコンチェルトですが、体力面はしっかりしているので、クタッとすることなく元気一杯。次走への優先権を逃しましたが、来週の中京開催では芝の中距離が2戦組まれているので、どちらかには入れると見て、早速スタンバイしています。現状、右回りの走りに不安があるだけに、何とか出走枠に滑り込めるように願っています。