ペースセッティング（牡・安田隆）父Showcasing 母Jet setting
日曜福島６Ｒ メイクデビュー福島 ２歳新馬（芝１２００ｍ）２着（１番人気） 三浦Ｊ
モッサリとしたスタートから、促しつつ道中は中団で流れに乗ります。勝負どころから押し上げていき、最後の直線コースで懸命に追われるものの勝ち馬には及ばず、デビュー戦はアタマ差の２着でゴールしています。
安田隆行調教師「調教では適度な前向きさに加えて良いスピードを見せていましたから、レースでは今後の為にハナには拘らずに、前に馬を置いて脚を溜めていくようなレースをオーダーしていました。ただ、タイミングよくゲートを出ることが出来ず、考えていたよりも位置取りが後方になってしまいましたね。流れに乗り遅れることはなかったものの、道中の感じや、仕掛けてからの反応はいかにも新馬らしい感じでしたね。レース後、三浦皇成騎手は『まだ競馬を分かっていないようで、終始おっとりとして走りの方に気が向いていない感じでした。それに、掘れた馬場にノメって走りづらそうでしたし、ハミをしっかり取ることが出来ませんでした。その中でも、最後の直線でエンジンが掛かってからの伸び脚は良かったですから、次はガラッと変わってくるのではないかと思います』とのことでした。あそこまで来たら交わして欲しかったというのが本音ではあるものの、内容は良かったですから、次走こそはしっかり勝ち上がれるように努めていきたいと思います。トレセンに戻って状態を確認した後は無理せず牧場へ戻して心身ともにリフレッシュさせる方向で考えています」（レース結果）
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【次走へのメモ】
スタートのタイミングが合わず、挽回するのに脚を使った。４コーナーでは大外を回るロスも。それでも最後は勝ち馬に際どく迫ってきた。スムーズさは欠いたものの、能力は示した。（Ｇ誌）
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安田隆師「先週の競馬では、いかにも新馬戦らしい内容でしたが、悲観する走りではなかったですし、一度使ったことによってピリッとしてくるはずです。福島競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、走ったなりの疲労は窺えますから、一旦牧場へ戻させていただきました。次走の予定につきましては、状態を確認しながら検討していく方針です」（7/20近況）
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追い切りでは上がり１ハロン１１秒前半を再三マークし、非凡な脚力を示していたペースセッティング。その一方で、北海道からの輸送時に熱発を発症したりと環境の変化への弱さを見せていたので、まずは福島への輸送を克服できるのかどうか心配しましたが、パドックに登場してきたペースセッティングの馬体重は４７６キロで太目感ない仕上がり。適度な気合乗りで雰囲気の良さはちょっと違うなあと思う程。正直、デビュー勝ちできると思いました。
また、返し馬に関しては、三浦Ｊが意識的にゆっくり歩かせたり、今後テンションが高くなり過ぎないように丁寧に行っていたのも印象的でした。
あとはどういうレース（勝ち方）をしてくれるかでしたが、枠内では大人しくしていたのに、トモが甘いからか頭を上げるようにして発馬。出脚が付かなかったですし、隣りの馬と軽く接触しそうなロスも。その後、スッとレースの流れに乗れなかったのも痛かったですし、勝負どころからジワッとペースが上がっただけなのに置かれ気味にも。４角手前から大外へ回しましたが、スピードの乗りも良くなかったので、その時には惨敗まで頭を過ぎりました。
そして最後の直線。三浦Ｊが気合を付けるとグッと反応して伸びてきてくれたので、ひとまずホッとしましたが、先行勢が終始楽な走りをしていたので、その差は一気に詰まらず。また、自分から走ろうという意欲が少なく、三浦Ｊの鞭に促されてジワジワ伸びる感じ。競馬というものを理解せぬまま、追い切りの延長みたいな感じで走り終えることになりましたが、それでも最後頭差の２着に食い込んできたのは能力の証ですし、勢いのあった後続馬に差されなかったことは高く評価したいです。
レース後のペースセッティングですが、馬体の無事を確認して一足早めにＮＦしがらきへ放牧済。まずは馬体の回復・披露の回復に努めてもらえればと思います。
正直、勝てると思っていただけに物足りないというか悔しい２着でしたが、心身の幼さを残す中で早めに競馬を経験できたことは大きいと思うので、この経験を学習してもらい、２戦目ではガラッと変わった正攻法の競馬でアッサリ抜け出してきて欲しいです。それ故、今回の放牧が有意義な時間となるよう、暑い中でも甘やかすことなく、コツコツ乗り込んでもらいたいです。
