カーペンタリア（牝・木村）父ロードカナロア 母モシーン
日曜東京５Ｒ メイクデビュー東京 ２歳新馬（芝１８００ｍ）３着（２番人気） Ｃ.ルメールＪ
まずまずのスタートを切ると、道中は中団からレースを進めます。直線では馬場の内目からジワジワと脚を伸ばして、デビュー戦は勝ち馬からコンマ２秒差の３着でゴールしています。
木村調教師「東京競馬場までの輸送で大きなトラブルこそなかったものの、返し馬では落ち着きがなく、我慢できずすぐにバーッと走って行ってしまいましたし、精神面に不安を残した中での競馬となってしまいました。レースでもスタートを出てすぐに内の馬に驚いて、外に張って行ってしまいましたし、道中も他馬を気にしながらの追走となりました。それでもＣ．ルメール騎手が上手くコントロールしながら進めてくれたものの、直線に向いて追い出されてからも、自らハミを取ることが出来なかったため、ジリジリとした脚色になってしまいましたね。その点はジョッキーも、『まだ緩さがあるので仕方がないものの、追い出してからも力が上に抜けるような感じでスピードに乗れなかったですし、もっと首を上手く使って走れるようになると良いですね』と話されていました。調教時から精神面に難しさを見せていましたが、レースでもその点がネックになっているように感じましたし、今後も気持ちの面がどれだけ成長してくるかが鍵になってきそうです。この後はトレセンに戻ってからの状態をよく確認させていただきます」（レース結果）
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・在厩場所：美浦トレセン／近日中に福島県・ＮＦ天栄へ放牧予定
・調教内容：軽めの調整
木村師「先週はやはり戦前からの課題となっていた精神面の弱さが出てしまい、自分の力をフルに発揮することが出来ていなかったですね。しっかりと終いは伸びてきているように動けはする馬なので、その精神面の成長さえしてくれればと思います。レースに慣れさせるため続戦も視野に入れていたものの、右前球節部分を捻挫していたようで、そちらは少し痛がっていますね。ですので、一旦牧場へ戻してリフレッシュを挟ませていただきたいと思います」（11/10近況）
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初めての実戦ということで、随所に精神面の弱さ・気難しさを覗かせていたカーペンタリア。ただ、そんな中でもパドックで我を失うようなことはなく、この馬なりに我慢は出来ていたのかなと思います。そして予定を１週スライドした分、仕上がりも進んでいたと思います。
レースに関してですが、スタートで外へ張るところはありましたが、二の脚でリカバー。ジワッと中団より前目に取りつくと、前に馬を置いて折り合いを優先。まあ、この辺りの柔らかいハンドリングはさすがＣ.ルメールＪ。少しフワフワした面を覗かせてはいましたが、ひとまず行儀良く走れていたと思います。そして４角手前から少しずつエンジンを吹かしていって最後の直線へ。
あとは追い出しのタイミングだけでしたが、直線を向くと内へモタれる素振り。態勢を整え、Ｃ.ルメ―ルＪはＧＯサインを出しましたが、トモに力が付き切っていないので、いざ追われてからグッと沈むところはなし。残り３００ｍぐらいでは伸びを欠くことを覚悟したのですが、残り２００ｍからひと追い毎に脚を伸ばして上位争いへ。ただ、最後は外からドゥラドーレスに捻じ伏せられ、ベストフィーリングも交わせずに３着まで。ちょっと惜しい結果に終わりましたが、上位２頭のドゥラメンテ産駒はＯＰまで間違いなく行くでしょうし、牡馬クラシックに絡んでくるかもしれません。それらに未完成な現状で食い下がることが出来たのは一定の評価は出来るでしょう。あとは精神面の弱さ・課題が改善・解消してきてくれれば…。
レース後のカーペンタリアですが、経験を積むために続戦の意思を持っていたようですが、右前球節部分を捻挫していることが判明。今のところ、大事には至らぬようですが、痛がる素振りを見せているのは心配。まあ、このことは前向きに捉えるしかないので、これからの休養期間で心身の成長を促すことができればと思います。素材は間違いいなく良いモノを秘めているので、それを摘まないようにお願いします。
