カミニートデルレイ（牡・大久保）父ジャスタウェイ 母フェイトカラー
土曜東京５Ｒ メイクデビュー東京 ２歳新馬（芝１６００ｍ）５枠５番 福永Ｊ
・在厩場所：栗東トレセン
・調教内容：27日に坂路コースで時計
大久保師「27日に坂路で追い切りました。東京競馬場までの輸送が控えているので、時計は求め過ぎずに、反応・動きを確かめる程度に控えるつもりでしたが、それでもかなりの時計が出ましたね。道中は同じ2歳新馬が先行し、途中から併せて行きましたが、一杯に手が動いている相手に対し、カミニートデルレイは軽く促した程度でスッと加速して、馬なりのままゴールしています。全体が50.8秒で、ラスト1ハロン12.4秒の好タイムをマークしているように、デビュー前の2歳馬としては破格の時計ですね。ゴールした後はまだ余力が残っていたぐらいですし、それだけ中身がしっかりとしている証拠だと思います。ゲート練習では反応はそこまで速い方ではないですが、スピードがある馬ですし、新馬戦ならそこまで流れが速くならないでしょうから、出たなりの位置で運んで行けるはずです。むしろ、調教ではムキになることもなく、折り合いがついて上手に走ってくれる馬ですから、もう少し距離があっても対応してくれるかもしれません。この時期の2歳馬ですから、当然緩さは残るものの、現時点でこれだけ動けば十分だと思いますので、後は福永騎手がどのような競馬をしてくれるかとても楽しみにしています」（10/28近況）
助 手 27栗坂良 50.8- 36.9- 24.1- 12.4 馬なり余力 イチブトゼンブ（新馬）一杯を0.4秒追走0.1秒先着
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第4回東京7日目（10月30日）
5Ｒ メイクデビュー東京 2歳新馬
芝1600メートル 馬齢 発走12:35
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 トーセンキアラ 牝2 54.0 松山弘平
2 2 ヘレンキムゼー 牡2 55.0 三浦皇成
3 3 バイオアート 牝2 54.0 戸崎圭太
4 4 エクセレントマン 牡2 55.0 野中悠太郎
5 5 カミニートデルレイ 牡2 55.0 福永祐一
5 6 アメカテソーロ 牝2 51.0 永野猛蔵
6 7 ジュエルラビシア 牝2 54.0 Ｃ．ルメール
6 8 ノアヴァンクール 牝2 54.0 武豊
7 9 シルバーキングダム 牡2 55.0 吉田豊
7 10 ディオ 牡2 55.0 石橋脩
8 11 ソラネル 牝2 54.0 横山武史
8 12 ショウナンパピルス 牡2 55.0 内田博幸
○大久保龍師 「追ってからの反応がいいですし、動きは文句ないです。掛かるところもないですし、レースはしやすそう」（競馬ブックより）
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腹袋のあるボテッとした馬体は正直好きではないのですが、心肺機能が高く、牡馬らしい気の強さを感じて出資したのが、カミニートデルレイ。募集動画を見ると、適度な前向きさを備え、気の強そうなタイプ。それがレースへ行っての勝負根性に繋がってくれれば、楽しみな１頭に育ってくれるかもと見ていました。
ただ、育成をスタートさせたカミニートデルレイですが、早速１歳の１１月に脚元に疲れが出て、年明け２月上旬にも再度脚元の疲れ。今度は毛ヅヤが落ち、明らかに活気が乏しくなってしまいます。そして馬体重自体が急激に減ってきて…。診断では診断では胃潰瘍の可能性があると診断され、治療薬を投与しながら回復を待つことに。その後、春先になってようやく状態が上がってきたなあと見ていたら、またまた左トモに疲れが出て、跛行するアクシデント。幸い、骨折等の怪我は認められなかったも、騎乗運動を完全にストップし、１から立て直しを図ることになってしまいました。正直なところ、カミニートデルレイへの期待はグンと下がっていました。
まあ、それでも負の連鎖から抜け出してきた６月以降からは徐々にリズムを取り戻し、左トモに疲れを溜め込まないように注意しながらじわじわ上昇。焦らずに体力強化を優先してきたのが正解だったよう。地道に負荷を高めていくと、緩さが解消されてきて、動きにも素軽さが出てきました。そして８月のお盆頃に北海道を脱出。ＮＦしがらきで馬房の都合が付くのを少し待ちましたが、８月２８日に栗東・大久保厩舎へ初入厩。約３ヶ月でここまで態勢が整ったのは牧場スタッフに頭が下がる思いです。
初入厩後は競走馬の第一関門・ゲート試験を１週間足らずで合格すると、デビューへ向け、ＮＦしがらきで鍛え上げることに。着実に負荷を高めることが出来ると、中身が更に充実してきたことでバランスが良くなり、逞しさもアップ。『ひょっとしたら案外走るかも！？』と期待値も回復してきました。そして今月２日に栗東へ戻ってきました。
帰厩後はデビューへ向けての調整・追い切りを本格化させていくことになりましたが、初時計でいきなり５２秒５－１２秒６をマークしてビックリ。その後は東京４Ｒで人気の１頭となっているスマートムーランを坂路で圧倒したり、１週前追い切りでは福永Ｊに跨ってもらい、併せ馬で追い付くことは出来ませんでしたが、水準以上の時計で鞍上の感触も上々。そして最終追いとなった２７日は坂路で５０秒８－１２秒４を馬なりでマーク。勿論、栗東坂路２歳馬の１番時計でやり過ぎを心配しますが、無理をしていないので、状態の良さと心肺機能の高さから来るポテンシャルの高さがヒシヒシ伝わってきます。元々、気性面での不安は少なく、操縦性の高い馬なので、稽古の良さがレースでの走り・結果に直結してきてくれると思います。
あとは初めての実戦なので未知な部分が出てくるかもしれませんが、それらへの対応は２歳馬の教育に長けている福永Ｊにおまかせ。父ジェスタウェイの主戦騎手でもあったので、その産駒・カミニートデルレイの良さをしっかり引き出してくれるでしょう。
ここは人気を集めていることもあって、その信頼に応えてもらい、その中で将来への楽しみが増すような走りを見せてくれたらなあと思い描いています。
