ミスビアンカ(牝・高橋忠)父ロードカナロア 母シャトーブランシュ
日曜阪神8R 3歳上1勝クラス・牝馬(芝1400m)18着(1番人気) 松山J
互角のスタートから促しながら中団やや前目を追走します。残り600mから徐々に遅れをとり、最後の直線も伸び切れず後方で流れ込んでいます。
高橋義忠調教師「1番人気の支持を受けていたにも関わらず、このような結果となり申し訳ございませんでした。確かにまだ内面がしっかりしていないところがありましたが、ここまで負けるとは思いませんでした。レース後、松山弘平騎手に確認したところ、『緩い馬場はそこまで気にしているような感じではなかったですが、もう一つ自分からハミを取るところが無く、元気がないように感じました。勝負どころでは抵抗するほどの体力は残っていなくて、息づかいも苦しそうでした』と話していました。今日は朝から気温が高く蒸し暑かったので、もしかするとその影響で体力を消耗してしまったのかもしれません。このまま続戦させても良い結果に結び付かないと思いますので、トレセンに戻って状態を確認した後は放牧へ出す方向で考えています」(レース結果)
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【次走へのメモ】
仕上がる。ジワッと行かせて中位のやや前。前半は少し控えるくらいで追走していたが、4角で仕掛けてもまったく反応せず、直線に向いて失速。包まれる形になったのが応えたか。(B誌)
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高橋忠師「トレセンに戻った後も状態は変わりないですが、飼い葉の食いがもう一つで、気持ちの方も落ち着かない感じです。動きに対してまだ内面が噛み合っていない感じですし、このまま続戦させても良い結果に結び付かないでしょうから、8日にノーザンファームしがらきへ放牧に出しました。トレセンであまり時間を掛けて仕上げるより、牧場である程度体を作ってもらってから、サッとレースに臨む方が良いのかもしれません。次走の予定は暫く決めずに、馬の状態に合わせて進めてもらいます」(7/8近況)
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前走で10キロ減っていた馬体重がどこまで回復してレースへ臨めるか注目していましたがプラス2キロと微増。パドックでのミスビアンカは細身に見せましたが、自らグイグイ歩いていく感じはあったので、仕上がり自体は良さそうと見ていました。
ただ、レースではゲートを出た途端に雰囲気が一変。ゲート出は良かったのですが、その後の行き脚が一息。元々スッと前目に付けるセンスを見せていた筈なのですが…。徐々に隊列が決まってからも、油断すると道中で置かれるそうな感じで終始促しながらの追走ぶり。前向きさに欠けていました。そして3角過ぎあたりで他馬に囲まれる形になると、少し頭を上げる感じで早くもジリジリ後退。4角を回ってくる時に外目に持ち出した時はもう1度反応はしてくれましたが、直線で追われた際に再度他馬に寄られると気持ちが切れてしまったみたいで力尽きてしまいました。フルゲート18頭立てで楽な競馬にはならないと見ていましたが、最下位に沈んでしまうとは想定外ですし、先々は上のクラスを目指して欲しい馬なので自滅してしまったのはショックが大きいです。
レース後のコメントを見ると、体調が一息で暑さが堪えたのが敗因ということですが、カイ食いが不安定だったり、気難しさを抱えていたりと内面の不安定さからの悪影響が1番足を引っ張ったと思います。ここは一旦リセットする必要があることから8日にNFしがらきへ放牧に出ています。
まずは疲労の回復・馬体重の回復に全力を注いでもらえればと思います。そして暑い時季の出走は見送り、涼しくなってからの復帰(10月頃)を目指して欲しいです。良いモノは間違いなくあるので、今回の立て直し期間で心身共にタフさを増してもらいたいです。また、次走では絶対巻き返してもらわないといけません。