アールヴィヴァン（牡・田中博）父ハービンジャー 母グラマラスライフ
・在厩場所：美浦トレセン
田中博師「13日にＷコースで併せて追い切りを行いました。道中はアールヴィヴァンが2番手を進み、直線では真ん中に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。今週は併せ馬にして、全体の時計も先週より詰めてと、一段階ステップアップした調教を課していますが、手応えには最後まで余裕がありましたし、両サイドに他馬がいる状況でも、それを気にしたりと言うこともありませんでした。ただ、前進気勢が強いのは少し気になる点で、坂路コースだとだいぶ自分でバランスを取って走れるようになってきているものの、今日は巻き込み気味に走ってしまっていましたね。競走馬ですから、前進気勢があることは悪いことでは無いものの、コントロールが取れる範囲からはみ出してしまわないように、今後はよく気を付けて調整していきたいと思います。今のところ、7月6日の福島・芝1800ｍ戦への出走を視野に入れて進めていく方針です」（6/13近況）
助 手 13美Ｗ良 83.5 - 68.6 - 53.3 - 38.6 - 11.7 馬なり リチャ(古馬３勝)馬ナリの内0.5秒追走同入
・在厩場所：美浦トレセン
田中博師「先週末には坂路コースで15-15を切るくらいのところを行えているように、順調に調整を進めることが出来ていたのですが、昨日の角馬場での乗り運動中に右トモの歩様に違和感が出てしまいました。本来であれば速めのところを消化するつもりでしたが、大事を取って追い切りは控えました。今朝は曳き運動で様子を見ており、昨日よりはマシなものの、まだ歩様が完全に良くなった感じではありませんね。獣医師に診てもらいましたが、骨に異常は無さそうで、おそらく筋肉系にダメージが出てしまったのだろうということですので、注射を打ってケアしています。まだ予定しているレースまで時間はありますから、もう少しこちらで軽めの運動を行いつつ良化を促していき、乗り運動再開のタイミングを計っていければと思います」（6/20近況）
助 手 16美坂稍 59.9 - 43.7 - 28.8 - 14.0 馬なり
・在厩場所：美浦トレセン
田中博師「この中間は先週跛行してしまった右トモの状態を見ながら進めていますが、依然としてその部分の動きはあまり良くないですね。元々右トモの動きがそれほど良くない面のある馬でしたから、その点を踏まえて昨日はＷコースで軽めのキャンターを行ってみたものの、左右差やグラつきのようなものが感じられましたし、あまり良化している様子は見られませんでした。しばらくは追い切りを行わずに様子を見ながら乗り運動を行っていき、状態が良化してこなければ一旦仕切り直した方が良いでしょうし、具合が良くなってきそうならデビューに向けて再度進めていくことが出来ると思いますが、どちらにしろ、現在の状態では来週の競馬に向けて仕上げていくことは難しいので、そちらは見送る方針です」（6/27近況）
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５月末に美浦へ帰厩し、２回福島開催でのデビューへ向け、調整を進めていたアールヴィヴァン。力みが目立ち、走りのバランスが整うには少し時間を要するかなと見ていましたが、追い切りの時計自体は水準以上。その後、淡々と本数を重ねていくと、来月６日の福島・芝１８００ｍでのデビューが決まりました。
あとは更に１段負荷を高めて、どういう動きを見せてくれるのか楽しみにしていましたが、週中の追い切りに備えて角馬場で運動を行っていたところ、右トモの歩様に違和感を発症。獣医師の診断・治療を受け、軽めの運動で状態を整えてきましたが、痛めた右トモの良化は一息。その結果、予定していたデビュー戦は白紙となりました。
また、今後は引き続き入念なケア等で立て直しを図る方針ですが、今の雰囲気だと無理することなく１度牧場へ戻すべきでしょう。焦って、状態を悪くすることだけは避けてもらわないと。
