ウォータースケイプ
・在厩場所：ノーザンファーム早来
担当者「先日、宮田師が来場されて本馬を確認されていきましたが、『左前の脚付きを見ると一気に負荷を掛けるのは危険ですし、スケールの大きな馬ですから、焦らずに進めて欲しいです』とのことでしたし、この中間も無理のない範囲でペースを上げていて、坂路では終いハロン15秒まで脚を伸ばしています。休ませていたので、少し心肺機能が落ちていましたが、徐々にその点は戻ってきており、調教後の息の戻りも早くなりましたね。脚元の状態を見ながらにはなるものの、今の感じで順調に乗り進めていけるようなら、8月頃の移動になりそうです。馬体重は５５６キロです」（6/15近況）
ヴァイザーブリック
・在厩場所：ノーザンファーム空港
担当者「この中間はウォーキングマシンでの運動で様子を見ています。跛行の要因と考えられる右肩にはついては、獣医師に治療を行ってもらっており、そこまで強い調教を行っていませんから、状態には良い意味で変わりはありませんね。飛節についても熱感はなく、落ち着いています。乗り出して間もないにもかかわらず、乗り運動中止は残念ですが、まだ全体的にしっかりしてきていない様子ですから、このタイミングで体全体のケアをして、次の乗り運動再開時にスムーズに進められるよう備えていきたいと思います。馬房での様子はとても元気で、飼い葉食いは旺盛ですから、あまり馬体重が増えないよう管理していきます。馬体重は４６９キロです」（6/15近況）
ベイステート
・在厩場所：ノーザンファーム空港
担当者「引き続き、リハビリメニューとしてトレッドミルでの運動を継続しています。休むことなく毎日体を動かすようにしていますが、左前膝の状態が悪くなることはないですし、それ以外に気になるところもありません。キャンターのペースを上げた後も問題なく進めることが出来ていますし、緩んだ体も締まってきて動きが軽快になってきましたので、獣医師の許可がおり次第、コースでの乗り運動を開始していきたいと思っています。馬体重は５１２キロです」（6/15近況）
アルナイル
・在厩場所：ノーザンファーム空港
担当者「この中間、馬体重が４７１キロとなり、やや線が細くなった印象がありましたので、リフレッシュを取り入れました。先週は1週間ウォーキングマシンのみの運動を行い、今週から週3日トレッドミルでのキャンターを行っています。その内の1回は速めのキャンター5分を行って調整していますが、リフレッシュ効果で馬体重は４８５キロに戻っています。まだ体力を付けていく必要はありますが、毛艶は引き続き良く、飼い葉も食べていて馬自体は元気ですよ。乗り運動再開後は、焦らずにしっかりと乗り込んで、移動の予定を立てられるようベースの強化を図っていきます。馬体重は４８５キロです」（6/15近況）
プリュノワール
・在厩場所：ノーザンファーム空港
担当者「その後も脚元を含めて問題なく進めることが出来ていて、この中間もウォーキングマシンでの運動を継続しています。リハビリの段階ですから無理をさせてはいないものの、日を追う毎に動きは良化していますし、脚捌きの素軽さが増してきましたね。馬の状態を見ながらにはなりますが、徐々に運動時間を長くしていきつつ、タイミングを見てトレッドミルでの運動へと移行していきたいと考えています。引き続き患部の状態だけでなく、精神面・体調面にも気を配りながら、馬の様子に合わせて進めていきたいと思います。馬体重は４８０キロです」（6/15近況）
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坂路調教を再開していたウォータースケイプ。この中間、宮田師の視察を受けたりしましたが、変わらず乗り込みを消化。動きは良いと思いますが、大型馬＋脚元を考慮すると、じわじわ負荷を高めていくこと常に意識してもらえればと思います。
ヴァイザーブリックは右肩、飛節と連続して痛いところが出てしまい、ウォーキングマシンでの軽めの運動が続きますが、ここはオーバーホールをする意識で馬体を隅々までチェックして欲しいところ。あとはストレスを溜め込まないように注意して欲しいです。
ベイステートはこの中間もトレッドミルで積極的に動かしていますが、良い意味で脚元の状態は変わらず。ようやくリズムを掴んできたと思います。あとは乗り運動を開始するタイミングを見定める必要がありますが、最新の動画や画像からスムーズに移行できているようです。
アルナイルは順調に乗り進めることは出来ていましたが、体質面で弱さが残る為、馬体が細くなってしまい、リフレッシュさせることに。それによって馬体重は１５キロほど戻り、雰囲気は良化しましたが、今後も定期的にリフレッシュを挟み、地道に体力強化に努めて欲しいです。そして動きの質もじわじわ高めてもらいたいです。
プリュノワールはこの中間もウォーキングマシンでの運動を継続していますが、歩様はだいぶ安定してきていますし、そろそろトレッドミルへ移行できそう。また、順調に調教を積むことが出来ていた時は４５０キロ前後で現在は４８０キロ。馬体に余裕があるのは確かも、上にも横にも良い成長は感じるので、この馬らしい素軽い走りは今後も見せていって欲しいです。
