アルプスソング
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容：舎飼
担当者「引き続き馬房内で安静にしています。術後の経過は順調ですし、今はあまりお伝えすることがない状況ですので、この機会に骨折する前までの調教での動き・馬体の変化などをお話ししておきたいと思います。3月に入ってからは、坂路調教では終いハロン14秒まで脚を伸ばしていて、体幹のしっかりしたブレのない走りを見せていました。スタートから終いにかけて、しっかりと加速ラップを刻むことができ、走り出すとやや気持ちが入ってくるものの折り合いは付けやすく、溜めの利いた動きが出来ていましたね。調教強度を上げても、馬体が減るどころか、トモの筋肉が一回り大きくなってボリュームアップしてきていました。性格はまだ気の小さい面があるものの、以前よりは成長してきたなという印象を持っていましたし、調教のペースが上がっても落ち着きがあり、オンとオフの切り替えを上手に出来ていました。本来でしたら、早期デビューを目指し、そろそろ入厩かという時期だけに、本当に残念でなりません。しかし、能力的にはかなりのものを感じる馬ですし、まずはしっかり療養に努め、患部の回復を図りたいと思います。馬体重は４７６キロです」（4/15近況）
ミラクルキャッツ
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容：週2回屋内坂路コースでハロン16～17秒のキャンター1本、残りの日は周回コースで軽めのキャンター1800ｍ
担当者「この中間には周回コースとトレッドミル、それにウォーキングマシンでのリフレッシュ期間を設けていましたが、現在は坂路コースと周回コースを併用しながら乗り込みを行っています。リフレッシュ前の坂路調教ではハロン15秒ペースまで進めていましたが、しっかり対応して動くことが出来ていました。馬体面・気性面共に気になるところはありませんし、ここまで順調に進めることが出来ています。これからは移動に向けてより質の高い動きを追及していきますから、脚元へ掛かる負担もさらに大きくなりますので、定期的にリフレッシュを挟む等して、引き続き丁寧に進めていきたいと思います。馬体重は４６３キロです」（4/15近況）
ヴィアルーチェ
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容：週2回屋内坂路コースでハロン14～16秒のキャンター1本、週3回周回コースで軽めのキャンター1800ｍ、残りの日は軽めの調整
担当者「この中間から坂路コースでは週1回ハロン14秒まで脚を伸ばしています。残りの日は前回と同じメニューで、引き続きしっかりと運動を行えています。コースに入る時など自らハミをとって、とても前向きに調教に取り組めていますよ。馬体重も維持できており、数字上の変化はないものの、余分なものが取れつつあり、見た目には競走馬らしく引き締まってきたように感じます。継続して乗り込んでいますが、現時点で脚元を含めて堪えている感じもなく、飼い葉食いにも影響はありません。この運動を継続できれば、5月末での移動も視野に入れることが出来そうです。馬体重は４４０キロです」（4/15近況）
サンサルテーション
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容：舎飼
担当者「帯広畜産大学で検査を行った後は、こちらで経過観察を行っています。当面の間はヒビが埋まるのを待つことになるので、それまでは舎飼いで様子を見ていくことになっていますが、体調を崩すことなく良い意味で状態は変わりありません。野中賢二調教師と早期移動を目標に話をしていた矢先の出来事だっただけに、この頓挫は残念ですが、成長を促す期間と良い意味で捉えていきたいと思っています。馬体重は４８９キロです」（4/15近況）
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アルプスソングは暖かくなるにつれ、グングン良くなってきていたので、骨折は痛すぎますが、手術は上手に終えたようなので、前を向いて行くしかありません。そして負の連鎖を起こさないように十分気を付けていって欲しいです。
ミラクルキャッツはこの中間リフレッシュ期間を設け、気分転換を図りましたが、少しずつピリピリしてきていたこの馬には良い機会だったと思います。良いスピードは持っている馬なので、道中で行きたがらずに脚を溜めることができるかどうかが１つ鍵になってくるので、単調に速いところばかりをやらず、意識的にペースを落とし、その際にも操縦性がしっかり保てるかなど色々試していってもらえればと思います。入厩まで無事に進んでいって欲しいです。
ヴィアルーチェは最新の動画で左トモの球節部分にバンテージを巻いていたので、どこか痛めたのかなと思ったのですが、近況でも触れられていないので大したことはないのでしょう。また、動き自体は左右へのブレが少なく、首をリズミカルに使い、楽に駆け上がれるようになってきたのは好感。トモに力強さがあるということで、血統からは芝向きの印象も、ダートでもやれそうです。
手術を終えたサンサルテーションは帯広畜産大学からＮＦ早来へ。まずは骨折した箇所のヒビが埋まるのを待つしかないので、我慢強く日々の生活を送っていってもらえればと思います。
