クールキャット(牝・奥村武)父スクリーンヒーロー 母メジロトンキニーズ
土曜中山11R 中山牝馬S(G3・芝1800m)10着(7番人気) 大野J
スタートでやや後手を踏み、道中は後方からの追走となります。直線ではゴールまでジワジワと脚を使って差を詰めましたが、勝ち馬とコンマ4秒差の10着でレースを終えています。
奥村武調教師「内枠に当たってしまったので嫌な予感はしていたのですが、道中はポケットに入る格好になってしまい、クールキャットの競馬をさせてもらえませんでしたね。スタートはたまたま頭を上げたタイミングで運悪く前扉を開かれてしまったので、後手を踏む格好になってしまったものの、駐立自体は特に問題ありませんでした。ただ、その後は馬込みの中での競馬となってしまったことが勿体なかったですね。直線に向いた時の手応え自体はしっかりあって、その通りにジワジワと伸びて最後は勝ち馬と3馬身くらいのところまで差を詰めてくれているのですが・・。瞬発力勝負になると分が悪いですし、残り800mくらいからスムーズに脚を使える形が理想的なのですが、そうなるとフローラステークスを勝った時のように外枠に当たらないと難しいところはありますし、その点はとても悩ましいですね。ただ、秋華賞の際に気になった息遣いは特に問題なかったですし、馬の状態自体は徐々に上向いてきていますから、それを何とか結果に繋げられるように今後も努めていきたいと思います。まずはトレセンでレース後の状態をチェックしてから、今後について検討させていただきます」(レース結果)
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・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:軽めの調整
奥村武師「トレセンに戻って状態を確認しましたが、右トモには競馬で走ったことによる疲労は見られるものの、全体的に大きな問題はありません。これから乗り運動を行って、その後の状態を見てからの判断にはなりますが、大丈夫そうならこのまま次走に向けて進めていくことも検討しています。また、次は目先を変える意味でもダートを試してみたい気持ちがあり、地方交流戦を含めて考えていきます」(3/16近況)
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前走で復調の気配を示したクールキャット。今回も追い切りはこの馬なりにしっかり動き、良い仕上がりでレースへ臨めたと思います。ただ、今回も3枠6番と内枠が当たり、小回りの中山では優位に運べないのは分かっていたも、どこかで動いていければ、浮上の余地があるのかなと思ったのですが…。レース自体がSペースからの瞬発力勝負になったのは余計に辛かったです。
レースぶりに関してですが、スタートで出遅れますが、そこまでのロスとは言えず。個人的にはそこで腹を括り、最後方から進めて良かったと思いますが、大野Jは内ラチに寄せて、インをロスなく立ち回る競馬へ。道中、折り合いは付いて、それなりに脚は溜まっていたと思いますが、終始前に馬群という壁がそびえ立ち、外へ持ち出すことが出来ず。手応え十分で4角を回る姿を見て、虚しさを感じる程でした。そして直線を向いてからエンジンを吹かすことになったので、スッと加速は出来ず、スピードが上がってきたところが残り100mぐらい。今回も大きく負けてはないのですが、10着に沈んでしまいました。ストライドの大きい馬なので、多少ロスがあっても、やはりノビノビ走らせてあげて欲しかったです。
レース後のクールキャットですが、少しトモに疲れを残すも、大したことはなさそう。今のところは在厩調整で次走へと向かうようです。また、次走では目先を替える意味でダートを試したいとのこと。個人的には馬格+パワーがあり、ストライドの大きい馬なので、いずれはダートを試して欲しいと思っていたので、この方針には大賛成。すぐ結果が出なくても、何戦かは続けてダートへ使って欲しいですし、この方針がピタッと嵌ってくれることを今から願っています。