アマネセール
土曜中京10R 熱田特別(芝2000m)3着(3番人気) 福永J
まずまずのスタートから道中は折り合いを付けながら先団で流れに乗ります。直線では最後までジリジリと脚を使って粘り込み、約6ヵ月ぶりとなる転厩初戦は勝ち馬からコンマ3秒差の3着でゴールしています。
茶木調教師「トモの甘さは時間を掛けていくにつれて解消されてきたので、あとは久々のレースでどれだけ中身が整っているか気掛かりでしたが、その中でも最後までよく頑張って走ってくれましたね。レース後、福永祐一騎手に伺ったところ、『以前と比べてトモの甘さはそこまで気にならなかったですし、前の厩舎で障害練習をしていたことも良かったのかもしれませんね。最後は2着馬に交わされてしまいましたが、道中は良いところで抱えることが出来ていましたし、仕掛けに入ると最後までジリジリと伸びて良い競馬をしてくれましたよ』と話していました。転厩初戦でしたが、次に繋がるレースが出来たと思いますし、次走はもっと良い競馬をしてくれそうです。ただ、脚元のこともありますし、この後はよく状態を確かめてから相談させていただきたいと思います」(レース結果)
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・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの調整
・次走予定:4月3日の阪神・芝2000m、もしくは4月11日の新潟・石打特別
茶木師「トレセンに戻って状態を確認したところ、脚元含めて大きなダメージはなく、体調も問題ありませんでした。今朝は軽く跨って状態を確かめましたが、硬さもなく、気持ちの面もリラックスしていました。今週いっぱい様子を見させていただいて、それでも問題なければそのまま続戦させたい気持ちがあります。4月3日に阪神・芝2000m戦があり、もう1週待てば4月11日に新潟・石打特別があるので、状態をよく確かめたうえでどちらに向かうか判断したいと考えています」(3/24近況)
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クールキャット
土曜中山11R フラワーC(G3・芝1800m)5着(7番人気) 横山典J
前走と同じ3枠5番から半馬身ほど遅れたスタートで、急かさずに後方で脚を溜めます。4コーナー過ぎから徐々に進出を開始して上がり3ハロン最速の脚を使い、勝ち馬からコンマ3秒差の5着で終えています。
奥村武調教師「中間の攻め馬で気配は良かったですし、前走は大味な競馬で惨敗を喫しましたが、今回はそのような事は無いと思っていました。スタートがあまり速くなかったので、典さん(横山典弘騎手)は腹を括って終いに賭ける競馬をしたようですが、直線ではかなり良い脚を使ってくれましたね。ただ、向こう正面でリフレイムが内へモタれてきたので、そこで外へ切り替えなくてはいけませんでしたから、あの不利さえ無ければもっとやれていたでしょう。典さんのコメントは『ゲートの出がゆっくりでしたので、リズムに合わせて後ろから進めました。道中は見た目よりも力みはあったものの、それがレースにおいて大きな影響を与えていたとは言えませんでした。ですから、距離は問題ないと思います。また、大トビの馬なので、外目を回してスムーズな競馬を心掛けていたのですが、道中はリフレイムがモタれ掛かってきたり、そして直線手前ではアテにしていたユーバーレーベンの手応えが早々に悪くなっていましたので、他馬よりも踏み遅れたのは心残りですね。結果的にはもっと早めに外へ持ち出していれば良かったのかもしれません・・・』とのことでした。今日は少し運が無かった部分はあるものの、内容的には決して悪くありませんでしたし、上位との差はそれほど無かったですからね。まずはトレセンへ戻ってからの状態をよく確認させていただき、それから今後のことを検討いたします」(レース結果)
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・在厩場所:美浦トレセン/25日に福島県・NF天栄へ放牧予定
・調教内容:軽めの調整
奥村武師「トレセンに戻ってよく状態を確認しましたが、脚元にこれといった問題は見られませんでした。ただ、全体的に使ったなりの疲れはありますし、頑張って走ってくれましたから、この後は一旦ノーザンファーム天栄へお戻しさせていただく予定です。牧場での状態を見ながら、今後の方針を検討していきたいと思います」(3/24近況)
⇒⇒25日に福島県・NF天栄へ放牧に出ています。(25日・最新情報より)
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土曜日(3/20)に出走した出資馬の結果をまとめて。
アマネセールは障害帰りの1戦。それまで1勝クラスで3着を3回ほど経験していましたが、今回3番人気に支持されての出走となったのは正直ビックリ。骨瘤の影響で約6ヶ月ぶりの実戦でしたし。ただ、牧場+帰厩後にしっかり乗り込んできたので仕上がり自体は良かったと思います。
レース内容ですが、好発を決めるとスッと前へ。その際に少しハミを噛んで、行きたがる感じはありましたが、障害転向前よりはマシだったと思いますし、福永Jは何度か乗ってくれているのもアマネセールの長所・短所は把握済。前に壁を置いて、道中は上手に宥めながら導いてくれたと思います。そして内々を立ち回ったことで距離ロスを避け、勝負どころでもじっと我慢。4角手前からジワッと仕掛けていくと、直線を向いて蓋をされることなく逃げたショウナンダイキチの外へ。あとは追ってからの伸びがどうだろうかと見ていましたが、スパッと切れないもジリジリした伸びを披露。このレースを勝つことなるキタノインパクトが早めに抜け出すも、アマネセールは懸命に追い掛けてくれました。最後の最後で3着に下がりましたが、これは相手の決め手が上。悲観することはありません。鞍上の手腕に依るところが大きいでしょうが、平地への再転向+転厩緒戦で結果が伴ってくるとはまたまたビックリでした。
レース後のアマネセールは脚元等に異常なし。もう少し様子を見てから決断することになるようですが、厩舎において続戦することが濃厚。今週末の出走も視野に入れていますが、ローカル場所でコツコツ稼ぐことを優先して欲しいですし、中1週での出走は脚元へのリスクは高いと思います。
平地に戻し、ようやく明るい兆しが見れたアマネセール。このクラスを勝ち上がるにはワンパンチ欲しいですが、馬主孝行として1勝クラスでコツコツ稼いでいってもらいたいです。
クールキャットは前走からマイナス8キロでの出走。これは細くなったというよりも、馬体が引き締まったもので雰囲気は良かったと思います。
レースでの注目点はスタート。モッサリしたところがあるので、出脚が付かないのですが、今回は少し飛び上がるように出てしまうことに。この時点で鞍上の横山典Jは腹を括って後方からの競馬に。まあ、ゲート練習をしていませんでしたし、鞍上が変更になった時点で予想された競馬ぶりではありました。
道中の走りは折り合いもしっかり付いて、マイペースの追走。ちょうど良いところにユーバーレーベンがいたのでそれを目標に淡々と進めていました。ただ、向正面でリフレイムが内へモタれてきたり、目標にしていたユーバーレーベンの手応えが鈍るのが早くなったりとややスムーズさを欠き、仕掛けが遅れてしまうことに。4角を回ってくる時の手応えの良さは目立っていたので、結果論ですが、早めに動いても良かったかも。クールキャットは直線で大外へ持ち出し、じわじわエンジンが掛かり出すと1頭目立つ伸びを披露。1完歩ずつ前との差を詰めていってくれましたが、レースは前有利の展開。あそこまでが精一杯という感じでした。勿体ない結果と言えますが、改めて能力を秘めることを証明できたかなと思います。距離はやはり伸びて良さそうです。
レース後のクールキャットは脚元等に異常なし。ただ、一生懸命走ってくれたので、前走時よりは全体的に疲れている様子。ここで無理をせずに再度一息入れることに。25日にNF天栄へ放牧に出ています。
今後は回復次第というところでしょうが、順調ならオークス出走を睨んでフローラSかスイートピーSへの出走となるでしょう。距離は問題ないですし、器用さに欠けるので広い東京コースへ戻るのは歓迎の筈。チャンスはあると思うので、NF天栄でコツコツ鍛え上げて美浦へと戻ってきて欲しいです。