フライングバレル（牝・安田隆）父ロードカナロア 母スピニングワイルドキャット
８月２日（日）新潟６Ｒ・２歳新馬・混合・芝1200ｍに三浦Ｊで出走。18頭立て１番人気で５枠９番からスローペースの道中を２、２、２番手と進み、直線では外を通って０秒１差の４着でした。馬場は良。タイム１分11秒７、上がり35秒４。馬体重は４６４キロでした。
○安田調教師 「枠入りを嫌がる場面。でも、スタートは普通に出られたでしょう。ただ、行きっぷりが今一つ。３、４コーナーでは手応えに余裕が無くて･･･と鞍上も振り返るように、調教とは全く違う走りでした。初めての実戦だけに、そのあたりが難しい部分。厩舎へ戻ってから新たなプランを検討します」
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【次走へのメモ】
好仕上がり。出していって２番手。３角過ぎから手綱を動かし、前に並びかけていく。４角で幾らか外に膨れ気味。逃げ馬をなかなか捉えられず、他馬にも交わされて４着まで。（Ｂ誌）
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レース後も特に異常は認められません。８月５日（水）に滋賀・グリーンウッドトレーニングへ移動して９月12日（土）中京・２歳未勝利・牝馬限定・芝1400ｍへ向けて態勢を整えます。
○安田調教師 「脚元に問題は見当たらぬものの、長らく在厩して来た部分も考慮。一旦リフレッシュの時間を設けたいと思います。次走は中京開催の初日に組まれる芝1400ｍ戦が候補。育成場での様子を確認しつつ、帰厩のタイミングを窺えれば･･･でしょう」
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デビュー前の追い切りで坂路だけでなくコースでも良い動きを披露していたフライングバレル。素軽さのある馬なので芝の実戦で更に良さが出そうなタイプだと思っていたので、調教通りの走りをしてくれれば、自ずと結果は付いてくると見ていました。ただ、フルゲート１８頭で初めての競馬。幼い面を覗かせることが多いロード馬だけに戸惑わないかだけが心配でした。
パドックの映像で見たフライングバレルは全体的な肉付きが良く、このメンバーでは抜けた好馬体。ちょっと雰囲気があるなあと思いました。落ち着いて周回も出来ていたと思います。これなら力を出し切れそうと見ていたのですが…。雲行きが怪しくなったのが、ゲート入りを嫌がり出した姿を見て。躊躇するぐらいなら良かったのですが、後退りして酷い嫌がりよう。レース直前でここまで雰囲気が変わるとはちょっとビックリ。
この時点でゲートで立ち遅れることは覚悟したのですが、ゲート出＋二の脚の速さを見せてハナへ行けそうなほど。内からヒマラヤクリスが主張したので競り合いを避けましたが、楽な手応えで進めていけそうでした。ただ、その直後に他馬と接触したようで行きっぷりが悪化。また、クムリポが早めに外から被せにきたことで、３角過ぎなら追っつけ通しの走りに。脚を溜めるところがなかったように見えました。そして４角では外へ逃げるような素振りを見せて最後の直線へ。
走りのバランスを欠いていたフライングバレルは三浦Ｊが懸命に促しても、なかなか前へ進んでいかず。ただ、普通ならズルズル後退しても不思議ないところを下がらなかったのはこの馬のポテンシャルの高さ。走破時計は地味すぎますが、心身のバランスが噛み合った走りが出来れば、ガラッと変わってくると思うので、４着という結果にショックを受けましたが、まともなレースが出来ていない中で４着に踏み止まったのは能力の一端だと前向きに捉えたいです。
レース後のフライングバレルは本気を出していないので脚元等へのダメージは心配なし。ただ、前向きさを欠いた走りだったので、リフレッシュさせるのが妥当な判断。５日に滋賀・グリーンウッドへ放牧済です。また、次走は今後の回復度合いによって変わる可能性はありますが、来月１２日の中京・芝１４００ｍ（牝馬）を予定しています。個人的にはデビュー戦より２戦目を重視しているので、次走では能力を出し切ったレースを見せてもらわねばなりません。今回のレースで幼さというか気難しさを覗かせたので、先頭に立とうとするのを嫌がる面を早く矯正してもらいたいです。
