ルージュシュエット(牝・矢作)父Curlin 母ダンシングラグズ
2023.09.21
栗東:矢作芳人厩舎
本日は引き運動をおこないました。
助手「追い切りでしっかり負荷を掛けた後ですが硬さは見られませんし、シュエットとしては飼い葉も食べてくれています。状態面に問題がないことから、今週のレースに出馬投票することを決めました。いよいよデビュー戦を迎えることになりますが、最終追い切りでは4ハロン53秒台でまとめてくれたように走力は見せてくれましたし、気持ちも強いタイプで走ることに意欲的ですからね。まだ息遣いなど中身は良化途上といったところで、良化の余地、成長の余地を残した状態でどれだけ頑張れるかですね。練習を重ねてきたゲートについても駐立はまだ不安定なので、ジョッキーには気をつけるようアドバイスしておきます。応援お願いします」
※9月23日(土)阪神4R・2歳新馬(牝馬・ダ1400m)に坂井瑠星騎手で出走します。
2023.09.20
栗東:矢作芳人厩舎
本日は坂路で追い切りました。
坂路 坂井J 53.3-39.0-25.4-12.9 強め
助手「坂路・単走での追い切りでした。騎乗したのはレースでも乗る予定の坂井瑠星騎手。テンからある程度のラップを刻み、最後は強めに追ってもらう形で負荷を掛けました。追い切り後にジョッキーは『ラストはもう少し反応して欲しかったですが、馬場が悪い時間帯だったことを考えればよく動いたと思います。走ることに前向きで手足も軽く、持っているものは悪くありません』とのことでした。ジョッキーが話していた通り、追い切ったのは2回目のハロー前で馬場状態が悪い時間帯だったので、きれいな馬場であったなら終いの粘りも増したのではないでしょうか。それでも今日ジョッキーを乗せてしっかりやってもらったことで、ここから素軽さや息遣いは自ずと良化してくるはずです。今週に予定通り出走するかどうかについては、この後の状態をよく確認してから最終的に判断することにしています」
※9月23日(土)阪神4R・2歳新馬(牝馬・ダ1400m)を坂井瑠星騎手で予定。想定から除外はありません。
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第4回阪神6日目(09月23日)
4R メイクデビュー阪神 2歳新馬
ダ14000メートル 指定 牝馬 馬齢 発走11:20
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手 調教師
1 1 ペイシャラブリー 牝2 52.0 永島まなみ
2 2 ノイヤー 牝2 55.0 菱田裕二
3 3 プレヴィスト 牝2 55.0 松山弘平
3 4 ルージュシュエット 牝2 55.0 坂井瑠星
4 5 カワキタボーダレス 牝2 54.0 角田大河
4 6 ディディット 牝2 55.0 富田暁
5 7 メイショウトコナツ 牝2 52.0 今村聖奈
5 8 ケルンピュール 牝2 55.0 松若風馬
6 9 タガノハスビナー 牝2 55.0 和田竜二
6 10 クリノファンタジア 牝2 51.0 河原田菜々
7 11 アジアノハナ 牝2 55.0 浜中俊
7 12 ネオアステーリ 牝2 55.0 長岡禎仁
8 13 プレパラシオン 牝2 55.0 藤岡康太
8 14 アルテミスバイオ 牝2 55.0 団野大成
○安藤助手 「この父ですからダート適性はありそうですし、カイ食いも旺盛ですが、息遣いがまだもうひとつ。ゲートの出は水準ですが、駐立にも課題があります」(競馬ブックより)
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預託先(栗東・矢作厩舎)から人気が殺到するかなと見て、最初は候補外でしたが、そこまで人気を集めている感じがなかったので、出資へと傾いたダンシングラグズ21ことルージュシュエット。そして縁があり、無事出資となりました。
血統的にはダート寄りだと思いますが、良い意味で活気ある姿に好印象。脆さや難しさは他の牝馬と比べるとマシなのかなと。また、ノーザンファームに預託している牝馬の仔なので、競走生活を終えると繁殖入りし、ダンシングラグズ21の仔に出資できるチャンスも魅力に映りました。
育成時のルージュシュエットですが、早い組に属して積極的な乗り込み。活発な性格もプラスに出て、順調にメニューをこなしていくと早めの始動を視野に。良いスピードはありそうだなと思うも、馬体の成長度はやや物足りず。負荷を高めていく中で、ピリピリした面が強まり、ストレスを与えていたのかもしれません。
ただ、動き自体は悪くなかったことから、早期入厩→早期デビューを視野にGW前にNFしがらきへ移動。個人的には5月中には栗東へやってこれるかなと見ていたら、そこは素質馬が揃う矢作厩舎。3歳勢の振り分けもあったんでしょうが、なかなか声は掛からず。その中でも淡々と鍛えることが出来たのは○も、精神面のゆとりは薄れ、イライラしているんだろうなあというのがヒシヒシと伝わってきました。そしてようやく声が掛かったのは7月28日のこと。1番乗りで北海道を発ったんですが、出資している東サラの2歳馬では最後の入厩に。さすがにここまで待たされたのは想定外でした。
入厩後のシュエットですが、少しテンションの高い面を覗かせるも、日に日に落ち着きはアップ。そして第一関門となるゲート練習に力を注いできましたが、最初は問題なく対応できていたのですが、段々と煮詰まってきた面を覗かせると、駐立の不安定さがクローズアップ。1回目のゲート試験ではゲート内で暴れて、ひっくり返ってしまいそうなことに。ゲート試験を中止せざるを得ませんでした。その後はゲート内で縛り付けるといった荒療治を行いつつ、少しずつ納得させていくことに終始。地道に取り組んできたことが2度目のゲート試験で実を結んでくれました。ホント、ヤレヤレです。
ゲート試験合格後は一旦リセットさせるためにNFしがらきへ戻るのかなと見ていましたが、栗東での生活に慣れてきたところもあったので、在厩調整を続け、デビューまで進めていくことに決定。それまで坂路でコツコツ時計は出ていましたが、本格的な追い切りは出来ておらず、相応の負荷が掛かったのは1週前追い切りと最終追いの2本。動きは悪くないですが、ビシビシ鍛えることは出来ていません。走ってきて欲しい1頭ですが、デビュー戦からの期待となるとちょっと酷かもしれません。
まずは初実戦を出来るだけ穏便に行うことが出来るかどうかに注目。パドックでのイレ込みや実戦での駐立には目を光らせたいです。そしてどこまでレースの流れに乗った競馬が出来るかどうか。まずは無駄な怪我なく、事故なく、レースを終えてもらいたいです。その中で今後に繋がるキラッとしたモノを見ることが出来れば、今回は合格点を上げたいです。