アルテアシップ(牡・手塚)父ルーラーシップ 母ギモーヴ
土曜新潟5R メイクデビュー新潟 2歳新馬(芝2000m)4着(9番人気) 岩田康J
岩田康誠騎手「パドックで見た時は体付きが全体的に幼く映りましたし、これでどれだけ走れるだろうと心配な部分もあったのですが、レースに行けば頑張ってくれましたね。周りに馬がいなかったので、ゲート入りは少し渋りましたが、大きく手間取ることはなかったです。スタート自体も出てくれているのですが、出てから行き脚が付かなかったので、道中はロスなく運んで徐々に押し上げる形を採りました。勝負どころでどれだけ反応してくれるかなと思ったものの、こちらが合図をした分、ちゃんと加速してくれましたし、直線でもジワジワと脚を伸ばしてくれました。まだしっかりしていない部分が目に付きますが、これから馬がパンとしてくれば走ってきそうだと感じました」(レース結果)
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・在厩場所:ノーザンファーム天栄
手塚師「新潟競馬場までの輸送は問題なくこなしてくれましたし、競馬場に到着後も飼い葉をちゃんと食べていて落ち着いており、トレセン出発時よりも少し体重が増えていたくらいです。追い切りでの動きから、レースではもう少しモタモタしてしまうのかなと心配していたのですが、全体的に上手く流れに乗って走ることが出来ていましたね。掲示板を確保してくれて、悪くない内容だったと思いますし、岩田康誠騎手にビシッと追ってもらったことで、馬も良い方に変わってくるのではないかなと考えています。レース後は、脚元を含めてこれと言った問題はありませんが、無理せず昨日ノーザンファーム天栄へ放牧に出させていただきました」(9/6近況)
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抽優馬として高い期待を持って出資したアルテアシップ。育成は概ね順調に進み、夏の新潟でデビューを迎えることが出来たのは良かったですが、肝心の動きはピリッとせず。まだまだ馬体を持て余している面が多く見られ、体つきも幼いので、芯が入ってきていません。距離自体は問題なくクリアできそうも、デビュー戦の今回はどこまで上位へと顔を覗かせてくれるのかなという個人的には低いハードルで臨みました。
パドックに登場してきたアルテアシップは522キロの馬体重。もう少し馬体に締まりが欲しいかなという印象を受けましたが、1人引きで落ち着きがあり、良い意味で大人びているようにも感じました。
レースにおいては余裕のある+芯の入っていない馬体を持て余し、進んで行かないことを想像していましたが、スタートはちょっと変な格好で飛び出すも、二の脚はマズマズ。岩田康Jなのでもう少しポジションを取りに行くのかなと見ていましたが、急かせることなくマイペースの追走。真面目な気性で折り合いは問題なかったですし、周りを囲まれることになっても動じることなく走れていたと思います。ただ、勝負どころからのペースアップに対しては若干モタつく面を見せ、岩田康Jに促される場面も。完成度の低い馬体なのでスッと反応できないのは致し方ないでしょう。
あとは直線で追われて、どこまで食い下がることが出来るのかに注目していましたが、内を突くことで距離ロスを避け、鞍上の叱咤激励にじわじわ反応。スパッと切れる脚はやはりなかったですが、最後まで集中力を保ち、脚を伸ばすことが出来たのは好感。上位2頭は結構強い馬かなと思いますし、悪くないデビュー戦だったのは確かでしょう。
レース後のアルテアシップですが、脚元は良い意味で変わりませんし、クタッとした素振りはないも、欲張ることなく一息入れることを選択。一足先となる5日にNF天栄へ放牧済。まずはここまでの疲れをしっかり取り除き、精神面で余裕を持たせてから2戦目へ向けての調整を開始してもらえればと思います。また、早めに1度使ったことは心身共に良い影響があると思うので、まずは2戦目でも真面目に走ってもらい、今回以上の着順を残してもらいたいです。