アリスヴィクトリア(牝・中内田)父ロードカナロア 母ウィクトーリア
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容:週1回屋内坂路コースでハロン16秒のキャンター1本と周回コースで軽めのキャンター1200m、週3回周回コースで軽めのキャンター1800m、残りの日は軽めの調整
担当者「2月に入ってから坂路コースでは本格的に3ハロン45秒の調教を開始しました。ペースが上がってからも引き続き良いフットワークで走れていましたし、ギアの上がり方も良かったのですが、2月中旬から徐々にトモへの負担が堪えるようになった様子で、こちらが仕掛けてからの反応が良い頃よりも少し遅れるようになってきました。継続して乗り込んできましたし、疲れが溜まってくる時期でしたから、騎乗調教を控えてリフレッシュ期間を設けていましたが、先月下旬より再び乗り運動を再開しています。精神的に落ち着きが出て来ましたし、気持ちの面に余裕が持てているので、それが先月上旬に見せていた上質な動きに繋がっていたのだと思います。これまで大幅な体重の変動は無いものの、見た目は明らかに筋肉量が増えてボリュームアップしています。欲を言えば数字に表れるくらい体が増えてくればもっと良いのでしょうが、それはこれから変化が出てくるのだと思います。引き続き早期移動を目指して乗り込んでいきたいと思います。馬体重は447キロです」(3/1近況)
ミアネーロ(牝・林)父ドゥラメンテ 母ミスエーニョ
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容:週3回屋内坂路コースでハロン16~18秒のキャンター1~2本、残りの日は軽めの調整
担当者「先月中旬には周回コースとトレッドミル、ウォーキングマシンのメニューに止め、リフレッシュを取り入れていましたが、現在は坂路コース中心に乗り込んでいます。坂路ではハロン16秒までペースを上げていますが、動きには段々と力強さが出て来て良くなってきましたし、バランスが整ってきました。馬体面に関しても段々と成長してきて、より幅とメリハリが出てきたことで、元々のフレームに見合った体付きに変わってきた印象です。脚元や体調面にも不安はありません。引き続き日々の状態をよくチェックし、ケアしていきながら、現在のところ5~6月頃の移動を視野に入れていければと考えていますが、最終的にはこちらでしっかりと土台を固めてから送り出す方針となっています。馬体重は510キロです」(3/1近況)
オリーボーレン(牝・藤岡)父ニューイヤーズデイ 母ブラマンジェ
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容:週1回屋内坂路コースでハロン15~17秒のキャンター2本、週1回屋内坂路コースでハロン16秒のキャンター1本と周回コースで軽めのキャンター1200m、週1回周回コースで軽めのキャンター1800m、残りの日は軽めの調整
担当者「その後も順調に乗り込むことが出来ていたことから、この中間は坂路コースのペースをハロン15秒まで上げていますが、ペースアップには余裕を持って対応することが出来ており、最後まで軽快に走ることが出来ています。負荷を強めた後も飼い葉食いは安定しており、疲れから硬さが出ることもありません。トモに甘さを残しているものの、付くべき箇所に筋肉が付いてメリハリが出てきましたし、日毎に逞しくなっています。ハードなメニューではあるものの、柔軟性に優れた柔らかみのあるフットワークが出来ていますし、ここまですこぶる順調に進められています。この調子で乗り込みを継続していくことが出来れば、4~5月頃には本州への移動も見えてくるでしょうから、この調子で動きの質を更に高めていきたいですね。馬体重は449キロです」(3/1近況)
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アリスヴィクトリアはこの中間、少しトモがクタッとした為、リフレッシュを挟んだようですが、早めに余裕を持たせたのは正解。精神面でも楽になるようなところがあったと思います。動きに関してはセンスの塊のような馬に思うので、移動へ向けて着々と態勢を整えてもらい、馬体重をそれまでに10キロ上乗せできるように頑張って欲しいです。
ミアネーロは510キロに馬体重が到達しましたが、近況を読むと、もう少し大きくなりそう。そうなると脚元への負担が心配ですし、芝よりもダートに適性があるのかなと見てしまいます。まあ、それでも走りはトビが大きく、ダイナミックさがあるのは好印象です。
オリーボーレンは全体的に丸みを帯びてきて欲しいなあと思うも、調教の動き・質は良好。このあたりは母系の血がしっかり受け継がれている証拠かなと思います。