トラペジスト（牡・音無）父ニューイヤーズデイ 母ルシルク
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容：週3回屋内坂路コースでハロン14～16秒のキャンター2本、残りの日は軽めの調整
担当者「ここまで順調に調教を継続してきましたので、2月上旬の1週間はトレッドミルのみの運動メニューに控えて、リフレッシュを取り入れました。その効果で馬体重が増えて、一段と馬体に厚みが出てきました。調教を進めても体を維持することが出来るので、うちの厩舎の中でも一番調教が進んでいる組に属しているのですが、手応え良くしっかりとした動きで登坂してくれています。この時期の2歳馬ですから、まだトモの緩さがあって前掛かり気味に走る面はあるものの、現時点では及第点以上の動きと言えます。当初は3月中の移動も検討していましたが、厩舎サイドの都合もありますし、4月に入ってからになるかもしれません。ただ、移動時期が後ろにずれたとしても、それはそれでこちらでしっかりと乗り込めますので、プラスに捉えています。馬体重は５２２キロです」（3/1近況）
ベイステート（牡・清水）父シルバーステート 母ペニーウェディング
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容：曳き運動
担当者「その後も社台ホースクリニックで様子を見てもらっていましたが、日に日に状態は安定してきていましたし、この中間に無事に退院することが出来ました。一時はスクミの数値がかなり上がってしまったので心配しましたが、ひとまずは厩舎に無事に戻ってくることが出来て良かったです。現在は曳き運動で様子を見ていますが、社台ホースクリニックでもこれまであまり見られなかった症例ということもありますし、引き続き馬の状態にはよく気を付けていく必要がありますから、今後も獣医師と連携を取りつつ進めていきたいと思います。馬体重は５０６キロです」（3/1近況）
シークレットキー（牡・杉山晴）父ドレフォン 母キープシークレット
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容：週2回屋内坂路コースでハロン15～18秒のキャンター1～2本、週1回周回コースで軽めのキャンター、残りの日は軽めの調整
担当者「負荷を掛け過ぎると飼い葉食いが悪くなることから、その点には注意しながら坂路コース主体で調教を進めています。走りのバランスには注意して、コースに入れる前に角馬場で時間を掛けて乗るようにしていますが、以前より纏まりのある走りが出来るようになってきています。依然としてトモに緩さが残るものの、コンスタントに乗り込んでいることによって段々と動けるようになっていますし、下地をしっかり作っていけばハミに頼らずバランスの良い走りを見せてくれるようになるでしょう。これからどんどん負荷を強めていくというよりは、心身共に成長を促しながら、良化を図っていくイメージで進めていきたいと考えています。馬体重は４８３キロです」（3/1近況）
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トラペジストは２月頭にリフレッシュ期間を設けたようですが、その効果で馬体のボリュームを増すことに成功。その後の乗り込みを経ても、馬体を維持できているのは好感です。また、早ければ今月中の移動・入厩がありそうなので、移動目前での怪我だけはしっかり避けてもらわないといけません。
ベイステートはオステオコンドローマ（骨軟骨腫）の除去手術を終えるも、筋肉に炎症を起こし、自立に時間を要するというちょっとしたアクシデント。その後遺症を心配しましたが、ひとまず良化を辿り、社台ホースクリニックを退院。ただ、症状は珍しいものなので、当面は無理のない範囲で進め、患部の状態だけでなく体調をしっかり観察していって欲しいです。
シークレットキーはまだまだ弱いところが残り、強い負荷を掛けるとカイ食いが落ちるので、幅を持たせた乗り込み。また、角馬場でじっくり解した後、坂路へ連れ出すなど工夫も凝らしています。何とか弱いところが改善してくることを願っています。
