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【シルク】週末(2/4・5)の出資馬・出走結果

f:id:yakifish:20200513045835g:plain カーペンタリア(牝・木村)父ロードカナロア 母モシーン

土曜東京7R 4歳上1勝クラス(芝1600m)優勝(2番人気) C.ルメール

チークピーシズ着用。ややスタートで後手に回りますが、中団まで押し上げます。直線では鞍上に追われてから一気に加速して、約5ヶ月ぶりの実戦で見事に2勝目を挙げています。

木村哲也調教師「装鞍では少しテンションが高かったですし、物見も激しかったので、ハミを取って歩けていませんでした。ですから、急遽パドックでは2人曳きで対応することとなり、頭を意識的に下げさせて集中して歩かせるようにしました。その効果で返し馬は前の馬のすぐ後でスムーズに下ろすことが出来ましたが、ゲート裏ではまた物見をよくしていてルメール騎手に厳しく躾られるところがありましたし、レースでも前の馬を交わしてからは遊ぶようなところがあったので気性面は今後も課題となりそうです。それでも今回チークピーシズを着用した効果で多少は追走の格好が良くなり、道中はこの馬なりに集中していましたから、馬具の工夫は実ったのかなと思います。ルメール騎手は『スタートしてから集中力を持続できたのですが、目標を失うと物見していましたね。それでも素晴らしい脚で追い込んできましたし、この条件は合っていると思います』と話していました。まずはトレセンへ戻ってから心身の状態を確かめた上でどうするか慎重に判断いたします」(レース結果)

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・在厩場所:美浦トレセン/近日中に福島県ノーザンファーム天栄へ放牧予定
・調教内容:軽めの調整

木村師「先週は改めてありがとうございました。まだ気性面の課題はありますが、馬体だけ見れば上のクラスの馬と遜色ないですし、これからが楽しみですね。レース後は脚元を中心によく馬体を確認いたしましたが、両前の繋から球節にかけて疲れが見られました。レントゲン、エコー検査を行ったところ、骨や筋に異常は見られませんでしたが、右前は特にダメージが大きいですから、一度牧場へお返しして回復に専念した方が良さそうです」(2/8近況)

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f:id:yakifish:20200513045835g:plain スノーグレース(牝・中舘)父ドレフォン 母グローリアスデイズ

日曜東京4R 4歳上1勝クラス・牝馬(ダ1600m)優勝(3番人気) 武藤J

まずまずのスタートを切ると、道中は好位に付けてレースを進めます。持ったままで4コーナーを回って行き、直線半ばで先頭に立つと、その後は悠々と後続を突き放して、嬉しい2勝目を挙げています。

中舘調教師「おめでとうございます。追い切り時から調子の良さは感じていて、レース当日はその分少し力むような部分も見られましたが、2歳時に比べると我慢も利いて、随分と馬が大人になってきていましたね。念の為に、ジョッキーには地下馬道の出口辺りで跨ってもらい、出来るだけ馬が力まない様に気を付けて返し馬に入りましたが、走り出してしまえばスムーズで大きな問題はありませんでした。武藤雅騎手には、『もしスタートで後手を踏んでも、多少距離をロスしても良いから、馬群の中に入れずに運んで欲しい』とリクエストしていましたが、スタートをしっかり出られたことで、上手く好位から運ぶことが出来ました。少し前を捕らえに行くのが早くて、多少強引な競馬にはなりましたが、道中で気分良く運べたことが良かったのか、直線では余力があって、しっかりと押し切ってくれました。ジョッキーは、『返し馬での感触が良くて能力を感じていました。枠順も良くて道中はスムーズに運ぶことが出来ましたし、直線でもしっかりと脚を伸ばしてくれました。今日は快勝でしたし、今後が楽しみですね』と話しており、確かに今回は枠順が良くて流れも向きましたが、それにしても最後はあれだけ後ろを引き離して勝つのですから、クラスが上がってからも楽しみですね。この後はトレセンに戻ってからの状態を見て考えますが、無理をさせる必要は無いのかなと思っています」(レース結果)

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・在厩場所:美浦トレセン/9日に福島県・NF天栄へ放牧予定
・調教内容:軽めの調整

中舘師「先週は改めておめでとうございました。レース後は飼い葉もしっかりと食べていますし、脚元を含めてこれと言った問題は見られません。ただ、目に見えない疲れがある可能性はありますし、この後は無理せず一旦放牧に出させていただきたいと思います」(2/8近況)

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f:id:yakifish:20200513045835g:plain ドゥラモンド

日曜東京10R 銀蹄S(ダ1400m)12着(4番人気) C.ルメール

まずまずのスタートを切ると、道中は中団後ろ寄りからレースを進めます。直線では外目に持ち出されますが、ジリジリとした脚色で差を詰めることが出来ず、12着でゴールしています。

手塚調教師「パドックでは良い意味で馬体はフックラと見せていましたし、この中間から感じていたように良い状態でレースに向かうことが出来たと思います。スタートはまずまず出て、道中はリズム良く運べているように見えましたし、直線に向く際の格好も悪くなかったので、あとはどれだけ脚を伸ばしてきてくれるかと期待していました。ただ、追われてからはあまり反応が無くジリジリとした感じで、いつもの末脚を使えませんでした。ここ2戦は芝で勝ち切れなかったですし、以前乗ってもらった時のC.ルメール騎手のダートの感触も悪くなかったので、このレースを使わせていただきましたが、やはり戦前に危惧していたように、パサパサの馬場が影響してしまった印象です。芝や脚抜きの良いダートに比べると、上手くパワーが伝わらず空回りした走りになってしまったので、伸び切れなかったのかなというのが、レース直後の率直な感想です。この後はトレセンに戻ってよく状態を確認してから、どうするか検討したいと思います」(レース結果)

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・在厩場所:8日に福島県ノーザンファーム天栄へ放牧

手塚師「レース後にC.ルメール騎手は、『直線に入ると馬がやる気を失くしてしまったみたいで、追い出しても反応できませんでした』と話していて、確かに調教でも時折そういった気ムラな面が見られるタイプですが、やはりパサパサの馬場が影響してしまった分もあったのだと思います。トレセンに戻って状態を確認しましたが、脚元を含めてこれと言った問題は無かったものの、一旦ノーザンファーム天栄へ放牧に出させていただきます」(2/8近況)

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f:id:yakifish:20200513045835g:plain ラシックステップ

日曜小倉12R 4歳上1勝クラス(芝1800m)8着(2番人気) 北村友J

まずまずのスタートを決めますが、無理せず中団やや後方に控えてレースを進めます。3コーナーあたりでは後方まで下がってしまい、直線で内から仕掛けられますが、上位馬を交わすほどの伸び脚はなく、8着入線しています。

安田隆行調教師「久々を使って心身共に調子が上向いているのが感じられていましたし、適度に時計の掛かる馬場なら枠順次第で良い走りを見せてくれると期待していました。7番枠ということで、ロスなく立ち回ることができると期待していたものの、道中は前が詰まって動きたいところで動けなかったことが悔やまれますね。最後は内からジリジリと伸びてくれたものの、結果的に脚を余す形でゴールしてしまいましたから、レース後はそこまで息が乱れていませんでした。北村友一騎手は『もう少しスッと行き脚を付けていきたかったものの、二の脚が速い馬に前に入られてしまい、考えていたよりもポジショニングが後ろになってしまいました。それに前が詰まって馬群に閉じ込められてしまい、動くに動けない状況になってしまいました。自分から動いて行くような競馬をしたかったのですが、上手く導くことが出来ず申し訳ございませんでした』とコメントしていました。慎重にレースを運んだようですが、結果的に消化不良な競馬になってしまい、誠に申し訳ございませんでした。決して力負けではないですし、次走に気持ちを切り替えたいと思います。小倉で2度使わせていただきましたし、トレセンに戻って状態を確認した後は、無理せず放牧に出す予定です」(レース結果)

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・在厩場所:7日に滋賀県ノーザンファームしがらきへ放牧

安田隆師「一度競馬を使ったことによって、心身ともに調子が上向いていただけに、良い走りをお見せすることが出来ず申し訳ございませんでした。レース後は脚元含めて目立ったダメージはなかったものの、2度小倉で使わせていただいたこともありますから、無理せず牧場へ戻させていただきました」(2/8近況)

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週末(2/4・5)に出走したシルクの出資馬の出走結果・レース回顧をまとめて。

パドックに登場してきた際、煩い仕草が気になったカーペンタリア。気難しさがネックになる馬だけにこれ以上テンションが高くなると、前走の再現もあるかなあと嫌な予感しかしませんでした。

また、レースに関しても、スタートでやや後手を踏んだ際はドキッとしましたが、そこは鞍上C.ルメールJ。まずは態勢を整え、レースの流れに乗ることを専念。そして多少の距離ロスには目を瞑り、外から被されるのを避けての追走と凄く丁寧に乗っていたのが強く印象に残りました。勝負どころからも慌てることなくジワッと差を詰めていくと、直線を向くとサッと外へ出して追い出しを開始。カーペンタリアはその指示にスッと反応してくれるも、早めに先頭に立つとソラを使ったりと集中力を欠くことを懸念し、逃げ・先行馬の動きに合わせて小出しに脚を使っていき、1番人気のホウオウプレミアが内からスッと抜け出したのを確認すると、それを目標に再加速。そして力強く抜け出した後は差し返されないように注意してのゴールへ。着差はクビでしたが、それ以上に余裕があったと思いますし、勝ち時計の1分33秒4は優秀です。常に気を抜けない1頭ですが、ポテンシャルの高さは魅力いっぱいです。

ただ、レース後のカーペンタリアですが、『両前の繋から球節にかけて疲れが見られる』とのこと。特に右前のダメージが大きいので、以前に骨折した箇所でもあるので心配です。未勝利戦に間に合わせるように復帰を急いだという背景もあるので。今は軽症であることを願うばかりです。

スノーグレースは人気の1角として出走していましたが、追い切りの動きが物足りなかったので、期待よりも不安が先立つ中での1戦。また、馬体重の発表で大幅増を知り、次に繋がる走りをしてくれれば良いかなと気楽に見守っていました。

ただ。パドックに登場したスノーグレースは太目感なく、雰囲気は良好。良い意味で裏切られた感じでこれならちょっと楽しみかもと気持ちが一変しました。

レースに関しては、外枠を引き当て、当面のライバルと言えるリトルポピーが隣だったので、目標にして上手に立ち回ってくれればと見ていましたが、ゲート出はそこそこながら、二の脚が付いて6番手あたりで芝からダートへ。まずはリズム良く追走できればと良いかなと見ていましたが、武藤Jは多少の距離ロスを覚悟し、早めにポジションを詰めていく作戦。そしてスピードに乗せてからは上手に走れていたと思いますし、4角から直線を向くにあたっては抜群の手応えで早めに前を潰しにいくことに。スノーグレースもGOサインが出るとスッと反応。残り150mあたりでは悠々と先頭に躍り出て、後続の追撃を難なく完封。全てが噛み合い、上手に事が運んだのは確かですが、東京のダ1600mで待望の2勝目。1つ勝っているとは言え、1勝クラスで頭打ち状態という結果が続いた時は引退を希望するぐらいの気持ちでしたが、この母系はやはり奥深いです。そして年齢を重ねていく中で行儀が良くなっていったのが大きいです。

レース後のスノーグレースですが、久々の勝利を手にして元気一杯。体力的にも続戦出来るレベルにあったと思いますが、気難しさも併せ持っているので、一区切りがついたこともありリフレッシュさせることに。9日にNF天栄へ移動しています。

今回の勝ちっぷり+走破時計から昇級しても十分通用しそうですが、外枠という条件は必要そう。ただ、まだまだ力をつけてくれそうな感じもあるので、これからの更なる活躍が期待できそう。密かに楽しみです。

ドゥラモンドは4戦ぶりに鞍上にC.ルメールJを迎えましたが、ここ2走を見ると、やはり芝の方が良さそうな印象を持ちましたし、レース前から陣営も力の馬場への課題・懸念を述べていたので、苦戦になることを覚悟していたので、この結果はそこまでショックではありませんでした。

まず、仕上がりに関しては、リフレッシュが叶い、状態の良さは伝わってきて、雰囲気は良かったと思います。レースぶりに関しては、最内枠でスタート直後は窮屈な走りに見えましたが、出たなりの位置で脚を温存する作戦。道中の折り合いは特に問題なく、淡々と進めることが出来ました。そして直線では外目へ持ち出してから追い出しを開始。

あとは鞍上の指示に反応し、ドゥラモンドが伸びてくるだけでしたが、パサパサの馬場で上滑りする感じでギアが上がらず、早々に失速。ドゥラモンドの気持ちも乗り切れずに集中力を欠くことに。最後は流れ込む感じでの12着に終わりました。

今回に関しては、結果は度外視で良いと思いますが、ドゥラモンドには嫌な経験・思い出になったと思うので、NF天栄では馬体のだけでなく、精神面のケアも必要。走ることへの前向きさ・集中力を確認してから帰厩するようにお願いします。そして次走以降では芝に専念し、何とかOP入りを叶えたいです。

ラシックステップは未勝利勝ち後、態勢が整うのに時間を要しましたが、昇級戦で3着といきなりメドの立つ競馬を披露。ひと叩きして臨んだ今回は好調をキープし、順当に前走からの前進を期待していました。

パドックに登場してきたクラシックステップは幾分硬さは窺えましたが、デキ落ちという感じはなし。ひとまず力は出せる状態にはあったと思います。

レースはマズマズのスタートを決めるも、喉への負担を考慮し、序盤は急かさず、メリハリのある競馬に終始。ただ、レース自体が緩やかな流れなのに、中団から後方に10頭近くがごった返し、如何にも捌きづらそうな集団に。そして勝負どころを前に外から進出していく馬が増えると、クラシックステップは仕掛けるスペースがなくなり、じわじわポジションを下げる形。後方3番手になった時に思い切って外へぶん回す形で捲っていっても良かったかもしれませんが、前が止まらない展開では辛かったかなあ。北村友Jは内々で捌くことを優先しましたが、進路を探すのに精いっぱいでギアが上がり切らないままゴールへ。馬場の悪いところを通らされ、ピリッとした脚は使えずじまい。

敗因とすれば消極的な競馬が挙がるでしょうが、もう少し先を想像して追走して欲しかったところ。早めに外目の位置を確保しておくなり手はあったのかなと思います。また、頓挫明けの1戦で頑張ったことで、目に見えない疲れがあったように思いますし、馬場の悪いところを通らされたのも堪えました。

レース後のクラシックステップは短期間に2度小倉で使ったこともあり、一足先に7日にNFしがらきへ放牧済。まずは心身の疲れ・身のこなしの硬さをしっかり取り除いてから、再始動してもらえればと思います。1勝クラスでも力は十分足りるので、立て直した次走ではガラリ1変して勝ち負けの争いに加わってきて欲しいです。暖かくなるのは本質的に良いことでしょうから。