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現在の馬場傾向+前走時以上のメンバー構成は厳しいところですが、脚元の不安が解消し、追い切りでは前走時以上に躍動感ある動き。更に力を付けた印象がありますし、今年の日本ダービーを7枠13番で制した鞍上の手腕+運に期待。実績馬に臆することなく立ち向かっていって欲しい。☆アリーヴォ

f:id:yakifish:20200513045835g:plain アリーヴォ(牡・杉山晴)父ドゥラメンテエスメラルディーナ

日曜阪神11R 宝塚記念(G1・芝2200m)7枠13番 武豊

・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:22日に坂路コースで時計

杉山晴師「先週の追い切りでは、CWコースで長めからしっかり負荷を掛けて時計を出していますので、レース当該週は坂路で疲労が残らない程度に追い切りを消化しています。前日の雨の影響で馬場が悪かったにもかかわらず、全体が54.0秒で、ラスト1ハロン12.2秒と、馬なりのまま楽に駆け上がってくれました。促した時の反応や、伸び脚は“素晴らしい”の一言でしたし、悔いのない仕上がりで本番に向かうことが出来そうです。左前球節の状態には注意して進めて参りましたが、加減せずにしっかり仕上げることが出来ましたし、良い状態で豊さん(武豊騎手)にバトンを渡すことが出来そうです。大阪杯では、急遽乗り替わりとなり、手探りなところはあったと思いますが、何度も大舞台を経験しているだけあって、展開を上手く読んでこの馬の力を引き出してくれました。最後は同じ脚色になってしまったところを見ると、1800mから2000mがベストな馬なのかもしれませんが、距離が1ハロン延びても問題ないとジョッキーが話していましたし、一度騎乗したことによって、前回以上にこの馬の良いところを最大限に活かしてくれるはずです。ここに来て充実期に入ってきましたし、器用さがあることを考えても、不安よりも楽しみの方が大きいですよ」(6/23近況)

助 手 19栗坂良 58.9- 43.0- 27.8- 13.5 馬なり余力
助 手 22栗坂不 54.0- 39.7- 25.4- 12.2 馬なり余力

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第3回阪神4日目(06月26日)
11R 宝塚記念(G1)
芝2200メートル 3歳上OP 指定 国際 定量 発走15:40
枠    馬    馬名    性齢    重量    騎手
1    1    オーソリティ    牡5    58.0    C.ルメール
1    2    アフリカンゴールド    せ7    58.0    国分恭介
2    3    メロディーレーン    牝6    56.0    団野大成
2    4    エフフォーリア    牡4    58.0    横山武史
3    5    アイアンバローズ    牡5    58.0    石橋脩
3    6    タイトルホルダー    牡4    58.0    横山和生
4    7    デアリングタクト    牝5    56.0    松山弘平
4    8    ステイフーリッシュ    牡7    58.0    坂井瑠星
5    9    マイネルファンロン    牡7    58.0    M.デムーロ
5    10    ヒシイグアス    牡6    58.0    D.レーン
6    11    パンサラッサ    牡5    58.0    吉田豊
6    12    ウインマリリン    牝5    56.0    松岡正海
7    13    アリーヴォ    牡4    58.0    武豊
7    14    キングオブコージ    牡6    58.0    横山典弘
7    15    ディープボンド    牡5    58.0    和田竜二
8    16    グロリアムンディ    牡4    58.0    福永祐一
8    17    ギベオン    牡7    58.0    西村淳也
8    18    ポタジェ    牡5    58.0    吉田隼人

○杉山晴師 「レースの週に坂路で追い切るのはいつもの通り。いつもと同じように助手が乗ったけど、終い12秒2。今までで1番いい状態かな、と思っています。やれるだけのことはやってきましたし、いい状態で宝塚記念に挑戦できますね」(土曜・競馬ブックより)

○杉山晴師 「前走時はローカルのハンデ重賞を勝ったばかりで半信半疑のところがありましたが、思っていた以上に力をつけてくれていますね。レース後は回復も早く、ここに向けてしっかり調整できました。メンバーは強力ですが、センスがいいですし、立ち回りひとつで」(日曜・競馬ブックより)

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宝塚記念栗東レポート アリーヴォ

※ラジオNIKKEI・競馬実況ウェブより

「レース当該週は坂路というのがいつも通りなのですが、いつも通り調教助手が乗って、最後の1ハロンが12秒2で、終いの動きは今までで一番良かったように思います。1週前は今までもCWで併せ馬をしていましたが、(今回の1週前追い切りは)馬がリラックスして、伸び伸び走っているのが双眼鏡越しに見て取れて、内容としては120点つけられるのではないかというような、素晴らしい追い切りでした。きょうの追い切りもすごく良かったですし、宝塚記念に挑戦するにふさわしい状態になったと思います。

大阪杯については、ようやくローカルのハンデ重賞を勝ったばかりでしたし、小倉の平坦コースでしか勝ち星がなかったところで、阪神の坂のあるタフなコース、一気のメンバー強化で、どのくらいやれるのかなという感じでは思っていました。その中であれだけのパフォーマンスですから、私が思っていた以上に馬が力をつけていたと言っていい内容だったと思います。

1800mがすごく強いイメージがあったのですが、大阪杯のレース後、武豊騎手からも距離延長はむしろプラスではないかと言っていただので、そこまで心配はしていません

小回りの小倉で5戦5勝というのも、レースセンスの良さ、立ち回りの上手さというのがかなり大きいと思っています。どんな展開でも鞍上の思った通りに動いてくれる馬ですので、展開に関しては何も注文がつかないです。

1歳の頃からこの馬を見ていて、かなりきゃしゃで、緩くて、線の細さがあって、どこまで芯が入ってくるかという期待と不安が混ざっていたのですが、思っている以上に馬が成長を遂げてくれたと思います。相手が揃いましたので、胸を借りる立場ですが、状態に関しては言うことがありませんし、一戦一戦成長も見せてくれていますので、デキの良さでどこまで立ち向かえるかと思っています」

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前走の大阪杯は密かに1発を期待していたアリーヴォ。レース当週に武豊Jに乗り替わることとなりましたが、レースでは全くのテン乗りというのを感じさせないほど息をピッタリ合わせ、勝負どころからは手応え十分に進出開始。直線を向いて、鞍上のGOサインにグッと反応を示した時には一瞬まとめて面倒を見るかなと力が入りましたが、最後の最後で脚色が一緒に。久々にゴール後にガクッと落ち込みました(笑)。

ただ、レース翌日になって左前球節付近に腫れが見られ、歩様にも違和感を確認。その際、骨折が頭を過ぎりましたが、診断の結果は強い捻挫とのこと。エコー検査を行い、筋等にダメージが見られなかったのはホッとしましたが、その時には宝塚記念はパスしないといけないだろうなあと覚悟していました。

前走後はNFしがらきへ移動し、まずは左前球節の腫れが落ち着くのを待つことになりましたが、意外にも軽症というか回復が早く、4月末には獣医師のGOサインが出て、乗り込みを開始。その後は一気に負担が掛からないようにトレッドミルを併用して乗り込んできましたが、症状がぶり返すことなく、着々と負荷を高めることが出来ると、ここ宝塚記念への出走へGOサイン。6月1日に帰厩してからは坂路オンリーで追い切りを進めてきましたが、1週前追い切りでは武豊Jに跨ってもらい、CWコースでの追い切りを解禁。その内容は6ハロン81秒3-ラスト1ハロン11秒2を馬なりでマークし、併走馬を圧倒。武豊Jも動きの良さをかなり褒めてくれていました。そして最終追い切りは坂路で上がり重点。前走ほどビシビシやっていないのは確かですが、暑さが堪えている感じはなし。逆に活気に満ち溢れています。

ただ、今回の相手関係に目を遣ると、天皇賞・春組+海外遠征組が加わり、3冠牝馬も出走と豪華絢爛。小倉で重賞を1つ勝っただけのアリーヴォの実績は格下です。ここで実績馬を一気に飲み込んでしまえば痛快ですが、そう簡単ではないのは重々承知の上。引き続きチャレンジャー精神で臨んでもらえればと思います。

ホントはひと雨降って、タフな馬場になって欲しかったですが、良馬場での1戦になりそう。そうなると走破時計が速くなり、逃げ・先行馬が簡単には止まらないことに。逃げ・先行馬が揃い、Hペース必至のレースとは言え、差し込んでくるアリーヴォにはハードルが高そう。その一方で前走のゴール前でひと伸びを欠いたのは捻挫の影響が大きかったと思いますし、今回の調整過程を見ていて、更に力を付けている感じがヒシヒシ伝わってきます。距離は微妙といえばそうなのですが、操縦性の高い馬で折り合いが付くタイプ。菊花賞の直線での頑張りを見ていても、心身の成長を遂げている今なら十分対応できると見ています。

現在の馬場傾向+前走からの更なる相手強化は厳しいところですが、前走同様にチャレンジャー精神で臨むのみ。あとは7枠13番で今年の日本ダービーを制した鞍上の手腕+運に期待し、アリーヴォにはまだまだ進化中であることを競馬ファンに知らしめて欲しいです。密かに1発を期待しています。