パラダイスリーフ（牡・木村）父ディープインパクト 母シルキーラグーン
日曜東京12Ｒ 目黒記念（Ｇ２・芝２５００ｍ）６着（１番人気） Ｃ.ルメールＪ
外枠から半馬身ほど出遅れてしまい、中団後ろで脚を溜めます。少しずつ位置を上げていき、４コーナーから鞍上の手が動くと、ジリジリと差を詰めて勝ち馬からコンマ２秒差の６着で、初めての重賞挑戦を終えています。
木村調教師「調教ではまずまず良い動きを見せていましたし、レースへ向かうまでの雰囲気も決して悪くなかったと思いますが、今日の結果だけ見るとどこかで調整を失敗したのかもしれませんね…。ただ、初めての重賞挑戦と言うことを考えると、展開や枠が厳しかった中でよく頑張ってくれました。騎乗したルメールさんはレースについて『直線に入ってから走り方が変わってしまって、前走のような伸びは見られませんでした。硬い馬場を気にして走っていたので、それが原因かもしれないですね』とコメントされた後、続けざまに『レース後、向こう正面まで軽く流して走っていくと、かなりゴトゴトした感じになっていたので、何かアクシデントがあったのかもしれません』と話していました。実際に地下馬道から検量室前へ引き上げてくる際、跛行気味で戻ってきましたし、元々脚元に不安のある馬だけに心配です。そのような状態ですから、まずはトレセンへ戻って獣医師に詳しく診てもらい、その結果を受けて今後についてご相談させていただければと思います」（レース結果）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
・在厩場所：美浦トレセン／2日に福島県・ノーザンファーム天栄へ放牧予定
・調教内容：軽めの調整
木村師「レース後に跛行気味とお伝えしたと思いますが、まずは右前内に骨瘤があり、触ると嫌がる素振りを見せていたため、そこが要因ではないかと考えていました。しかし、翌日には以前痛めた左前裏側に腫れが出てきて、どちらかと言うとこちらの方が歩様に見せてしまっていたため、本日エコー検査を行ったものの、屈腱炎の再発は確認されなかったのでひとまず安心しています。その他の箇所も詳しく獣医師に診てもらいましたが、今のところは軽いダメージがある程度です。ただ、時間が経って悪化する可能性もありますので、牧場へ戻ってからもよく経過を見てもらいます」（6/1近況）
⇒⇒２日に福島県・ノーザンファーム天栄へ放牧に出ています。（2日・最新情報より）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
長い休養期間を経て、重賞にチャレンジするところまで上がってきたパラダイスリーフ。ただ、今回はＯＰへの昇級戦がＧ２戦。これはちょっと酷ですし、現状の力でどこまでやれるのか力試しの１戦と個人的には見ていました。それ故、追い切りの雰囲気が良くても、１番人気に支持されての出走となったのはさすがに見込まれ過ぎだなというのが率直な気持ち。パドックでは馬体をスカッと見せ、落ち着きは十分。仕上がりはホント良かったと思いましたが…。
レースは半歩出遅れる感じでゲートを出ると、前走のような二の脚は見られず。進路もカットされることにもなり、今回は無理せずに中団より後方からじっくり進める形。前に壁を作り、折り合いはしっかり付いていました。ただ、向正面ではやや内目に入れていたので、『動きにくいところに入ったなあ』と心配に。実際、レースは馬群が広がらず、直線での末脚比べという流れになりましたが、外から蓋をされたりしなかったのは助かり、直線を向いてからスッと進路は確保。あとは追い出しのタイミングを図り、伸びてくるのを待つのみでしたが、残り４００ｍ手前から仕掛けたパラダイスリーフ＆Ｃ.ルメールＪでしたが、これまでのようなグンと伸びてくる感じはなし。この辺りは相手が強化された１戦なのでそう見えたというのもあるでしょうが、ジリジリながらも脚を伸ばし続けたのは評価。コンマ２秒差の６着まで追い詰めたところがゴールでした。
レース直後は初めての重賞挑戦で差のない６着なら上々と見ていましたが、Ｃ.ルメールＪのレース後のコメントを競馬情報サイトなどで確認すると『硬い馬場を気にしていた』とのこと。脚元に爆弾を抱える馬なので、嫌な予感しかしませんでした。そして、次の近況更新をドキドキしながら待っていましたが、エコー検査の結果、屈腱炎の再発は確認されず。ひとまずホッとはしましたが、左前裏側に腫れがあるようなので、時間の経過と共にそれが酷くなる可能性も。牧場へ到着して気持ちが緩んだところで再発を確認というのはよくあること。ですので、まだまだ安心は出来ませんし、むしろこのまま脚元が落ち着いてくれるのならラッキーという気持ち。今から次の近況更新がどうなるのかヒヤヒヤ・ドキドキではあります。次走へ向けては少しレース間隔が空いてしまうでしょうが、現役を続けていけることを切に願っています。
