ハーレクイーンの２０（牡・藤原英）父ハーツクライ
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容：週3回屋内坂路コースでハロン16～17秒のキャンター1本、週3回周回コースでハッキングを2700ｍ
担当者「この中間は屋内坂路コースと周回コースを併用し、坂路でのハロンペースを上げて乗り込みを行うことが出来ています。1週間ほど坂路コースでハロン15秒台まで脚を伸ばしてみましたが、ハロン16秒での運動の方がバランス良く走れていますので、現在はハロン16秒を中心に乗り運動を行っています。走りとしては乗り手の指示に余裕を持って対応できていますし、最後の1ハロンまでしっかり動けていますよ。１ヶ月前は他馬と比べても成長が遅い感じがあったものの、今は乗り込んでも馬体重が増加しているように腰回りに筋肉が付いて状態は上向いてきています。精神的にも従順なだけではなく、他の馬の影響を受けることなく落ち着いてドッシリしているところがあるので、頼もしい限りです。課題としてはトモの動きが小さくなる時があるので、しっかりと大きく動かして走れる時間を長く作れるように意識して騎乗しています。今後も馬の様子を見ながら、状態にあった調教メニューにて進めていきます。馬体重は４６５キロです」（1/3近況）
シングルゲイズの２０（牡・松永幹）父ロードカナロア
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容：週3回屋内坂路コースでハロン16～18秒のキャンターを1～2本、残りの日は周回コースで軽めのキャンター2500ｍ
担当者「この中間はコースでの運動日を増やし、負荷を高めてしっかりと乗り込んでいます。坂路コースではハロン16秒まで脚を伸ばしていますが、気持ちが先行してしまってトモを上手く使えていない状態で走ってしまうことがありますね。ですが、以前よりも前向きな気持ちを出して走っていますし、継続した調教によって馬体に凹凸が出て来て筋力が付いてきていますから、これからさらに筋肉量が増えてくればもう少し良いバランスで走れるようになることでしょう。体調面に関しては、この時期でも毛艶は良く、飼い葉食いもしっかりとしています。体付きの幼さは、この状態を維持できていれば先月よりも馬体は引き締まってきていますし、時間の経過と共に競走馬らしい体付きになってくると考えていますので、運動を継続できるように余計な怪我等しないよう注意して管理しています。今月はもう少し坂路でのペースを上げる予定ですので、さらなる良化が期待できそうです。馬体重は４４８キロです」（1/3近況）
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容：週3回屋内坂路コースでハロン15～18秒のキャンター1～2本、残りの日は周回コースで軽めのキャンター2500ｍ
担当者「この中間は周回コースと坂路コースを織り交ぜながら乗り運動を行っていますが、動きは相変わらず良好で、手応えもしっかりあります。跨った感触も以前よりトモがしっかりしてきた印象で、安定感がより増してきましたね。乗り込み量が増えている中でも飼い食いは良好ですし、馬体・脚元・体調面も問題なくここまで順調に進めることが出来ています。精神面も基本的には落ち着いており、調教時とそれ以外でメンタルを切り替えられるのがこの馬の長所ではあるものの、運動時に前進気勢が強くなり過ぎる部分もあるので、よく注意して進めたいと思います。今後も焦らずじっくり馬の状態を見ながら、坂路のペースをさらに上げていければと思っています。馬体重は５２０キロです」（1/3近況）
ジェットセッティングの２０（牡・安田隆）父Showcasing
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容：週3回屋内坂路コースでハロン15～17秒のキャンター1本と周回コースで軽めのキャンター2500ｍ、残りの日は周回コースで軽めのキャンター2700ｍ
担当者「引き続き、坂路コースと周回コースでの調教を継続して行っており、坂路では現在ハロン15秒くらいまで脚を伸ばしています。以前は少し力みがちになってしまうことがありましたが、ここ最近では常歩でもゆったり歩けるようになり、周回コースでも折り合いが付いてきて、心身の成長が著しいですね。依然、前重心のフォームなものの、坂路ではとても前進気勢が強く、抑えきれないほどの手応えで駆け上がってくれるようになってきましたよ。また、馬体重の数字こそ先月と大きく変化はないものの、背腰からトモにかけて筋肉が付いてきており、馬体面の成長には目を見張りますが、トップラインにもっと筋肉が付けばより好馬体になってくると思いますので、さらなる良化を期待したいですね。精神面も段々と落ち着いてきており、こちらがやりたいことが着実に伝わってきていると思いますので、今後も成長を促しつつ、さらに調教の強度を高めていきます。馬体重は４６８キロです」（1/3近況）
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ハーレクイーンの２０は少し気持ちが先走った走りに見えますが、与えられた調教メニューをこなしながら、馬体重を増やすことが出来ているのは○。あとは背腰からトモを鍛えていくことで走りのバランスを良くし、フットワークに伸びやかさが出てきて欲しいです。
シングルゲイズの２０もハーレクイーンの２０と同様の課題を抱えていると思いますが、推進力は感じますし、フットワークは上々。馬体重は先月と比べるとちょっと減ってしまいましたが、その分、馬体にメリハリは出てきた様子。今後もコツコツ乗り込みながら、馬体に幅が出てきてくれれば嬉しいです。
アースサウンドの２０は調教を重ねてきて、この父の仔らしい闘争心が出てきた感じ。それがレースでの勝負根性に繋がってくれれば良いのですが、ピリッとし過ぎて操縦が利かなくなるのは避けたいところ。調教は順調に進んでいるので、そろそろリフレッシュ期間を設けるのもありかと思います。
ジェットセッティングの２０は学習能力が高い様で、少しずつ課題を克服中。背腰からトモを鍛えていくことで走りのバランスは変わってくると思うので、引き続き地道に鍛えていくことが重要。楽しみな素質を時間を掛けて磨いていって欲しいです。
