・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
担当者「皮膚病も気にならなくなり、順調に乗り運動を継続することが出来ています。現在は、週3回屋内坂路コースでハロン17～18秒のキャンター1本、残りの日は周回コースで軽めのキャンター2700ｍといったメニューをこなしています。力むことのない走りで体を柔らかく使えるところにセンスを感じますね。少し背中に筋肉が付きにくいタイプで、まだまだ全体的な緩さはあるものの、本格的な運動を始めたばかりですし、徐々に力強さを感じられるようになってきていますから、この調教を続けていけば状態はさらに上向いてくるでしょう。やや神経質な面を残しており、物見をしたりや他馬の動きを気にし過ぎてしまうところがありますから、ストレスにならない範囲で徐々に慣らしていければと考えています。ただ、普段は落ち着きがあり、特別手が掛からない性格ですから、飼い葉食いは安定していますね。調教をこなすに連れて馬体に張りが出てきていますので、引き続き状態を見ながらじっくりと運動を継続していきます。馬体重は５１８キロです」（11/1近況）
エディスワートンの２０（牡・田中博）父ハーツクライ
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
担当者「この中間もウォーキングマシンでの運動を行いながら、右トモ飛節のケアを継続しています。毎日10分ほどの水冷を行っていますが、腫れや熱感は徐々に落ち着いてきていますよ。水冷時は最初の数日は前掻きをしたり、動いてしまったりしていましたが、すぐに慣れてくれました。トレッドミルの馴致時も他馬と比べてスムーズに進めることが出来ましたから、本馬は初めてのことに対して順応する能力が高いタイプですね。運動制限が続いているものの、精神的にはカリカリしたり人に対して反抗的になることもなく、安定した状態を保つことが出来ていますよ。経験のないことを受け入れるだけの精神力と、人に何を求められていて、自分が何をすれば良いのかを考えられる賢さを持った馬で、頼もしい限りです。乗り込みを行っていた時の動きは、前後に伸びのある理想的な走りをすぐに覚えてくれていましたので、なるべく早く乗り運動に移行できるよう脚元の状態を良くしていきたいと思います。馬体重は４６６キロです」（11/1近況）
サンドクイーンの２０（牡・栗田）父ロードカナロア
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
担当者「週3回屋内坂路コースでハロン17～18秒のキャンター1本と週3回周回コース2700ｍを軽めのキャンターにて、運動を継続することが出来ています。負荷は高まっているものの、動きに重苦しさは感じませんね。しっかりと最後まで登坂していますし、動きや息遣いに無理がないところに体力が付いてきたことを感じます。まだまだ幼い体型をしていますが、体重は増加傾向にあり、負荷を高められる余裕がありますから、調教を継続していくことで引き締まった競走馬らしい馬体に変わってくるでしょう。人を乗せての運動が続く日々に変わりましたが、運動中は落ち着いていますし、騎乗者の指示通りに反応して動けおり、今のところ精神面は安定しています。引き続き順調に進められていますので、今後は坂路でのペースを上げながら負荷をさらに高めていくつもりです。馬体重は４８７キロです」（11/1近況）
テルアケリーの２０（牡・鹿戸）父ドゥラメンテ
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
担当者「血統的に仕方が無いのかもしれませんが、こちらへ入ってきた時から全体的に幼い部分が目立ち過ぎている印象を受けますね。周回コースでの調教でも他馬に怯むような面を見せており、かなり臆病な性格をしています。あとは人に対して敏感な面を持っていて、なかなかこちらの言うことを聞いてくれなかったり、反応がワンテンポ遅い印象です。それでも背中の感触やリラックスして走れている時のフットワークなど、随所に素質馬だなと感じる部分がありますので、心身の成長待ちかなと思いますね。あとは、飼い葉食いが良いのにも関わらず、こちらが思っているよりも筋肉が付いてきていないように感じますし、食べた物が実になるのが遅いのかもしれませんから、定期的に休みを与えながら調教メニューにもメリハリを付けて進めていきたいと思います。馬体重は４２６キロです」（11/1近況）
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ヒカルアマランサスの２０は少し体型が崩れているように思いますが、乗り込みは問題なく乗れている様子。性格面で神経質で他馬を気にするところがあるようなので、牡馬らしくどっしり構えることが出来るように今の内から改善に努めてもらえればと思います。
エディスワートンの２０はウォーキングマシンのみの運動で右トモ飛節のケアを優先する日々。少しずつでも良い方へ進んでいるのは○。また、学習能力の高さを感じさせる馬みたいなので、脚元さえスッキリ見せるようになれば、案外すぐに遅れを取り戻してくれそうです。
跨り出した当初は気性面での危うさを感じさせたサンドクイーンの２０。ただ、今回の更新を見ると、人を乗せて走ることに大分慣れてきたのかなと思います。真面目さも出てきたのかな？ 馬体の完成度は高いと思うので、ドンドン進めて行ってもらえればと思います。
テルアケリーの２０は課題が満載。動画も更新されていないので、怯え方など酷いのでしょう。今から頭を抱える存在ですが、基礎を固める段階ですし、根気良く接していってもらえればと思います。そして色々なことに慣れていって欲しいです。
