カミニートデルレイ（牡・大久保）父ジャスタウェイ 母フェイトカラー
土曜東京５Ｒ メイクデビュー東京 ２歳新馬（芝１６００ｍ）優勝（１番人気） 福永Ｊ
好スタートから好位４番手で流れに乗ります。そのまま4コーナーを回ると、残り２００ｍ付近から２頭の追い比べとなりますが、ゴール手前で抜け出して先頭でゴールし、見事にデビュー戦を勝利で飾っています。
大久保調教師「おめでとうございました。東京競馬場に到着後は環境の変化に戸惑うようなところはなく、装鞍所から返し馬を行うところまで概ね問題なく対応してくれました。ゲート練習では出の反応は速い方ではなかったものの、実戦ではまずまず良いスタートを決めてくれました。道中は出たなりの位置で流れに乗ることが出来ましたし、調教時と同じで折り合いもスムーズに上手に走っていましたね。最後の直線では反応はそこまで良くなかったものの、エンジンが掛かると力強く伸びて着差以上に強い競馬を見せてくれました。レース後、福永騎手は『初戦らしく自分からハミを取っていくほどではなかったですが、1週前追い切りの時と同じで、乗り易くて折り合いは問題なかったですね。最後の直線で追い出すと、最後までしっかり伸びてくれましたし、競馬を経験していけばもっと器用さが出てくるでしょう。今回のように折り合いに問題がなければ2000ｍ位まで対応してくれそうですね』と話していました。いかにも初戦らしく、まだ訳が分からないまま走っていたような感じでしたが、乗り難しいところは見られなかったですし、競馬を経験していけば反応・動きともにピリッとして、もっと良い走りを見せてくれるようになるでしょう。この後はトレセンに戻って状態をよく確かめたうえで相談させていただきます」（レース結果）
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【次走へのメモ】
体形もあるだろうが、まだ太い。キャンターはダイナミック。レースはひと言で好センス。小細工せず直線入り口は少し外、追い比べに競り勝って抜け出して楽勝。着差以上の内容。（Ｂ誌）
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・在厩場所：栗東トレセン
・調教内容：軽めの調整
・次走予定：11月28日の東京・ベゴニア賞（福永Ｊ）
大久保師「2週続けて好時計をマークしていたように、素質の高さはかなり感じていましたが、先週はその期待に見事に応えてくれました。所々モタモタとして、いかにも初戦らしいところは見せていたものの、最後の直線でエンジンが掛かると力強く伸びてくれましたし、競馬を覚えていけばもっと良いパフォーマンスを見せてくれそうですね。東京競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、脚元含めて特に気になるところはありませんでした。少しでも疲れを見せるようなら、この時期の2歳馬ですし、無理をさせるつもりはありませんでしたが、馬房では普段通り穏やかに過ごしていますし、飼い葉もよく食べています。このまま問題なければ続戦させたいと考えています。器用さが出れば、どのコースでも力を発揮してくれるようになると思いますが、先週の競馬内容から現状は直線の長いコースでこそ、カミニートデルレイの力を引き出せると思いますので、11月28日の東京・ベゴニア賞に向かいたいと思います。鞍上は、引き続きデビュー戦を勝利に導いてくれた福永祐一騎手に依頼しています」（11/3近況）
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美浦・藤沢厩舎のディープインパクト産駒（ジュエルラビシア）がいる中、単勝２倍を切る支持を集めたカミニートデルレイ。最終追いの猛時計が人気の要因でしょう。ただ、パドックに登場してきたカミニートデルレイは体型もあるとはいえ、腹回りはボテッと。周回している様子は落ち着いているというよりは初めての場所で戸惑っている感じに見受けられました。
次にレースぶりに関してですが、マズマズのゲート出から二の脚を利かせて好位へ。その後は深追いせずに中団で脚を溜める形になりましたが、折り合いはしっかり付いていましたし、リズムを守ってマイペースの追走。そして３角と４角の中間点ぐらいからジワッと仕掛ける形になりましたが、直線を向く時のカミニートデルレイの反応は一息。自分からハミを取ってグイグイ行く感じではなく、直線でしっかり脚を使えるのかどうか不安を覚える程。
ただ、反応が鈍い中でも、カミニートデルレイは鞍上・福永Ｊに促されながら、じわじわ加速。直線半ばではバイオアートに内から差し返されそうになるも、右鞭が入るとグイッと前へ。残り１００ｍぐらいでは１馬身ほど抜け出すと、少しソラを使う感じはありましたが、内外から迫ってきた２・３着馬の追撃を凌ぎ切ってのゴール。派手さはありませんでしたが、正攻法の競馬で抜け出し、後ろから差してきた馬には交わさせず。着差以上に力差を感じさせる勝ち方が出来たと思います。
レース後のカミニートデルレイですが、使ったなりの疲れが見受けられるぐらい。今度も順調に回復が進むようなら、２８日のデビュー戦と同舞台の東京・ベゴニア賞へ進むことになります。相手は勿論強化されますが、１度使ったことで幾らかでも目覚めてきてくれると思うので、今回のようなモタつきが軽減されれば、連勝のチャンスは十分でしょう。引き続き福永Ｊが乗ってくれるのも有難いです。また、福永Ｊはレース後のコメントでダートコースに入れた時の脚捌きが良かったということなので、芝・ダートの二刀流で活躍してくれるかもしれません。
