クールキャット(牝・奥村武)父スクリーンヒーロー 母メジロトンキニーズ
土曜東京11R アルテミスS(芝1600m)2枠4番 津村J
・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:28日に南Wコースで時計
奥村武師「28日に南Wコースで追い切りを行いました。先週は併せ馬でしっかりと負荷を掛けた追い切りを消化しているので、今週は単走で調整程度のメニューに止めています。先週よりも馬場状態が重くなっている分、終いは少し促す形になりましたが、脚取り自体は最後までしっかりとしていましたし、合格点を与えられる動きだったと思います。右トモの踏み込みは日によって多少かったるさを感じることがありますが、追い切りではしっかりと走れていますから、気にする必要はないでしょう。今回は重賞ということで新馬戦よりも相手が揃いますし、クールキャット自身まだ馬体には緩さがあり、そういった完成度の差がどう競馬で影響するかが一つのポイントになりそうです。今後に向けて試金石となる一戦だと思いますが、ここで結果を残せるようなら、さらに楽しみが広がるわけですから、頑張ってもらいたいですね」(10/28近況)
助 手 25南W重 73.2- 56.7- 42.3- 12.4 馬なり余力
助 手 28南W良 66.9- 51.8- 38.4- 13.1 強めに追う
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第4回東京7日目(10月31日)
11R アルテミスS(G3)
芝1600メートル 2歳OP 指定 国際 牝馬 馬齢 発走15:45
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手 調教師
1 1 タウゼントシェーン 牝2 54.0 戸崎圭太
1 2 ストゥーティ 牝2 54.0 石橋脩
2 3 ミルウ 牝2 54.0 岩田望来
2 4 クールキャット 牝2 54.0 津村明秀
3 5 ユーバーレーベン 牝2 54.0 柴田大知
3 6 ククナ 牝2 54.0 C.ルメール
4 7 ウインアグライア 牝2 54.0 横山武史
4 8 シャドウファックス 牝2 54.0 大野拓弥
5 9 オレンジフィズ 牝2 54.0 北村宏司
5 10 ペイシャフェスタ 牝2 54.0 武士沢友治
6 11 ニシノリース 牝2 54.0 内田博幸
6 12 ハイプリーステス 牝2 54.0 柴田善臣
7 13 テンハッピーローズ 牝2 54.0 田辺裕信
7 14 ソダシ 牝2 54.0 吉田隼人
8 15 モリノカンナチャン 牝2 54.0 横山和生
8 16 ヴァーチャリティ 牝2 54.0 横山典弘
○奥村武師 「第二指骨に骨膜が出たためにクローバー賞を自重して、ここへ目標に仕上げてきました。相変わらずトモが緩く、歩様もアンバランスでまだ完成途上ですが、攻め馬は抜群に動きます。重賞のレベルでどこまでやれるかでしょう」(競馬ブックより)
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1400mは忙しいのかなと見ていた6月のデビュー戦は内からサッと抜け出し、着差以上の強さを見せてくれたクールキャット。その後は一旦NF天栄でリフレッシュを図り、2戦目に8月の札幌・クローバー賞を選んできたのですが、7月半ばに帰厩してまもなく右前脚の歩様に違和感を確認。診断の結果、挫跖と判断され、NF天栄へUターン。より詳しく検査を行ったところ、第2指骨に骨膜が出来ており、それが歩様の違和感へと繋がっていたようです。
再調整中はまずはトレッドミルで軽く動かしつつ、消炎剤を用いてケアに終始。歩様が悪化しないか常に目を光らせながら、慎重を期して乗り込んできました。そして歩様が安定していることを確認すると徐々に負荷を高めることに成功。2戦目をアルテミスSへ設定すると、レースを逆算しての調整→帰厩となりましたが、この馬なりに順調に来たと思います。
帰厩後の調整・追い切りに関して、トモの具合はもう1つ良くないようですが、併せ馬での追い切りは抜群の動きを披露。身体能力の高さを改めて確認。最終追いは単走だったこともあり、行きっぷりは良くなかったですが、最後まで渋太く脚を伸ばす力強い動きを見せてくれました。馬体には少し余裕があるようですが、このひと追いでグッと締まってきてくれれば…。まあ、万全ではないも、8~9割には仕上がったと思います。
相手関係に目を遣ると、札幌2歳Sの1・2着馬が出てきますし、新馬→OP特別を連勝中の馬、このレースの前哨戦と言えるサフラン賞で好走した馬らが参戦。新馬・未勝利を勝上がった馬も侮れない雰囲気。大混戦の1戦です。そんな中でもクールキャットは印を集めるかなあと見ていましたが、弱いところを抱えて良化途上+他に魅力のある馬がいることから印は回らず。瞬発力勝負だと辛いとは思いますが、力量差はそこまでないと思うのですが…。1度実戦を経験して、煩い面や気負いが出てこないことを願ています。
まあ、今回に関しては欲張らずに、現状でどこまでやれるのかを見たい1戦です。今回コンビを組むことになった津村Jには勝ち負けを望むというよりは、丁寧な競馬に徹してもらい、次走以降のレースに悪影響を及ぼさないことを意識して乗ってきて欲しいです。ホロ苦い結果になっても、それを糧にしてもらえればと考えています。