クレーキング（牡・中舘）父ナダル 母クインアマランサス
土曜東京６Ｒ メイクデビュー東京 ２歳新馬（ダ１４００ｍ）優勝（４番人気）
岩田康誠騎手「おめでとうございました。中舘厩舎の馬ですし、調教師のジョッキー時代のイメージからゲートはもっとドーンと出るかなと思っていました（笑）。しかし、初めての競馬だったこともあり、速いとまでは言えませんでしたね。ただ、そこからの対応力が高くて、サッと行き脚が付いて良いポジションに付けることができました。また、レース前は砂を被ったらどうかなと心配していたものの、道中でキックバックを受けても問題ありませんでしたし、終始手応え良く進められました。直線では馬の間からしっかり伸びてくれて、強い内容だったと思います。賢くて利口な馬ですし、今のところ言う事はないですね。距離はもっと延ばしても大丈夫そうです」（レース結果）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
・在厩場所：美浦トレセン
中舘調教師「普段からまだやんちゃな面があり、チャカチャカしたり、馬っ気を出して他馬に向かって行ったりしますので、競馬に行ってどうかなと心配していましたが、厩舎にいる時の方が煩いくらいですし、上手に走ってくれましたね。返し馬でも落ち着いていましたし、直線でも狭いところを抜けてきてくれて、レース振りに関しては康誠(岩田康誠騎手)も言っていた様に現時点では何も言うことがなく、優等生の競馬をしてくれました。装鞍の際に少し暴れるところはありましたが、今後は厩舎装鞍にすれば問題ないでしょう。レース後は帰りの馬運車に乗る際に暴れてしまい、右前脚の膝裏に擦過傷を作ってしまいました。幸い大きな傷ではありませんが、念の為に消炎剤を投与して処置しています。もう少し厩舎に置いて様子を見る予定ですが、今後も問題無ければ一旦ノーザンファーム天栄へ放牧に出させていただく予定です」（6/19近況）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
【東京新馬戦】クレーキング 内から伸びた！岩田康「距離が延びても大丈夫だと思う」（スポニチより）
東京6R・新馬戦（ダ1400ｍ）好位の内から伸びた4番人気クレーキング（牡＝中舘、父ナダル）が快勝。5Rに続き新馬戦連勝となった岩田康は「センスが凄くいい走り。追ってからもいい伸びをしてくれた。距離が延びても大丈夫だと思う」と振り返った。
中舘師も「厳しい競馬になったが根性を出してくれた。普段は元気が良くて悪さをするが、競馬では優等生だとジョッキーも言っていた。乗りやすそうでいいですね」と明るかった。
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
＜出走前＞
・在厩場所：美浦トレセン
中舘師「6日にＷコースで併せて追い切りを行いました。道中は3歳未勝利馬を追いかけ、最後は内に併せて同入しています。今週は1週前追い切りになるので、しっかりと負荷を掛けたいと考えていたことから、前半から意識的にハミを掛けて動かしていきました。5ハロンから64.1秒と良いタイムをマークしたことから、追い切り後はかなりフーフー言って、息が入るまでにしばらく時間が掛かりましたが、これで中身の方も上向いてくるでしょう。前半から唸って走っていたように、動き自体はしっかりとしていて良かったですし、この中間に行っているゲート練習ではスパッとは出て行かないものの、二の脚は速いですから、レースでも良いポジションから進められそうなイメージを持っています。このまま来週のデビュー戦に向けて、上手く態勢を整えていければと考えています」（6/6近況）
・在厩場所：美浦トレセン
中舘師「12日にWコースで併せて追い切りを行いました。道中はクレーキングが追走する形で進め、直線では内に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。先週の追い切りでしっかりと負荷を掛けたので、今週はサッと脚を伸ばす予定でしたが、前後の連動性が良く、バランスの良いフォームで走れていましたね。馬なりでしたが脚捌きは力強いですし、追い切り後の息の入りも良かったので、中身の方も整ってきたと思います。また、全休日明けの火曜日にはゲート練習を行いましたが、発馬はスムーズでしたし、元々二の脚は速い方ですから、レースでも大きな心配はいらないでしょう。この時期の新馬のダート戦は登録頭数が多くなるので出走できるか心配していたものの、予定通り15日の東京・ダ1400ｍ戦に岩田康誠騎手で出走が決まりました。先週もナダル産駒が新馬勝ちしていますし、その流れに乗って良い結果を期待したいですね」（6/13近況）
助 手 ６美Ｗ良 80.2 - 64.1 - 50.1 - 36.5 - 12.0 一杯 ミヤビモルタル(三未勝)一杯の内0.2秒追走同入
助 手 ９美坂良 61.8 - 45.5 - 29.8 - 14.6 馬ナリ
助 手 12美Ｗ良 84.8 - 67.8 - 52.5 - 37.5 - 11.4 馬ナリ アルマジャック(三未勝)馬ナリの内0.3秒追走同入
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
結果報告という形になりますが、先週、我が厩舎の２歳馬として先陣を切ったクレーキング。レースが近づいてくるにつけ、期待よりも不安な気持ちが強くなっていましたが、いざ走り終えてみると、想像以上の走りを見せてくれ、正直驚きました。
育成は概ね順調（右前繋靭帯に熱感で坂路入りが少し遅れる）で、牧場での評価・評判も悪くなかったかと思いますが、トレセンでの追い切り内容・時計は地味。追ってからピリッとした脚を使えない感じでしたし、最終追いは口向きの悪さを覗かせ、心身の若さが目立つ走り。また、東京開催では最初のダートの番組ということでメンバーも揃うので、まずは課題を見つけ、次走以降へ繋がるレースをして欲しいと見ていました。
そんな中、パドックに登場してきたクレーキングは４７８キロの馬体重。馬体の張り・艶は良く、仕上がりは上々。若さを覗かせるのかなと心配でしたが、許容範囲でしたし、重心を低くして気合乗りも〇。レースの流れに乗れるようなら、案外期待できるのかも！？と見ていました。
レースはゲートこそ一息でしたが、二の脚はスッとついて好位を確保。内枠で揉まれたり、砂を被ってどうかと心配でしたが、馬群はバラけましたし、無難に対応できたと思います。そして４角を回ってくる時の手応え・反応は上々。あとは直線で抜け出せるかどうかでしたが、追い出しを少し待たされるシーンはありましたが、進路を見つけてからはグイグイと脚を伸ばし、残り２００ｍで先頭へ。大外からパースウェイド（２着）が目立つ脚で伸びてきましたが、クレーキングの脚色は最後まで鈍らず、３馬身半差の１着。抜け出してからは遊ばせない程度に追っていたので、しっかり追っていれば時計は詰まったと思います。ここまでレースセンスが良いとは良い意味で想定外でした。
レース後のクレーキングですが、帰りの馬運車で暴れ、右前脚の膝裏に擦過傷。ただ、大事には至らず。今後は厩舎でもう少し治療を進めてから、ＮＦ天栄へ移動となります。
最後の切れ味を見ると、芝でもやれるかもしれませんが、個人的には欲張らず、ダ１４００ｍ～１６００ｍを選んでいって欲しいです。そして２戦目も良い内容で走り終えることができれば、クレーキングの飛躍が現実的になってくるのでしょうねえ。楽しみです。
