レッドデクスター
2023.05.25
栗東:橋口慎介厩舎
調整メニュー:引き運動
橋口調教師「追い切りの翌日ということで引き運動のみの調整です。飼い葉は相変わらず完食していますし、昨日(水)の午後に獣医チェックを受けたところ、体調の良さを褒めてもらいました。状態面に関しては申し分ないと言えるでしょう。明日(金)は鮫島克駿ジョッキーを乗せてひと通りゲートの確認をおこない、レース当日も返し馬が終わった後に後ろ扉から入れて駐立の確認するつもりです。あとは競馬場へ行ってテンションが上がらなければ…といったところですが、今の雰囲気なら大丈夫だと思います。メンバー的にもチャンスは十分あるはずで、発馬を決めてスムーズな競馬ができれば結果は自ずとついてくるでしょう。開催が変わって3歳馬との混合になると斤量的に不利になるだけに、ここでキッチリ決めておきたいですね」
※5月27日(土)京都7R・4歳上1勝クラス(ダ1800m)に鮫島克駿騎手で出走します。
2023.05.24
栗東:橋口慎介厩舎
調整メニュー:角馬場(ハッキング)→坂路
坂路 52.6-38.5-25.3-12.8 強め
橋口調教師「予定通り、今朝(水)追い切りを消化しました。坂路・単走で、中1週ということもあって(4ハロン)54秒くらいの指示だったのですが、終い少し気合を付けた程度で52.6を計時。それだけ具合がいいということなのでしょう。前走の疲れも感じさせず元気一杯で、デキが良かった前走の状態をキープできていると思います。気持ちの面については、昨日(火)少し怪しい素振りを見せたのですが、今日は大丈夫でしたね。馬場入りをゴネるようなこともなく、無事に追い切りを終えることができたのは何より。前走同様、いい状態でレースに向かえそうで、スムーズな競馬をして力を出し切れればチャンスは十分あるはずです」
※5月27日(土)京都7R・4歳上1勝クラス(ダ1800m)を鮫島克駿騎手で予定。
ボールドゾーン
日曜東京5R 3歳1勝クラス(ダ1600m)7枠13番 北村宏J
・在厩場所:美浦トレセン
木村師「24日に南Wコースで併せて追い切りを行いました。道中は3頭縦列の2番手を追走し、直線では真ん中に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。先週末に坂路コースで時計を出した際には、あまり動き切れなかったなという印象だったのですが、今回はフラットコースだったこともあってか、最後まで良い手応えで走り切ることが出来ていましたね。ただ、身のこなし自体はダイナミックで良かったものの、直線で抜け出しそうになると気を抜こうとする面があったり、まだ精神的に幼い部分はありますから、そこは少しずつ良化を促していければと思っています。今週の競馬に向けてベースは上向いてきているかなという印象ですし、今回も良い勝負を期待したいですね」(5/25近況)
助 手 21美坂稍 55.0 - 40.3 - 26.1 - 13.0 馬ナリ
助 手 24美W重 85.4 - 69.4 - 53.7 - 38.8 - 11.8 馬ナリ チークルージュ(三未勝)末強めの内0.3秒追走同入
カラパタール
日曜京都8R 4歳上2勝クラス(ダ1200m)8枠15番 和田竜J
・在厩場所:美浦トレセン
池上師「24日に南Pコースで追い切りを行いました。単走の形を採りましたが、時計的には5ハロンから65.5秒と、無理をしていない中でも良いタイムでまとめることが出来ましたね。フットワークにも軽快感があって良かったですし、先週の競馬も視野に入っていたくらいですから、中身の方もしっかりとしており、仕上がり的には特に問題ありません。最新の計測で馬体重は478キロあり、京都競馬場までの輸送はあるものの、大きく体重を減らすようなことにはならないのかなと思っています。昇級初戦で簡単な競馬にはならないと思いますが、この条件を使い始めてからは安定した走りを見せていますし、今後に繋がるようなレースをしてくれればと思います。なお、鞍上は和田竜二騎手に依頼しています」(5/24近況)
助 手 24美南P良 65.5 - 51.4 - 38.8 - 12.8 馬ナリ
ロコポルティ
日曜東京9R 薫風S(ダ1600m)7枠14番 石橋脩J
・在厩場所:栗東トレセン
西園正師「今週は東京競馬場までの輸送が控えていることから、24日の追い切りはCWコースで終い重点で行っています。全体は82.7秒とそこまで目立つものではなかったですが、ラスト1ハロン11.5秒の好タイムをマークしているように、反応・動き共に良かったですよ。息づかいもしっかり出来ていますし、大型馬にしては重苦しさもなく、メリハリがあって良い状態に仕上がっています。中距離戦に矛先を向けてからは着順ほど負けていないですが、もうひと踏ん張り足りない感じでしたから、今回はマイル戦を試してみることにしました。ポジションを取りに行きすぎると、直線の長いコースだけに終いが甘くなってしまいますから、馬のリズムを大事にしつつ良いところでレースを進めてもらいたいと思っています」(5/25近況)
助 手 24栗CW良 82.7 - 67.2 - 52.2 - 37.1 - 11.5 一杯
カーペンタリア
日曜東京10R むらさき賞(芝1800m)7枠14番 C.ルメールJ
・在厩場所:美浦トレセン
木村師「24日に南Wコースで併せて追い切りを行いました。道中は3頭縦列の最後方を追走し、直線では一番内に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。道中は良い意味でリラックスして走れていて、リズム良く追走できていましたし、直線で併せに掛かるとグッと気が乗ったところも見られましたから、今週の競馬に向けて良い動きを見せてくれたと思います。この中間はプール調教を取り入れたり、普段から長めに動かしたりと工夫しながら進めているので、スクミの症状が出て来ることもありません。昇級初戦で簡単ではありませんが、結果を出している条件ですし、良い走りを期待しています」(5/25近況)
助 手 21美坂稍 53.9 - 39.0 - 25.0 - 12.3 馬ナリ
助 手 24美W重 84.5 - 67.6 - 52.0 - 37.7 - 11.2 馬ナリ マローディープ(三未勝)馬ナリの内0.5秒追走同入
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
週末(5/27・28)に出走する出資馬の出走記事をまとめて。※G3・葵Sに出走するペースセッティングの出走記事は別記事にて。
ダ1400mに出走予定も、枠に入ることが出来ずにダ1800mに回った前走のレッドデクスター。舌を括り、前向きさ・気迫を感じて良い雰囲気だなと見ていましたが、ゲート内での駐立が不安定で痛恨の大出遅れ。そしてSペースなのに縦長という特殊の流れに惑わされ、勝負どころから外々を押し上げていくも、前との差を詰めるのが精一杯。直線ではさすがに早めに脚が上がり、4着に粘るのがやっと。悪いことが重なりましたが、この距離はやはりワンパンチが足りず、正直物足りなさを感じるものでした。
その後は在厩調整を続け、出走レースを吟味しましたが、来週からイキの良い3歳馬と一緒に走ること(斤量差)を避け、中1週と間隔が詰まるもココへ。ひと叩きした上積みはさほど感じないも、強め程度で52秒6はこの馬とすれば優秀。デキ落ちの心配はありません。
ただ、相手関係に目を遣ると、少頭数とは言え、未勝利戦を圧勝したエルゲルージなどそれなりに粒の揃ったメンバー構成。ダ1800mではどうしても甘さが出るので、前走以上の結果となると簡単ではないでしょう。また、内目に入ったのは良かったも、奇数枠。今回もスタートが鍵になってきますが、何とか五分に出て、馬群の中で脚を温存しながら進めて欲しいところ。元々は勝負根性のあった馬なので、競り合いに持ち込んで、デクスターのやる気を存分に引き出して欲しいです。
ボールドゾーンはデビュー勝ちを決めた後、2戦目に選んできたのが中京・ダ1800m。長距離輸送+左回りで直線の長いコースが悪い方へ出ないか心配でしたが、正攻法の競馬で押し切りを狙う形。2着馬を結局交わせずに3着に終わったのはちょっと不満も、2戦目も大崩れすることなく走り終えることが出来たのは良かったです。
その後は木村厩舎らしくNF天栄へ戻して充電。3戦目はどこを選んでくるのかなと見ていたら、関東馬なら避けて通れない東京・ダ1600mへ。前走のワンパンチ足りない走りを見ると、距離短縮はプラスでしょうが、今回は芝スタートになるので、序盤の位置取りが1つポイントになってくるのかなと思います。
帰厩後の調教・追い切りに関しては、本数を重ねることが出来ていますし、1週前に日本ダービーに出走するノッティングポイントと長目7ハロンから併せ馬を消化。ビシッと追われて食らい付くことが出来たのは○。また、このひと追いからグッと気持ちが出てきて、最終追いは3頭併せで悠々同入。態勢は整ったと思います。
あとは他馬との力関係になってきますが、今週末で3歳馬同士の1戦は最後ということで粒の揃ったメンバー構成。その中で人気を集めるニホンピロアワーズの半弟ヴァナルガンド、骨折明けもデビュー戦が楽勝だったビターセノビア、着実に力をつけてきているアクションプラン・フライヤートゥルーあたりは上のクラスを目指せる好素材なので、これらを相手にどこまで食らい付くことが出来るか。力の要るダートは外国産馬のボールドゾーンにはプラスだと思うので、消耗戦に持ち込みながら上位で踏み止まってもらいたいです。
カラパタールはダートへ転じて4着→2着→1着。1戦毎に内容が良くなっているのは頼もしいですし、時計の裏付けがあるのも好感。前走の勝ちっぷりなら昇級しても即通用して良いかと思います。ただ、今回は帰厩目前で右前脚の蹄球を外傷するアクシデントを経験。大きなトラブルではないも、傷口が悪化することを避けるために追い切りをWからPコースへ変更。時計や動きを見ると問題なさそうですが、ちょっとした悪い変化がどう出るか。今回、京都への長距離輸送が控えているので、負荷が軽めのPコースで追われたのは、むしろ余力を残しておく意味では良かったのかも。
ただ、繊細な牝馬なのは間違いないので、京都への長距離輸送で馬体を減らしたり、初めての環境でイレ込んでしまう可能性は大。外目の枠に入ったのは揉まれない点では良かったと思いますが、外々を回らされることになるのは避けて欲しいところ。
まあ、冷静な視点に戻ると、前走が強かったとはいえ今回は2勝クラスへの昇級戦。まずは現段階でどこまで通用するのかを冷静に見守りたいです。ただ、自滅する形での敗戦だけは避けてもらいたいです。
ロコポルティは3勝クラスに上がった途端、壁にぶつかってしまいましたが、現状を打破するために距離延長を選択。結果が伴っているとは言えないも、勝ち馬との着差は詰まっていますし、前走は予想外に逃げることとなりましたが、気分良く行けたことで渋太さはアップ。気難しさがネックも、攻め駆けするように身体能力は高い馬。個人的には揉まれない位置での追走は中途半端だと思うので、玉砕覚悟で逃げて欲しいです。
また、帰厩後の調教・追い切りに関しては、概ね問題ないも、最終追い時は馬体に余裕があったので、ビシッと追われたこと+東京への長距離輸送でどこまで帳尻を合わせてこれるか。+8キロまでには止めたいです。
相手関係に目を遣ると、C.ルメールJ騎乗のミッキーヌチバナが中心視でしょうが、末脚がしっかりしている馬が多い印象。展開利を味方に食い込んでいって欲しいですが、ちょっと力不足は否めないかなと正直見ています。
カーペンタリアはNF天栄から戻ってきて10日競馬でココへの参戦となりますが、最終追いでは日本ダービーに出走するスキルヴィングにヒケを取らない動きを披露。ポテンシャルは素晴らしいモノを秘めていますが、前走でも早めに先頭に立つとフワフワしてブレーキを踏んでしまう気性がネック。最内枠に入った新潟戦では自滅の17着と脆さを抱えています。
その点、今回外目の枠を引き当てたのは○。昇級してレースの流れがタフになるのは集中力の維持にはプラスに出るでしょうし。スムーズな競馬が出来れば3連勝も十分あり得ると思います。今回、C.ルメールJに手が替わりますが、長所・短所をしっかり把握してくれているので問題なし。道中はいつでも動ける位置を早めに確保し、後続の動きに合わせて進出を開始してもらえれば。あとは馬体が離れたところから一気に抜けられると厳しいので、そのあたりのサジ加減は鞍上におまかせするのみです。
ただ、素質はここでもヒケを取らないとはいえ、昇級戦なのは確かですし、2勝クラスと3勝クラスとでは目に壁があります。また、1番人気のローシャムパークはセントライト記念3着という実績が光りますし、トーセンリュウは底を見せず。もっと上へ行って良い馬たちですから、危うさが残るカーペンタリアには少し荷が重いかも。逆にここでも良い走りが出来れば、先々の展望が大きく広がります。将来を占う意味では試金石の1戦だと位置づけています。