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調教後の獣医検査で左前肢ハ行の診断が下り、ラストランの予定だった香港マイルの出走を取消。★サリオス

f:id:yakifish:20200513045835g:plain サリオス(牡・堀)父ハーツクライ 母サロミナ

在厩場所:香港・シャティン競馬場
調教内容:ダートコースでキャンター

堀宣行調教師「昨日から精神状態は良い意味で変わりありませんでしたので、今朝はダートコースでキャンターを行いました。ただ、調教後に行われた獣医検査で、『左前を跛行している』と現地の獣医師に診断されました。少し時間を空けて再検査へ臨んだものの、『出走は認められない』と告げられてしまいました。確かに元々右トモにウィークポイントを抱えている馬で、対角線にある左前はその弱さを庇うために硬さが出やすかったものの、今朝はいつものこの馬の歩様だったと私は思います。骨や筋にも現時点で問題ありませんでしたし、火曜日の1度目の獣医検査にパスした時の歩様と比較しても、決して悪くなっている印象は無かったです。ですから、JRA・牧場の獣医師を含めて火曜日の歩様や過去のサリオスの映像などを見せつつ数時間抗議を致しましたが、現地の獣医師の判断は変わることなく、香港マイルの出走取消が決まってしまいました。納得のいくものでは無いものの、サリオスには次のステージが待っていますから、無事に帰国させられるよう努めていきます。今回のラストランを楽しみにされていた皆様には本当に申し訳ない気持ちで一杯です」(12/10近況)

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サリオスが香港マイルの出走を取消 堀調教師「ラストランを楽しみにされていたみなさまには本当に申し訳ない気持ち」(サンスポより)

香港マイルに出走予定だったサリオス(美・堀、牡5)が10日、左前跛行のため出走取り消しとなった。このレースがラストランで、今後は種牡馬入りする予定だったが、無念の回避となった。

シルクホースクラブのホームページで堀調教師は「きのうから精神状態はいい意味で変わりありませんでしたので、今朝はダートコースでキャンターを行いました。ただ、調教後に行われた獣医検査で、『左前を跛行している』と現地の獣医師に診断されました。少し時間をあけて再検査へ臨んだものの、『出走は認められない』と告げられてしまいました」と取り消しに至った経緯を説明。さらに「納得のいくものではないものの、サリオスには次のステージが待っていますから、無事に帰国させられるよう努めていきます。今回のラストランを楽しみにされていたみなさまには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントした。

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・在厩場所:香港・シャティン競馬場
・調教内容:8日に芝コースで時計
・次走予定:12月11日のシャティン・香港マイル(GⅠ)・R.ムーアJ

堀師「今朝はR.ムーア騎手が騎乗いたしまして、最終追い切りを行いました。芝コースで軽めに行ったのですが、単走とは言えジョッキーにはラストまで集中させるようにお願いしていました。『スムーズに動けましたし、道中の息遣いも良好でした』とジョッキーが話していたように、良い調教を課せたかなと思います。毎日王冠では素晴らしい勝ち方ができたとはいえ、マイルCSへ臨むにあたっては通常より回復に時間を要しましたし、馬場を気にしたにしても、いわゆる2走ボケと思われるような結果に終わりました。それを踏まえ、この中間は心肺機能を整えながら、しっかり疲れを癒したうえ、活気を維持させるように努めました。香港に移動後も飼い葉の完食が続き、健康状態は安定していますし、筋肉量が多い同馬にとって日本より気温が高いのは歓迎材料でないとはいえ、毛を刈って輸送したことから、疲れを見せることなく状態は良いですね。今のコンディションであれば、スイッチを持った馬だけに、きちんと気持ちがオンとなれば、巻き返せるはずです。私どもの厩舎で香港のG1を制したケースでは、モーリス以外は2回目のチャレンジで優勝を果たせました。昨年より環境への順応が早い今回は、前回の3着以上の成績を期待しています」(12/8近況)

・在厩場所:香港・シャティン競馬場
・調教内容:角馬場、ゲート練習
・次走予定:12月11日のシャティン・香港マイル(GⅠ)・R.ムーアJ

堀師「本日は主にゲートの確認とパドックのスクーリングを行いました。レース当日、隣の7番の馬(エクセレントプロポーザル)がゲートボーイをつける予定と聞いたので、ゲートの中に人がいる状況で練習をしました。この馬にとってはそのシチュエーションは初めてだったのですが、落ち着いていましたし、悪影響は感じられませんでしたね。全般的に言えることですが、香港遠征が2回目なので非常に落ち着いていて、全くイレ込むことがありません。また、当日申請している装鞍所の馬房でも駐立の確認をしたところ、こちらも落ち着いて立っていられました。飼い葉食いを含めて健康状態は引き続き良好で、歩様なども昨日の追い切り前と変わりありません。なお、調教後の馬体重は543キロと計測されており、香港に到着してから徐々に体重が増え、環境に馴染んでいる様子ですから、この状態をキープして進めていければと思います」(12/9近況)

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2回目の香港遠征ということで、スムーズに環境に慣れ、最終追いも軽めながら活気ある動きをキープ。徐々に出走態勢が整ってきたなあと見ていたサリオスでしたが、レース前日の調教後の獣医検査で『左前を跛行している』とのジャッジ。

元々左前に硬さがあり、良く見せない馬ですし、国内では許容範囲なのかもしれませんが、香港競馬のチェックは厳しく、抗議をして食い下がってくれたのですが、無念の出走取消となりました。

外目の枠を引き当て、香港のゴールデンシックスティ・カリフォルニアスパングといった強敵相手にも対等に渡り合ってくれることを期待したのですが、うーん、仕方ないところ。種牡馬として第2の馬生が期待されている訳ですし、まずは無事に現役生活を終えることが出来たことを喜びたいですし、感謝したいです。

正直、出資申し込みした時は期待はそこまで高くなかった1頭でしたが、G1を取り、牡馬クラシックの皐月賞日本ダービーで連続2着。その後、低迷・迷走しましたが、記録だけでなく記憶に非常に残る1頭となりました。いずれはサリオスの産駒に出資したいです。お疲れ様でした。