エバーフレッシュ(牝・松永幹)父ハーツクライ 母パーシステントリー
土曜阪神6R メイクデビュー阪神 2歳新馬(芝2000m)6着(7番人気) 西村淳J
互角のスタートから二の脚を活かして好位の一角で流れに乗ります。3コーナー付近から押し上げていき、最後の直線コースで追われますが、残り200mで脚色が鈍り、デビュー戦は6着入線しています。
松永幹夫調教師「阪神競馬場までの輸送で極端に体重が減ることはなかったですし、精神面も落ち着いて良い雰囲気のまま初戦を迎えることが出来ました。レースでは最後の坂で脚色が鈍ってしまったものの、道中は良いポジションで最後の直線コースに向くことが出来ましたし、レースセンスの良いところを見せてくれたと思います。西村淳也騎手は『スッとポジションを取りに行くことが出来ましたし、良い位置でレースを運ぶことが出来ましたね。前半脚を使った為に終いは甘くなってしまったものの、坂を登るともうひと踏ん張りしていましたから、力を付けて行けばもっと良い走りを見せてくれそうです』とコメントしていました。体重は466キロあるものの、馬体を見るとやはり線の細さが感じられましたし、もう少し中身が伴って欲しいというのが本音ですね。ただ、次走に繋がる競馬をしてくれたと思いますし、成長を促しながら大事に使っていけば先々はもっと良い走りを見せてくれるようになるでしょう。この後はトレセンに戻って状態をよく確かめてから検討させていただきます」(レース結果)
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・在厩場所:栗東トレセン/17日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧予定
・調教内容:軽めの調整
松永幹師「実戦の芝なら良い走りを見せてくれると期待していましたが、最後の坂で脚が鈍ってしまったものの、勝負どころまでの内容は良かったと思います。中身が伴えば最後までしっかり走ってくれるようになると思うので、それまで馬の成長に合わせながら使っていきたいですね。レース後も脚元含めて目立ったダメージはないものの、この後は無理せず牧場に戻して鍛えてもらう方針です」(12/15近況)
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【次走へのメモ】
細身の造り。好位で折り合って追走していたが、4角ではもう余力がなく、流れ込み。(B誌より)
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デビューへ向けての追い切りでは目立つ時計・動きを見せていなかったエバーフレッシュ。だんだん馬体が細くなってきていたようですし、厳しいデビュー戦になることは覚悟済みでしたが、芝の実戦へ行って良さが出てくれないかなあと淡い期待も。
パドックに登場したエバーフレッシュは落ち着きがあり、雰囲気は悪くなかったですが、やはり馬体は寂しく見える感じ。枝葉の長い造りなので、それに似合ったボリュームが付いてきて欲しいです。
レースはゲート出が良く、行き脚もマズマズ。軽く促していましたが1角では4・5番手をキープ。スムーズに流れに乗れていたのはセンスを感じさせましたし、勝負どころでの反応も悪くなかったです。ただ、更にペースが上がった3角と4角の中間点ぐらいからは西村淳Jの手が激しく動くようになり、先行していた2頭を捉えにいく形。エバーフレッシュも鞍上の気持ちに応える感じはありました。
そして最後の直線。追ってからギアが1つ上がって欲しかったのですが、加速が付かずにモタモタ。さすがに余裕がなくなっている感じだったので下がっていくのかなと見ていましたが、そこからは伸びずバテずの末脚。結果6着に終わりましたが、坂を駆け上がってからはもうひと頑張り出来ていたので、渋太さは評価できるでしょう。また、牝馬とすれば、メンタルがしっかりしているのは好印象です。
レース後のエバーフレッシュですが、しっかり走ってくれたのでそれなりの疲れはあると思いますが、脚元は大丈夫そう。ただ、馬体は細くなっているでしょうから、無理することなくここで一息入れて立て直すのは賢明でしょう。予定では本日17日にNFしがらきへ移動します。まずはレースでの疲れをしっかり拭い去り、馬体の回復に時間を掛けてもらえればと思います。そして十分なボリュームアップが叶ってから、次走へ向けての乗り込みをスタートしていって欲しいです。
今回の結果は残念ですが、直線を向くまでのレース運びは上々でしたし、エバーフレッシュも気持ちを切らすことなく頑張ってくれたのは立派。今後は出走と放牧を繰り返しながら心身の成長を図っていくことになりますが、それに応える成長力を見せることが出来るかが活躍できるかどうかの分かれ目。良いレースセンスは持ち合わせているので、まずは早い段階で1勝できることを願っています。