シェダル（牡・長南）父ゴールドアリュール 母マイティースルー
12/8(水)園田10R 紀州うめぶた特別（ダ１７００ｍ）優勝（１番人気） 山本咲Ｊ
まずまずのスタートから促しながら中団で流れに乗ります。そのままの位置で１周目のスタンド前を通過し、２周目の向正面から一気に捲って先頭に立つと、最後の直線コースでは後続馬を寄せ付けることなく２着馬に大差をつけて、転籍初戦を見事に勝利で飾っています。
山本咲希到騎手「長南和宏調教師から『調教ではまだ少し気持ちが乗っていない』と伺っていましたが、休み明けの分、体は幾分緩さが感じられたものの、仕掛けてからの反応、そして最後の伸び脚はとても素晴らしかったですね。スタートはあまり速くはなかったものの、促していくと中団で流れに乗ることが出来ました。道中は砂を被っても気にすることはなかったですし、2周目の向正面で早めに動かしていくと、スッと上がっていくことが出来ました。先頭に立った瞬間にフワッとしてしまいましたが、気合いを付けるともう一度ハミを取って走る気になってくれました。最後の直線では遊ぶ余裕すらありましたし、相手が強くなればなるほどもっと良い走りを見せてくれそうです。ここでは力が一枚上でしたね。期待に応えることが出来てホッとしています」
長南調教師「おめでとうございました。能力検定あたりまでは、まだ前向きさがなく動き・反応ともにモッサリでしたが、追い切りを重ねていくにつれてピリッとしてきていたので、これなら良い走りを見せてくれるだろうと期待していました。レースでは動いて欲しいところでスッと捲っていくことができ、最後は大差をつけて勝利してくれましたが、ここまで強い競馬をしてくれるとは正直思いませんでした。こちらの期待を大きく上回ってくれましたが、最後の直線では遊びながら走っていたぐらいですし、相手が強くなっても良い走りを見せてくれそうですね。現在、園田ではジンギとエイシンニシパの2頭がオープンで強い競馬を見せていますが、シェダルはその一角を崩せるだけの力を持っているかもしれません。いずれはその2頭に挑戦したい気持ちがありますが、その前にしっかり賞金を加算しておく必要がありますから、一戦一戦取りこぼさないよう、良い状態で競馬に向かえるよう努めていきたいと思います。この後についてはレース後の状態をよく確かめたうえで、相談させていただきます」（レース結果）
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・在厩場所：西脇トレセン
・調教内容：3日にダートコースで時計
・次走予定：2022年1月3日の園田・新春賞、もしくは1月2日の園田・初夢賞
長南師「先日はおめでとうございました。その後もレースの疲れが出ることもなく、体調は問題ありません。あれだけ強い競馬を見せてもまだ体力が有り余っているぐらいでしたから、本気を出せばもっと良いパフォーマンスを見せてくれそうですね。今後の予定といたしましては、賞金が足りるようなら、翌年1月3日の新春賞へ向かいたい気持ちがあります。現時点で賞金が20番目と、上位の馬が回避しない限り難しい状況ですが、ハンデ戦で斤量を背負う馬が回避することが考えられることから、可能性に賭けてそこに向けて進めていきたいと思います。除外になった場合は1月2日の初夢賞に向かう方向です。レースまで少し時間がありますが、体と気持ちが緩み過ぎないよう注意しながら進めていきたいと思っています」（12/9近況）
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地方・園田で競走馬としての第２章となる１戦を迎えたシェダル。中央ではどうしても時計への対応力に課題があり、限界が見えていたので、地方へ移籍したからって簡単には変わって来ないんだろうなあと見ていましたし、相手もそれなりに園田等で結果を出している馬たち。まずはメドの立つ走りが出来ればと考えていました。
レースは後でＶＴＲを見返すことになりましたが、スタートで１歩遅れ、鞍上の手が激しく動いていたのはドキドキ・ヒヤヒヤ。何とか行き脚が付くと、道中は内の６番手を追走。『馬群で揉まれるのはどうなのかな？』と心配しましたが、手応え自体は痺れるほど上々。ただ、簡単に外へ出せない位置だったので、抜けてこれるか心配も。
そんな中、くるっと回ってきて２角手前から外へと切り替えていくと、勝負どころの３角あたりから一気の捲りへ。案外早めに外から先頭へ躍り出ることが出来たのもビックリでしたが、４角では押し切り態勢へ。直線では少し内へモタれる面があり、フワッとし掛けましたが、鞍上・山本咲Ｊの叱咤激励で再加速。そこからはシェダルの独壇場となり、２着馬に大差をつける圧勝劇。相手関係のレベルが下がり、力を出し切れたことでここまでのパフォーマンスになったんでしょう。これなら園田での活躍が楽しみです。
レース後のシェダルですが、脚元等は大丈夫。また、力を出し切った１戦だと思いますが、相変わらずの元気ぶり。自信を取り戻す勝利で活気が出てきたんでしょう。また、今回の更新で次走の予定が判明。目標は来月３日の新春賞らしいですが、現在は除外濃厚。もう少し他馬の動向を見守り、動きがないようなら、２日のレースへ回ることを決断して欲しいです。
